第5回 月間推し蔵ランキング
■第5回ランキングテーマ
『ロックで飲みたい日本酒は?』
■投票期間
①一次投票:7/20〜23
②決戦投票:7/25~27
全国的に真夏日・猛暑日が目立ち始め、夏真っ盛り!!
第5回目となる月間推し蔵ランキングのテーマは、暑い夏にぴったりな『ロックで飲みたい日本酒』!!
氷をたっぷり入れたグラスに日本酒を注げば、たちまち心地よい爽やかな気分に♪
溶けた氷がグラスに当たる音色には涼を感じずにはいられません!
是非、今回のランキングを参考に夏の日本酒を楽しんでください!!
それでは、さっそくランキング結果を見ていきましょう!
月間推し蔵ランキングとは
月間推し蔵ランキングとは『ユーザー投票型の日本酒メディア』です。
各テーマ毎に皆さんが「一番推せる!」と感じた推し蔵を集計して発表します!
皆さんから投票していただくことで、流行りではなくそれぞれのリアルな「推し蔵」を知ることが出来ます。
このランキングを通して、おすすめの日本酒や酒蔵を発掘し、日々の日本酒ライフをより楽しくしてみてはいかがでしょうか♪
投票特典【プレゼント企画】
今回より、投票特典として投票者の中から抽選で3名に「ハンズオンSAKEイチ推しの日本酒」をお届けするプレゼント企画を実施!!
今回も石川県の日本酒3選をお届け♪
・三谷酒造店 【山王 能登純米】
・鳥屋酒造 【池月 本醸造】
・数馬酒造 【竹葉 純米】
当選者の発表は、毎回、月間推し蔵ランキングの集計後にハンズオンSAKEのSNSにて公表させていただきます!
投票後に「自分の推し蔵が上位に入るのか」、「プレゼント企画の日本酒が当選するのか」ダブルでワクワクとドキドキが楽しめるのも月間推し蔵ランキングの魅力です♪
是非お気軽にご投票ください!
第4回 月間推し蔵ランキングTOP3 結果発表!
- 木下酒造 玉川 Ice Breaker / 玉川(丹後) 普通酒 25票
- 黒龍酒造 九頭龍 氷やし酒 15票
北島酒造 御代栄 無濾過生原酒 びわこのくじら 15票
第5回月間推し蔵ランキングのTOP3はこちら!!
大差で見事1位に輝いた推し蔵は、京都の木下酒造でした♪
“ロックで飲む日本酒と言えば!!”とすぐに思いつくのが、やはりあのペンギンのラベルで愛されている「玉川 Ice Breaker」!
そんな王道の日本酒を抱えている木下酒造が、1位に輝くのは誰もが頷ける結果なのではないでしょうか♪
同率2位に入選した、「九頭龍 氷やし酒」、「御代栄 無濾過生原酒 びわこのくじら」の2本も“ロックのための日本酒”の代表格なので、どれも甲乙つけがたく非常に魅力的なランキングとなりました!!
ちなみに4位以下のTOP10はこちら!!
個性が光る酒蔵が多くランクインされていて、どのお酒も興味をそそられますね♪
それでは、TOP3に輝いた推し蔵及び推し酒の魅力をご紹介いたしますので、是非、この夏の晩酌に取り入れてみてください!!
【第1位】木下酒造(きのしたしゅぞう)
代表銘柄『玉川』の醸造元である木下酒造は、天保13年(1842年)に京丹後久美浜の地で創業しました。
5代目蔵元「木下善兵衛」が酒造権を買い受け、30町歩(ちょうぶ)あった田圃から収穫したお米と裏山の湧き水を使い、酒造りを始めたのがきっかけ。
「玉川」の名の由来は、蔵のすぐ隣に川上谷川という玉砂利が澄んで見えるほど綺麗な川があり、当時は川や湖を神聖視する習慣もあり、玉(とてもきれいな)のような川というところから、玉川と命名されました。
現在、11代目蔵元「木下善人」氏が社長を務め、イギリス人杜氏「フィリップ・ハーパー」氏を中心に、180年以上ある蔵の伝統を継承しながら挑戦的な酒造りで日本酒の新しい形を生み出しています。
そして、「心を込めて旨い酒を造る」をモットーに、農家の方々が丹精込めて作ったお米を使い、お客様に喜んでもらえる美味しいお酒を造ることを使命とし、日々お酒造りに邁進しているのです。
玉川の特徴
※画像引用元:木下酒造HP
伝統と革新が融合して醸し続けてきた日本酒「玉川」。
玉川の軸にあるのは「旨味」であり、国内外問わず食中酒として多くの人から愛されてきました。
その旨さ際立つ玉川の特徴をご紹介します!!
少し温度を変えて飲むと驚くほど違う表情を見せ、ロック、冷酒、常温から極端な熱燗や燗冷ざましまで、さまざまな温度帯でお楽しみいただけます。
温度を変えながら、合わせる料理による味わいの変化もお楽しみください。
玉川は丈夫な酒。すなわち熟成を楽しめる酒、傷みにくい酒なので、急いで飲む必要がないのです。
「玉川は封を切って最初の1杯より、最後の1杯のほうが美味しい」というコメントを数多くいただくほど、時間が経っても美味しく飲める日本酒です。
毎年秋から翌春まで販売される「無ろか生原酒限定品」や無ろか生原酒に「加水」や「火入れ」などの処理を行い、バラエティ豊かな味の方向性を持たせた熟成酒を通年販売しています。
「正しい/正しくない」「完成/未完成」という視点で捉えるのではなく、日本酒が持つ無数の“美味しい”を色々な形で表現し、皆様に楽しんでいただきたい。
そんな想いが込められた多彩なバージョンの玉川の変化と成長をお楽しみください。
しかし玉川の商品に関しては、しっかり冷やすよりも、少し高めの温度で美味しく感じることが多いようです。
玉川の旨さを引き出すには、各温度帯で「標準」とされる温度より高めの温度でお試しいただくことをお勧めします。
フィリップ・ハーパー杜氏
木下酒造にとって、そして玉川にとって欠かせない存在なのが杜氏を務める「フィリップ・ハーパー」氏でしょう。
イギリス出身のハーパー氏は、オックスフォード大学を卒業後、日本の英語教師派遣のJETプログラムで来日。
中学校の教師として大阪にやってきました。
当時、飲み会の席で居酒屋に行った際、たまたまそのお店で美味しい日本酒と出会ったのをきっかけに、日本酒に魅了されていくことになります。
任期が終わった後も日本に残るためビザを取り、蔵人として酒造りの世界に飛び込むことに!
そして奈良県の酒蔵に蔵入りを果たし、10年間働いた後、大阪の酒蔵へ移籍します。
2001年(平成13年)には、南部杜氏資格選考試験に合格するなど着々と蔵人として成長していきました。
ハーパー氏が木下酒造に蔵入りをしたのは2007年(平成19年)。
当時、木下酒造を長年支えていた前杜氏が亡くなり、木下社長が後任探しに悩んでいた頃、知り合いに紹介してもらったのがハーパー氏でした。
木下社長は、実際にハーパー氏と会い「この人になら蔵を任せられる」と思い、杜氏として迎え入れることにしたのです。
ハーパー氏は、これまで培ってきた技術と自由な発想で就任1年目から山廃仕込みに挑戦するなど存在感を発揮します。
そうして誕生したのが玉川の新しい顔である「Time Machine(タイムマシン)」です。
このタイムマシンの誕生により、地元で愛され続けてきた玉川の名が徐々に全国の日本酒好きに知れ渡るようになりました。
そして、Ice Breaker(アイスブレーカー)を開発し、さらに玉川の知名度は広がり日本酒好きではない人にもインパクトを与えたのでした。
日本酒に対してまっすぐで自由な発想力を持ったハーパー杜氏とそれを受け止める器の大きさを持った木下社長の関係性はとても素敵で、今後また日本酒の常識を覆すようなお酒が誕生することを期待したくなります♪
ロックで飲みたい日本酒「玉川 Ice Breaker(アイスブレーカー)」
夏にロックで味わいたい純米吟醸の無濾過生原酒。
ラベルの氷原とペンギンのイラストが涼しげな印象を与えてくれ、“夏の日本酒”の代名詞とも言える存在!
原酒のためパワフルな口当たりと濃厚な味わいを感じられますが、酸がまとまっているので綺麗な飲み口になっています。
氷の溶け具合にしたがって温度とアルコール度数がエンドレスに変化し、それに伴う味の変化の楽しさもエンドレスに楽しめるのが、この「Ice Breaker」の最大の魅力です♪
ちなみに”Ice Breaker”は英語で「場や雰囲気を和らげるもの」という意味を持ち、まさに日本酒の役割そのもの。
これは推さない理由がないですよね!!
氷を入れて飲むことを推奨されているだけあって力強く濃い味わいです。
ロックはもちろん、Hot Breaker(熱燗)にしてもすごく美味しいのです!
日本酒をロックで飲む面白さを知ったきっかけのお酒です。
使用米 | 日本晴(滋賀県) |
---|---|
精米歩合 | 60% |
アルコール度 | 17~17.9度 |
ロックで飲みたい日本酒「玉川 丹後 普通酒」
木下酒造の蔵人たちの間で晩酌酒となっているのがこちらの普通酒「丹後」。
寒さの厳しい蔵で一日の仕事を終えたあと、木下酒造の蔵人が夕食とともに楽しむご褒美酒。
リーズナブルな価格も魅力ですが、たとえ食堂に高価な酒があっても、早く減るのはこの「丹後」なのだそう。
どっしりとした旨味のあるタイプなので、家庭料理全般との相性は抜群です。
地元限定流通の普通酒。
蔵人の晩酌酒と呼ばれるガッツリ旨味の感じるフルボディです。
アイスブレーカーよりワイルドな味わいなのでロックには最適です。
氷を入れても負けない強さがあります!!お好みでしょうが、私はロックで吞むのが好きな日本酒です。
種類 | 本醸造、時々普通酒 |
---|---|
原材料 | 米、米こうじ、醸造用アルコール |
使用米 | 五百万石(兵庫県、京都府)/ 掛米:コシヒカリ、他(京都府) |
精米歩合 | 65・68% |
アルコール度 | 15~15.9度 |
【木下酒造】
〒629-3442
京都府京丹後市久美浜町甲山1512
TEL:0772-82-0071
FAX:0772-82-1770
HP:https://www.sake-tamagawa.com/
【第2位】黒龍酒造(こくりゅうしゅぞう)
1804年(文化元年)、石田屋本家より分家した初代蔵元「石田屋二左衛門」が福井県永平寺町松岡に水野酒造場の名で創業。
以来、何代にも渡り“黒龍酒造ならではの酒造り”を追求し続け、二代銘柄「黒龍」と「九頭龍」を確立させてきました。
水質に優れた土地柄や松岡藩が奨励したこともあり、かつてはこの地に17もの酒蔵が存在していました。
今となっては石田屋の屋号を持つ黒龍酒造と、他一軒のみ。
これは、黒龍酒造が日々の研鑽を絶やさず、伝統文化である日本酒造りを頑ななまでに守り続けた結果。
黒龍酒造のお酒造りへのこだわり、そして想いとはどれほどまでなのか。
蔵のブランドストーリーをご紹介します。
「吟醸」への想い
明治時代から開催されていた全国清酒品評会、全国新酒品評会は、かつて地方の酒造家たちの登竜門であり、全国に自分たちの技術を披露する絶好の機会でした。
昭和初期に竪型精米器が普及し始め、高精白の精米が可能になったことをきっかけに、各酒造家は吟醸酒での出品を競うようになります。
この流れと共に黒龍酒造も全国各地の銘醸蔵と拮抗しながら吟醸酒の極みを追求していくことに。
そうして昭和50年に誕生したのが「黒龍 大吟醸 龍」。
高額で市販ベースにはなり得ないという酒造業界の常識に屈することなく、全国に先駆けての大吟醸酒の商品化に成功したのでした。
大吟醸酒の発売後、「日本一高価な日本酒」として全国に名が知れ渡り、黒龍酒造は吟醸蔵の道を進み始めるのです。
水、米は銘酒の原点
【名水が湧き出る場所には、名醸蔵あり。】
この言葉通り、蔵のある永平寺町松岡は、霊峰白山山系の雪解け水が長い年月をかけ、山の滋養という濾過を経て、再び名水として湧き出るところ。
近くを流れる福井県最大の河川「九頭竜川(古名=黒龍川)」には、鮎やサクラマスが育つほど澄みきった清流です。
九頭竜川の伏流水は、軟水の水質を持ち、軽く軟らかくしなやかな口当たりが特徴。
この水こそが、黒龍酒造が目指す綺麗でふくらみのある吟醸酒に最適なのです。
【米の中には八十八の神様の祈りが込められている】
米という文字を分解すると八十八となることからこのように言われています。
これに加え、農家の人々が丹精込めて作り上げた想いも合わされば、お米は、良い水に匹敵するほど酒造りには重要な原料となるのは明白です。
黒龍酒造は、同じ米にこだわる全国の蔵元と共に
「フロンティア東条21」というグループを結成しています。
グループ名は、酒造好適米山田錦の生産地として特A地区にランクされる兵庫県東条地区の田園地帯に由来しており、
『東条の圃場や生産農家がもっと高い評価を受けて欲しい。』
『東条で育てられた優秀な山田錦で美味しい酒を造る喜びを分かち合いたい。』
という想いを抱き、活動しているのです。
黒龍酒造では、兵庫県東条産の山田錦、福井県大野産の五百万石を中心に、すべてのお酒に酒造好適米を使用しています。
“お米に想いを馳せ、高品質の日本酒造りに挑む。”
それこそが黒龍の酒造りの真髄なのです。
日本酒らしさを表現
黒龍酒造のボトルを見ていただくと分かる通り、一般的なボトルとは異なる形状のオリジナルのものを使用しています。
世界中のワインや洋酒などのボトルは様々なデザインがあり個性を堂々と主張しています。
しかし、日本酒に至っては自らの味や品格を堂々と全身で表現しているボトルは少数派です。
8代目蔵元「水野直人」氏がフランスのパリに歴訪した際、ホテル・リッツの支配人に
「(ボトルは)日本らしい形がいいですよ。お客様は日本を楽しむのですから」
との言葉をもらったことをきっかけに、伝統文化としての酒造りを継承する者として、改めて原点に立ち返りました。
そして2008年に720mlのボトルを、日常の中で美しく存在する「伝統と斬新さ」を兼ね備えたオリジナルデザインに一新したのです。
世界中どこにいても福井を感じる
福井県は日本有数の織物の産地であり、 古代より越前の国では絹織物の生産が盛んででした。
江戸時代には藩の財政を支える重要な品目であったとされています。
明治期においては、最新鋭の製織技術の導入とともに、輸出向けを中心とした羽二重織物の生産が盛んになり、その後広まった人絹産業においては、福井に設置された人絹取引所の相場が全国の人絹相場を左右すると評されたほど。
このような地の利を生かし、黒龍のラベルにも「越前織」を取り入れています。
「越前織」とは、もともと「織ネーム」とも呼ばれ、
衣類のネームタグなどに使用されているものですが、それをラベルサイズの大きさまで織り込み、商品のラベル地として使用しています。
また、福井県には越前和紙を産出する日本最大級の和紙産地が存在します。
この越前和紙も黒龍のラベルに使用しており、黒龍はまさに福井の顔とも呼べる存在です。
産業の技、織物。人の技、書。酒蔵の技、酒。
これらが一体となり、全国、世界にその名を広めていく。
黒龍はその役割の一端を担っているのでしょう!
ロックで飲みたい日本酒「九頭龍 氷やし酒(ひやしざけ)」
「黒龍」が伝統を継承してきた日本酒ならば、「九頭龍」は“日本酒の新しい未来への扉”と言えるでしょう。
燗でも。ロックでも。もちろん、そのままでも。
多様性を認め合う、新しい生活様式の中で、自由な発想で楽しむ日本酒が「九頭龍」。
そんな九頭龍から真夏の限定酒として販売されるのが「氷やし酒(ひやしざけ)」!
暑い夏に氷を浮かべ、オンザロックで楽しめるよう濃いめに仕上げた純米火入原酒。
口に入れた瞬間からグッと広がる原酒ならではの力強い味わい。
ふんわりと爽やかに漂う果実感のある香りは清涼感を覚えます。
そしてスッと心地よい辛さが程よい余韻を楽しませてくれます。
溶けていく氷による味わいの変化も計算しつくされた老舗吟醸蔵ならではの技の妙に是非酔いしれてください!
そのままでももちろん美味しいですが、氷が徐々に溶けて加水による味の変化が楽しめてとても良いと感じました。
■九頭龍 氷やし酒 スペック■
使用米 | 五百万石(福井県) |
---|---|
精米歩合 | 65% |
アルコール度 | 18度 |
日本酒度 | +2.0 |
【黒龍酒造】
〒910-1133
福井県吉田郡永平寺町松岡春日1-38
TEL:0776-61-6110
FAX:0776-61-6111
HP:https://www.kokuryu.co.jp/
【第2位】北島酒造(きたじましゅぞう)
1805年(文化2年)創業。
1950年(昭和25年)に12代目蔵元「北島駿一」氏が北島酒造株式会社を設立。
この時、大伴家持が万葉集で詠んだ『天皇の御代栄むと 東なる陸奥山に 黄金花咲く』に因み、代表銘柄「御代栄(みよさかえ)」としての歴史がスタートしました。
現在は、14代目蔵元「北島輝人」氏と杜氏である「斎田 泰之」氏を中心に“酒造りの原点回帰”を掲げ、日々お米や醪と対話をするようにお酒造りに勤しんでいます。
新ブランド「北島」
北島酒造では、従来からの「御代栄」に加え、平成14年に誕生した銘柄「北島」が双璧を成しています。
「北島」誕生の背景には、14代目蔵元「北島輝人」氏の“本当にうまい日本酒”への想いがありました。
大学卒業後、酒造研究所での勤務を経て蔵を継いだ輝人さんでしたが、実はあまりお酒に強い方ではありませんでした。
だからこそ、呑むときは酔い覚めのよい、本当にうまいと思う酒を飲みたい。
そうして辿り着いたのが「完全発酵」の日本酒です。
酵母が醪の中の糖分を分解しつくしたことによって発酵を全うさせる完全発酵のお酒は、飲めばスッと体に溶けこみ、それでいてコシがあるのが特徴です。
日本酒にも時代ごとにトレンドがありますが、造り手がそれを追いかけてしまうと、
「消費者が飽きたときに終わりがくる。」
と輝人さんは考えます。
そこで新ブランド「北島」を立ち上げ、さまざまな挑戦をはじめました。
北島では、特に酒造りの原点である「生酛造り(きもとづくり)」に重きを置いています。
純米なのに重くない、重くないのに体に沁み渡る。
完成されたデジタル音源のCDが聴けるのに、アナログのレコードが心地よい。
LED電球に切り替えられてしまっても、白熱球が癒され温かい。
これらの感覚と同じように、古来の生酛造りにはきっと本来の日本酒らしい奥行を感じ取れる味わいがあると信じて、その学びをすべての造りにいかしています。
日本酒の温故知新「生酛 The Sake クラシック」
現存する酒づくりの技法のなかでもっとも伝統的な技である「生酛造り」に行き着いた北島酒造では、味わいもクラシック、技法もクラシックを理想とする【生酛 The Sake クラシック】を求めています。
日本酒は、酒母(しゅぼ)が味の決め手のひとつです。
酒母は、酵母を培養して大量に増殖させたもので「もと」ともいわれ、文字通り「酒のもと」になります。
そのつくりかたは、いくつかありますが、「きもと」は空気中の硝酸還元菌や乳酸菌を利用し、雑菌の繁殖を抑えて酵母を育てる方法で、酒づくりの原点といえます。
「もと擦り」とよばれる作業が重労働なうえ、完成まで30日以上かかるため、既製品の乳酸菌を添加し1~2週間でつくることのできる「速醸酛」が開発された明治時代以降は廃れていきました。
しかし、北島酒造では、究極の食中酒を求めるなかで、その酒の味わいに惚れ込み、あえて伝統的な手法を取り入れました。
生酛造りは温度管理も繊細で、一気に温度を上げて発酵をすすめたり、腐敗をどうにか誤魔化そうとした酛は、雑味でゴツゴツした味になります。
逆に、誤魔化しのない酛は、奥に引き込まれるようにスッと体に馴染みます。
あせらずゆっくり誤魔化しのない生酛造りを心がけることが重要なのです。
こうして長い発酵期間のあいだ、あらゆる菌との争いに勝ち抜いた酵母は、コクがありながらキレのある酸がきいた完全発酵の酒を醸します。
完全発酵のお酒は熟成に耐え、燗で力を発揮します。
・完全発酵
・ここちよい酸
・熟成に耐える酒
・燗してうまい酒
それが、北島が考える「生酛 The Sake クラシック」です。
伝統と革新を大切にし、自分たちのお酒造りを妥協なき探求心で追求していく北島酒造は、トレンドの移り変わりが激しい日本酒業界にとって貴重な存在と言えるでしょう。
今後も滋賀の地より真の日本酒を発信してもらいたいです!!
ロックで飲みたい日本酒「御代栄 無濾過生原酒 びわこのくじら」
ネーミングとラベルに思わず釘付けになってしまいそうな御代栄の季節限定酒。
もちろん琵琶湖には、くじらはいません。
そんなことはありえません。
“ありえへん程おいしいお酒”ということで命名された北島酒造の遊び心が感じられる1本♪
「びわこのくじら」は、アルコール度数20度のとっておきの生原酒。
生酒のフレッシュ感、原酒ならではの旨味たっぷりの濃い味は、ガツンとオン・ザ・ロックがぴったり!!
是非、この夏「びわのこくじら」を口にして「ありえへん!」と美味しさを実感してみてください♪
■投票者の推しの声■
ガツンと濃い目の飲み口。
どちらかと言えば甘口で、甘さとパンチのバランスが良い。
ちょっとガス感を感じる。アルコール高めなのにスイスイ飲めてしまう。
ロックとソーダ割りが美味しい!
アメコミ風というかオシャレなラベルもインパクト大で、ジャケ買い必須です。
びわこのくじらという名前の由来も面白い。
■御代栄 無濾過生原酒 びわこのくじら スペック■
種類 | 普通酒 |
---|---|
原材料 | 米、米麹、醸造アルコール |
使用米 | 滋賀県産米 |
アルコール度 | 20度 |
【北島酒造】
〒520-3231
滋賀県湖南市針756
TEL:0748-72-0012
FAX:0748-72-0124
HP:https://kitajima-shuzo.jp/
オンラインショップ:https://kitajima.shop-pro.jp/
第5回 月間推し蔵ランキング一次投票結果
TOP3に至るまでに一次投票ではどのような推し蔵が揃ったのでしょうか♪
気になる一次投票の結果をご覧ください!
酒蔵 | 所在地 | 推し銘柄 |
---|---|---|
木下酒造 | 京都府 | 玉川 Ice Breaker/玉川 丹後 普通酒 |
久米桜酒造 | 鳥取県 | 久米桜 きもと純米 れもんドオ |
麒麟山酒造 | 新潟県 | 麒麟山 超辛口 |
赤武酒造 | 岩手県 | AKABU MOUNTAIN |
西田酒造店 | 青森県 | 田酒 Micro Bubble |
菊水酒造 | 新潟県 | 菊水 しぼりたて生原酒 辛口 |
菊姫 | 石川県 | 山廃純米 |
高橋商店 | 福岡県 | 繁桝 辛口純米吟醸 壱火 |
紫波酒造店 | 岩手県 | 廣喜 純米原酒 おんざろっく |
河津酒造 | 熊本県 | 花雪 純米吟醸 |
三芳菊酒造 | 徳島県 | 三芳菊 PEACH 純米生原酒 |
川鶴酒造 | 香川県 | 川鶴 讃岐くらうでぃ 本醸造 |
富美菊酒造 | 富山県 | 羽根屋 ClearBlue 生酒 |
南酒造 | 高知県 | 玉の井 |
千代の園酒造 | 熊本県 | 吟醸原酒 ロックがうまい |
北島酒造 | 滋賀県 | 御代栄 無濾過生原酒 びわこのくじら |
六歌仙 | 山形県 | 山法師 |
八戸酒造 | 青森県 | 陸奥八仙 夏どぶろっく 活性にごり生原酒 |
今代司酒造 | 新潟県 | 夏限定純米酒 風鈴 |
仁井田本家 | 福島県 | しぜんしゅ にごり |
黒龍酒造 | 福井県 | 九頭龍 氷やし酒 |
今回の一次投票では、21もの推し蔵がノミネートされました!
このように一覧で見ると結構オン・ザ・ロック用に出されている日本酒が多いことに気付かされますね!
今回も全国の酒蔵がまんべんなくラインナップされておりますが、これまでの月間推し蔵ランキングではなかなかお目にかかれなかった四国勢がちらほら入ってきたのが個人的に注目でした♪
回を追うごとに、皆さんの推し蔵や推し酒に対するメッセージも熱が増していき、本気度がとても伝わってきます!
非常に魅力的な一次投票となりましたので、是非この中からもロックで飲む日本酒を選んでみてください♪
気になるランキング投票者の内訳は?
今回のランキングも総勢100人の方にご参加していただきました!ご投票いただきありがとうございました!
それでは、投票者の内訳を見てみましょう!
年代別
- 20-24歳 5人
- 25-29歳 4人
- 30-34歳 7人
- 35-39歳 13人
- 40-44歳 12人
- 45-49歳 6人
- 50-54歳 21人
- 55-59歳 19人
- 60-64歳 8人
- 65-69歳 3人
- 75-79歳 2人
幅広い年代から関心を寄せられていますが、やはり30代~50代の層が圧倒的に多いですね。
推し蔵・推し酒の引き出しも多いでしょうから、是非今後もランキングを盛り上げていってほしいです♪
性別比率
- 男性 55人
- 女性 45人
男女比にあまり差がなく、それぞれロックでの楽しみ方を知っているのが伺えます!
居住地
- 福岡県 14人
- 東京都 11人
- 大阪府 8人
- 神奈川県 6人
- 兵庫県 5人
- 京都府 5人
- 滋賀県 5人
- 北海道 4人
- 愛知県 3人
- 熊本県 3人
- 富山県 3人
- 石川県 3人
- 埼玉県 3人
- 佐賀県 3人
- 三重県 3人
- 島根県 3人
- 茨城県 2人
- 静岡県 2人
- 宮城県 2人
- 青森県 2人
- 新潟県 2人
- 秋田県 1人
- 愛媛県 1人
- 長崎県 1人
- 長野県 1人
- 岡山県 1人
- 広島県 1人
- 福島県 1人
- 高知県 1人
これまでは福岡県勢が投票を占めていましたが、今回は東京勢が迫る勢いとなっています!
今回も29都道府県と多くのエリアからご参加いただき、さらなる月間推し蔵ランキングの浸透が期待できます♪
日本酒の消費頻度
- 毎日 16人
- 週に4-5日 23人
- 週に2-3日 27人
- 週に1日 17人
- 月に1回程度 3人
- 隔週に1回程度 8人
- 頻度は決まっておらず付き合いがあれば飲む程度 7人
- ほとんど飲まない 1人
週に2,3日飲む人が最も多く、適度に日本酒を楽しんでいる様子が伺えます。
まとめ
ロックで飲みたい日本酒はいかがでしたでしょうか♪
今回は
【第1位】 木下酒造 『玉川 Ice Breaker』、『玉川 丹後 普通酒』
【第2位】
・黒龍酒造 『九頭龍 氷やし酒』
・北島酒造 『御代栄 無濾過生原酒 びわこのくじら』
という結果になりました。
ロックでおすすめの日本酒が数多くある中、名実ともに人気を博している「Ice Breaker」を醸している木下酒造が1位となるのは必然だったように感じました。
長い歴史によって培われた確かな技術で高品質の日本酒を追求してきた黒龍酒造。
古来の製法に魅せられ、しっかりと蔵の伝統を継承しながら革新的な酒造りをしてきた北島酒造。
どちらも酒造りに芯が感じられ、上位にランクインするのも非常に納得出来て推せる要素が増えたのではないでしょうか♪
是非、今回の結果を参考にしていただき、夏の晩酌タイムを最高の瞬間にしてください!
今後もランキングを通して「推し蔵文化」を広めていきたいと思います。
次回のランキングもお楽しみに♪
過去の月間推し蔵ランキングの記事はこちらからご覧いただけます!
↓ ↓ ↓
<次回予告>「ひやおろし」でおすすめの日本酒は?
■次回テーマ:「ひやおろし」でおすすめの日本酒は?
■募集期間:①一次推し蔵投票期間:8月20日〜23日まで
②決選投票期間:8月25日〜27日まで(①で投票された推し蔵に対してみんなで投票)
「それなら絶対この推し蔵だ!」と思った方は是非ランキングに参加して投票してください!
あなたの一票をお待ちしています!
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知名度や都道府県などは問いません。
皆さんの清き一票をお待ちしています♪
■月間推し蔵ランキング募集期間
①一次推し蔵投票期間:毎月20日〜23日まで
②決選投票期間:毎月25日〜27日まで(①で投票された推し蔵に対してみんなで投票)
■集計発表:毎月初旬に各SNS及びHPで発表します。
■発表場所:
・ハンズオンSAKE インスタグラム
・愛酒クリーム インスタグラム
・ハンズオンSAKE HP
毎月25日に決選投票のアンケートが送られてくるので、回答すれば完了。
つくり手さんと「つながる」
つくり手さんの想いを「のぞく」
自分たちの世界観を「ひろげる」
次回もハンズオンポーズで乾杯!