第8回 月間推し蔵ランキング
■第8回ランキングテーマ
『熟成酒でおすすめの日本酒は?』
■投票期間
①一次投票:10/20〜23
②決戦投票:10/25~27
ウイスキーやワインなどヴィンテージに価値が見出されるように、日本酒の熟成酒や古酒もまた魅力的且つ貴重な価値があります。
古くは鎌倉時代より存在した日本酒の熟成酒。
まばゆいほどに煌めく琥珀色や黄金色の美酒は現代においても愛好家たちを魅了しています。
その輝きに見惚れ、長い年月をかけて熟成された味わいをじっくりとゆったりと楽しむ…そして飲み込んだ後の余韻に浸る…
これぞ熟成酒ならではの醍醐味です!!
今回のランキングでは、個性溢れる熟成古酒が盛りだくさんとなっております!
熟成古酒の豆知識を交えながらご紹介しますので、きっとあなたのお気に入りの一本が見つかるはず♪
月間推し蔵ランキングとは
月間推し蔵ランキングとは『ユーザー投票型の日本酒メディア』です。
各テーマ毎に皆さんが「一番推せる!」と感じた推し蔵を集計して発表します!
皆さんから投票していただくことで、流行りではなくそれぞれのリアルな「推し蔵」を知ることが出来ます。
このランキングを通して、おすすめの日本酒や酒蔵を発掘し、日々の日本酒ライフをより楽しくしてみてはいかがでしょうか♪
投票特典【プレゼント企画】
投票特典として投票者の中から抽選で3名に「ハンズオンSAKEイチ推しの日本酒」をお届けするプレゼント企画を実施!!
今回はこちらの3本ををお届け♪
・大納川(秋田) 純米大吟醸 夏酒
・紫波酒造店(岩手) 廣喜 干支ラベル 2024
・魚津酒造(富山) SONOMAMA(そのまま)
当選者の発表は、毎回、月間推し蔵ランキングの集計後にハンズオンSAKEのSNSにて公表させていただきます!
投票後に「自分の推し蔵が上位に入るのか」、「プレゼント企画の日本酒が当選するのか」ダブルでワクワクとドキドキが楽しめるのも月間推し蔵ランキングの魅力です♪
是非お気軽にご投票ください!
第8回 月間推し蔵ランキングTOP3 結果発表!
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榎酒造
華鳩 貴醸酒8年貯蔵 8票
白木恒助商店
達磨正宗 二十年古酒 8票
大地酒造
瑞鳳30年古酒 8票
第8回月間推し蔵ランキングのTOP3はこちら!!
なんと今回は3蔵が同率1位となる大接戦となりました!!
そしてこちらの3蔵はいずれもハンズオンSAKEのオンライン酒蔵留学にご登壇いただいた酒蔵でもあります!!このように再度注目される結果となり嬉しい限りですね♪
「熟成」に関しては専門分野にされている酒蔵も多く、それぞれ特徴や個性が光る熟成酒を造っているので、甲乙つけがたく同率入賞となったのも納得がいきます。
ちなみに4位以下のTOP10はこのような結果となりました!
それでは、TOP3に輝いた推し蔵及び推し酒のご紹介をしていきますので、さらに魅力を感じていただき、今後の熟成古酒選びの参考にしてみてください♪
【第1位】榎酒造(えのきしゅぞう)
明治32年(1899年)創業。
平清盛により開削された伝説の「音戸の瀬戸」で知られる広島県呉市音戸町に蔵を構えます。
代表銘柄は「華鳩(ハナハト)」と「清盛」。
「華鳩」の酒銘は、蔵が建つ「鳩岡」の地名に由来することと、昔の国語の教科書(ハナハト読本)の最初の文章が、「ハナ、ハト、マメ、マス、...」だったことから、誰でも知っている「はなはと」と命名したと言われています。
また、音戸町は平家に縁のある地であるため創業近くから「清盛」を醸していましたが、当時は平清盛の歴史的地位があまり高くなかったことなどから「華鳩」をメインとし、「清盛」をサブとして位置づけました。
現在、蔵を切り盛りしているのが四代目蔵元「榎俊宏」社長。
夢と情熱を持ち、優しさが溢れる榎社長の人柄はまさに「華鳩」そのもの。
「華鳩」は、ひと言で表すと“たおやかでやさしい味わいの酒”。
疲れた時に飲んでホッとできるお酒、やすらぎのあるお酒づくりを目指しています。
さらに以下の3つの使命を掲げて華鳩のお酒造りは行われています。
1. 皆さまにおいしく飲んでいただき、元気になるお酒づくり
2. お酒を味わい、楽しみ、語らうきっかけづくり
3. やさしく思いやりのある、豊かな心づくり
日本酒の楽しみを拡げるためにチャレンジし続け、ほろ酔いコミュニケーションの潤滑油となるお酒を提供する。
そうして人と人との輪が広がり華鳩を飲んだ人がホッと幸せな気持ちになれる。
榎酒造は、華鳩を通して少しでも安らいでほしいと願いが込められた“やさしくて思いやりのある”酒蔵なのです。
華鳩の代名詞「貴醸酒(きじょうしゅ)」
華鳩と聞いて最初に思い浮かぶのはやはり「貴醸酒」でしょう。
貴醸酒とは、迎賓館など、海外のお客さまを招き日本酒で乾杯していただく際のお酒として、国税庁醸造試験所で開発されたお酒で、“日本独自の高級酒”として昭和48年(1973年)に開発。
「貴腐ワインに比較されるタイプの高級日本酒」として『貴醸酒』と名付けられました。
貴醸酒の最大の特徴は、水の代わりに日本酒(純米酒)を使って仕込むところ。
色合いは琥珀色に輝き、味は、とろりと濃厚でまろやかな甘口。
レーズンやナッツのような香味が豊かでコクが感じられますが、普通のお酒よりも酸味があり、甘いながらも意外とあと口がさっぱりしています。
この貴醸酒を酒蔵として全国で初めて醸造したのが榎酒造なのです!
昭和49年(1974年)、三代目蔵元「榎徹」氏が、
「誰も飲んだことのない新しい酒にチャレンジし、日本酒の幅を広げたい」
という一心で、製造に取り組んだのが始まり。
日本酒は辛口が当たり前だった当時、日本酒度−50ほどある甘い貴醸酒は簡単には受け入れてもらえませんでした。
それでも先代の諦めない気持ちと食文化の多様化に伴い、貴醸酒は徐々に評価を高めていき、ロンドンで開催される世界最大の品評会「IWC(International Wine Challenge)」古酒の部で5年連続トロフィー受賞するなど世界で認めてもらえる日本酒へと登り詰めたのです。
以前は国外からの需要が高かった貴醸酒ですが、現在は国内でも貴醸酒ファンが定着し、「貴醸酒なら華鳩!」と言わしめるほど多くの人を魅了し続けています。
※ちなみに華鳩の貴醸酒と言えば、2023年にハンズオンSAKEの日本酒特化型クラウドファンディング「SAKEクラファン」にて華鳩とコラボしたプロジェクト「貴醸酒×樽熟成」も忘れてはなりません。
詳細はこちらからご覧いただけます♪
↓ ↓ ↓
熟成酒でおすすめの日本酒「華鳩 貴醸酒8年貯蔵」
貴醸酒を8年以上熟成させた贅沢で個性豊かな一本。
とろりと甘く、熟成されたまろやかさを楽しむことができるこの貴醸酒は、シェリー酒やマディラ酒、上等の紹興酒のようなラグジュアリーさを感じさせます。
世界中のお酒を飲んでいる方や数少ない古酒マニアの方に大好評なのはもろろんですが、その味わいや飲みやすさから女性にも人気があります!
フォアグラやチーズ、豚の角煮、てんぷらなど、こってりしたお料理との相性抜群です。
また、チョコレートと一緒に濃厚な甘みを堪能したり、アイスクリームにかけて大人のデザートとしても楽しむこともできます♪
超いやし系の味わいは、辛いお酒を飲んだ後の2次会のお酒としてもお勧めです!
■投票者の推しの声■
とろりと甘くてアイスクリームにかけると最高です!これからもずっと応援してます。
■華鳩 貴醸酒8年貯蔵 スペック■
原料米 | 中生新千本 |
---|---|
精米歩合 | 65% |
アルコール度 | 16.5度 |
日本酒度 | −44 |
酸度 | 3.5 |
【榎酒造】
〒737-1205
広島県呉市音戸町南隠渡2-1-15
TEL:0823-52-1234
FAX: 0823-51-2238
MAIL:info@hanahato.ocnk.net
HP:https://hanahato.ocnk.net/
【第1位】白木恒助商店(しらきつねすけしょうてん)
熟成古酒「達磨正宗(だるままさむね)」で知られている白木恒助商店。
約50年以上も前から古酒の醸造に取り組んできたまさに『熟成古酒のパイオニア』です。
創業は天保6年(1835年)。
田園が広がり、長良川の支流が流れる岐阜市北部に蔵を構えます。
創業時より「錦静」(きんせい)の名でお酒を醸していましたが、1891年(明治24年)に岐阜県美濃地方などを襲った濃尾地震で蔵が倒壊。
復興する際に、七転び八起きのダルマにあやかり「達磨正宗」へと改名しました。
現在は、「達磨正宗」と「淡墨桜(うすずみざくら)」の銘柄を醸造しています。
“古酒と言えば「達磨正宗」”と言われるほど古酒を主力商品としている白木恒助商店ですが、なぜ古酒造りに取り組んだのでしょうか?
始まりは昭和40年代、六代目蔵元「白木善次」の時代まで遡ります。
当時の晩酌といえば地元で販売されている地酒を飲むのが当たり前でした。
やがてテレビが普及され、大手酒造メーカーのCMなどが流れると、地元の酒販店でも取り扱いが始まり、それまで売れていた地酒は次第に売れなくなっていったのです。
そうした状況を打開しようと六代目は酒蔵の独自化を考え始めます。
そして、たまたま蔵の片隅に忘れられていた一升瓶を見つけるのでした。
4、5年は経過していたであろう日本酒を恐る恐る開栓してみたところ、予想だにしなかった美しい黄金色、いつもの日本酒とはひと味もふた味も違った味わいに魅了され、古酒に希望を見出すことに。
それから古酒復活への挑戦が始まります。
醸造方法が不明な状態からスタートした六代目は、純米酒の甘口、吟醸酒の辛口など毎年色々な酒造りにチャレンジし、その結果を何年もかけて検証していきました。
毎年、何種類か造っては売らずに熟成していく。
そして5年後、10年後の結果を見ようという気の長い道のりです。
この長い酒造りの道のりは容易ではありませんでした。
周囲からは、
「酒を売らずに貯めている」
「白木さんは頭がおかしい」
「変わり者」
という声が聞こえ、酒税を管轄する役所からは、
「早く酒を売って税金を納めるように」
と言われたことも。
しかし古酒復活に希望を託した六代目は気にしませんでした。
気にしていては古酒は造れなかったのです。
様々な壁を乗り越え、着実に熟成の年月を経たお酒は、昭和50年代に、三年、五年、十年古酒として市場に出すことができました。
販売当初はなかなか受け入れられませんでしたが、ソムリエやバイヤーなど各方面の方々から段々と理解を得られ、今では国内外の品評会で数々の賞を獲得するなど古酒の代表銘柄として世に名を轟かせています。
現在、六代目の意志を継いで蔵を盛り上げているのが七代目蔵元・代表社員の「白木滋里」さん。通称「サマンサ」の名で親しまれている活気溢れる蔵元。
杜氏を務める夫の白木寿さんと二人三脚で達磨正宗の酒造りの伝統を守っています。
そんな白木社長直伝の“古酒の楽しみ方”をご紹介♪
常温で飲むのが一般的です。お酒の本来の味わいが一番楽しめると思います。
【冷やして】
極端な冷やしすぎはあまりお勧めしませんが、暑い季節などには冷やしてグラスに注いで飲んでも美味しいです。
炭酸水でお酒:炭酸=6:4くらいで割り、レモンのしぼり汁を少し入れたりしてもさわやかな古酒ハイボールになります。
この飲み方は熟成3年がおススメです。年代がかなり古い酒についてはストレートをお勧めします。
【温めて】
古酒を燗酒にすると、味わいが丸くなり柔らかくなります。
特に熟成三年などは、お燗酒にすることによってグッとまろやかになります。
五年古酒、十年古酒もまろやかなになります。
ただ温度はそんなに熱くなく40~50度くらいがおススメですが、自分のお好みもあると思うのでいろんな温度で楽しんでください。
逆に繊細な味わいのお刺身や冷ややっこなどと合わせるのは難しいです。
熟成酒でおすすめの日本酒「達磨正宗 二十年古酒」
二十年古酒は、達磨正宗の古酒の中でも特に濃厚なタイプで、古酒に取り組んで50年以上の白木恒助商店だからできたお酒です。
二十年以上熟成させた4種類のお酒をブレンドしており、まろやかな甘さでありながら、しっかりとした芯を持った味わい。
香りは黒糖・カラメル・メープルシロップ等、複雑で深い香り。
深く濃い夕暮れのような色は、二十年の歳月を感じさせる重厚感あふれる色合いです。
冷やしすぎず、温めすぎず、常温か、もしくはぬる燗で楽しむことをおすすめします。
■投票者の推しの声■
ビターチョコレートやお芋のケーキ、こってり豚の角煮や中華など食べたい料理が、飲みながらどんどん思い浮かんできます。またこのラベルの達磨さんがめちゃくちゃ可愛い!
料理好きの方や食べることが好きな方におすすめです♪
■達磨正宗 二十年古酒■
原材料 | 米、米麹 |
---|---|
使用米 | 日本晴 |
精米歩合 | 70% |
アルコール度 | 18度 |
【白木恒助商店】
〒501-2528
岐阜県岐阜市門屋門61
TEL:058-229-1008
FAX:058-229-1010
HP・オンラインショップ:https://www.daruma-masamune.co.jp/
【第1位】大地酒造(おおちしゅぞう)
九州大分県の最南部に位置する美食の街「佐伯市」にて明治18年(1885年)に創業。
佐伯藩を収める毛利家御用達の清酒として長きに渡り親しまれていました。
そんな歴史ある酒蔵も五代目蔵元「大地正一」の代には後継者問題で廃業の危機に陥ります。
大地酒造の窮地を聞きつけた現六代目蔵元「池田敬」氏が、“佐伯の清酒と焼酎の文化を後世に残さなければ”と立ち上がりました。
大地酒造に飛び込んだ池田社長は、五代目の元でお酒造りを学び、2019年(令和元年)には事業継承という形で蔵を引き継ぐことに。
そして、数か所の造り酒屋で酒づくりの経験を重ねた弟の「池田司」氏を杜氏として招き入れ、新生大地酒造を再スタートさせました。
酒づくりで最も重要なより良い水を求め、蔵を佐伯市船頭町から上浦へ移設し、2020年(令和2年)より新蔵で清酒を製造しています。
心機一転、新生大地酒造が新たなに造る日本酒として、『飲んだ人が皆笑顔になるように』と願いを込めて誕生したのがこちらの「花笑み(はなえみ)」です。
前述の通り、大分県佐伯市は海の幸、山の幸ともに恵まれた美食の街。
だからこそ食事へは特別な想いがあります。
食事を120%満足できるように目指すお酒は
“香り穏やか、味わい深い食中酒”。
食事の邪魔をせず、飲み飽きしない、食を引き立て、お酒との相乗効果を楽しむ。
そんなお酒を心がけています。
大地酒造では、酒造りにいくつかのこだわりがあります。
まず、仕込み水には“神の水”と言われる暁嵐(ぎょうらん)の滝の地下水(軟水)を使用。
原料米は、自社で育てた山田錦や契約農家で栽培された地元産のお米を使用して生産者の想いと愛情をお酒に込めています。
また、「心に動き記憶に残るお酒」を目指し、麹の使用量を通常より高くしています。
麹量が増えればその分手間と労力が増えますが、感動するお酒を目指し、手間暇惜しむことなく美味しさに妥協しない酒造りが行われているのです。
熟成酒でおすすめの日本酒「瑞鳳30年熟成古酒」
「瑞鳳(ずいほう)」とは、長きにわたって地元を中心に愛されていた今は亡き大地酒造伝説の銘柄。
第二次世界大戦中、空母「瑞鳳」が佐伯に停泊した際、美酒の噂を聞きつけ酒造に立ち寄ってもらったことをきっかけに命名。
1995年1月、蔵で大火災が発生。
設備の大半が燃えてしまうなど絶望的な中、なんと瑞鳳だけは奇跡的に無事だったのです。
酒蔵は昔より神様を特に大切にお祀りするという文化がありますが、偶然か必然か、貯蔵していた瑞鳳は神棚の下にあったのでした。
それから30年。
十分な熟成期間を経て、数量限定で奇跡の復活を果たしたのがこの熟成古酒なのです!
色味は照りのある綺麗な琥珀色、香りはメープルのように芳醇でリッチ。
味わいはとてもまろやかでシェリー酒や高級な紹興酒のような味わい深さ。
蔵の歴史と共に熟成された奇跡の味わいです。
この30年熟成古酒の魅力を皆さんと分かち合いたいと立ち上がったのが大地酒造の若手蔵人「大野仁志」さん。
大野さんは、業界でも異例の30年古酒を通じて、
“時間とともに変化する味わいも日本酒の魅力の一つなんだ!”
と感動しました。
そんな思いを皆さんにも是非味わって頂きたいという想いでハンズオンSAKEのクラウドファンディングサービス「SAKEクラファン」にてプロジェクトを実施していただいたことは記憶に新しいです。
※プロジェクトの詳細はこちらからご覧いただけます。
↓ ↓ ↓
■投票者の推しの声■
30年も熟成されているのに、宝石のように澄んだ琥珀色で見惚れてしまう色。香りも綺麗で、舌触りは軽く、ツンと刺激がなく優しい古酒です。
この味わいを自分だけ知っておくのはもったいないと思ったので、父の誕生日にプレゼントさせていただきました!
■瑞鳳30年熟成古酒 スペック■
原材料 | 米(国産)、米麹(国産米)、醸造用アルコール |
---|---|
アルコール度 | 15度 |
日本酒度 | −2 |
【大地酒造】
〒879-2601
大分県佐伯市上浦大字浅海井浦277-1
TEL:0972-48-9388
FAX:0972-48-9387
HP:https://oochi.saiki.jp/
一次投票の酒蔵一覧と推しの声
今回の一次投票では全14蔵がノミネートされました!
気になる一次投票の結果をご覧ください♪
酒蔵 | 所在地 | 推し銘柄 |
---|---|---|
榎酒造 | 広島県 | 華鳩 貴醸酒8年貯蔵 |
木戸泉酒造 | 千葉県 | 秘蔵純米古酒 二十年 |
冨田酒造 | 滋賀県 | 七本槍 山廃純米 琥刻 |
六花酒造 | 青森県 | 長期熟成 特別純米酒 龍飛 |
仁井田本家 | 福島県 | しぜんしゅ 秋あがり |
美吉野醸造 | 奈良県 | 花巴 山廃純米 火入れ 熟成2015BY |
車多酒造 | 石川県 | 天狗舞 古古酒 純米大吟醸 |
久世酒造店 | 石川県 | 超古大吟10 長生舞 |
千年一酒造 | 兵庫県 | 純米大吟醸 雄町の風 |
菊姫 | 石川県 | 菊理媛 吟醸酒 |
狩場一酒造 | 兵庫県 | 熟成大古酒 時の職人 |
天山酒造 | 佐賀県 | 天山 純米 全麹仕込み 20年熟成 |
白木恒助商店 | 岐阜県 | 達磨正宗 二十年古酒 |
大地酒造 | 大分県 | 瑞鳳30年熟成古酒 |
なかなかの顔ぶれで、いい熟成具合を感じさせる銘柄ばかりですね!
意外と熟成酒を醸造している酒蔵が多く、それほど日本酒の新たな可能性を感じているということではないでしょうか。
熟成酒と言っても蔵によって特徴は様々ですので、是非飲み比べをしてその魅力を楽しみたいですね♪
推しの声
「円熟を迎えた20年もの」
酒造好適米の頂点に君臨する「山田錦」を惜しげもなく全量使用した純米原酒の20年熟成酒です。
木戸泉酒造の古酒が円熟して風格ある香りと共に、深く長く味わえる旨味が絶妙に絡み合い食後の余韻を味わいながらいただける一品!
山田錦を硬水仕込、長期低温発酵で10年寝かせた大吟醸古酒。
今まで呑んだ熟成酒の中で私史上1番の熟成酒でした♪
一口この菊理媛を飲んだ瞬間にファンになりました!まるで飲んだ感覚がないような感覚。
吟醸の素晴らしさと熟成からくる香りや味はまさに菊姫を表すにぴったりなお酒です。
香、旨味の広がり方低温保存での保管で上品な熟成に仕上がって最高。
冷酒から熱燗までどの温度帯でも美味しい。
日本酒の熟成古酒に関する豆知識
日本酒の熟成古酒にあまり馴染みのない方や既に虜になっている方にももっと魅力をお伝えできるように、「長期熟成酒研究会」の資料を基に豆知識をご紹介したいと思います!
意外な発見や楽しみ方などがあり、もっと推せていけるかもしれませんよ♪
※長期熟成酒研究会は、昭和60年(1985年)に熟成古酒の製造に関する技術交流と市場の開発を目的に設立された酒造会社による任意団体です。
熟成古酒とは
長期熟成酒研究会では、「満3年以上蔵元で熟成させた、糖類添加酒を除く清酒」を熟成古酒と定義しています。
熟成古酒は吟醸酒、純米酒、本醸造酒などの「特定名称酒」ではないため、ラベルへの表示規定がありません。
そのため熟成古酒を飲んでみたいという消費者の方に分かりやすく明示できるように定義を定めました。
長期熟成酒は、飲んだ後の“酔い覚めの良さ”が特徴です。
江戸時代の【訓蒙要言故事】には、
「新酒は、頭ばかり酔う。熟成酒は、からだ全体が潤うように気持ち良く酔う」
と書かれています。
身体に対する優しさと味わいの優しさは熟成酒ならではです。
熟成古酒の歴史
日本酒の熟成古酒の歴史は古く、鎌倉時代、日蓮上人が信徒に送った手紙の中に
『人の血を絞れる如くなる古酒を仏、法華径にまいらせ給える女人の成仏得道疑うべしや』
等の記述があり、その当時から熟成古酒が貴重な品として扱われていたことがわかっています。
また、元禄時代の文献には、
「古酒で酔いたる時は、祇園祭のごとく…」
という記述もあるなど、熟成古酒は古来より日本の文化として定着していました。
しかし、明治時代に課せられた「造石税」によって熟成古酒は世の中から消えていくことになります。
造石税とは、日本酒を搾った瞬間に課税対象になるという非常に過酷な税制です。
日本酒を酒蔵で熟成させる場合、まず造石税を納税してから熟成させることになるため多くの酒蔵が熟成古酒を貯蔵することを止めてしまいました。
戦後、造石税は廃止されましたが、一度失われた熟成古酒の文化がよみがえるには、多くの時間が必要なようです。
熟成古酒のタイプ
熟成古酒には、一般に以下の3点の違いからタイプを大きく分類されています。
- 醸造の仕方
- 貯蔵・熟成の仕方
- 熟成年数
この点を踏まえた「熟成古酒のタイプ」を見ていきましょう!
【熟成温度】常温熟成
【特徴】
熟成を重ねるにつれ、照り、色、香り、味が劇的に変化。風格を備えた個性豊かな熟成古酒。
【熟成温度】低温熟成と常温熟成を併用
【特徴】
低温熟成から常温熟成へ。またはその逆の貯蔵法により、濃熟タイプと淡熟タイプの中間の味わいを実現した熟成古酒。
【熟成温度】低温熟成
【特徴】
吟醸酒の良さを残しつつ、ほどよい苦味と香りが渾然一体となった、幅のある深い味わいの熟成古酒。
熟成古酒の楽しみ方
基本的には熟成温度で飲むことをおすすめします。
(濃熟:常温、淡熟:低温など)。
熟成古酒は時間の経過や温度変化による味わいを楽しむことのできるお酒ですので、すぐに継ぎ足したりせず、是非じっくりとゆったりと味わうのが良いでしょう。
まず、熟成古酒をグラスに注ぎ、光に透かして、輝く色の美しさを見ます。
次にグラスを揺らしながら鼻に近づけ、独特の香りを確かめ、口に含みます。
優しい口当たりと香りが奏でる豊かなハーモニーを感じ、変化を見せながら余韻のある味わいを楽しんでください。
また、料理との相性も幅広いのが特徴で、和食に限らず、中華・西洋料理、デザートなどにもよく合うお酒です。
上記以外にもぬる燗やソーダ割、カクテルなど様々な飲み方がありますので是非ご自身の楽しみ方を見つけてみてください♪
ランキング投票者の内訳
年代別
- 20-24歳 4人
- 25-29歳 2人
- 30-34歳 3人
- 35-39歳 8人
- 40-44歳 6人
- 45-49歳 4人
- 50-54歳 1人
- 55-59歳 1人
- 60-64歳 3人
性別比率
- 男性 22人
- 女性 10人
居住地
- 兵庫県 6人
- 福岡県 5人
- 北海道 3人
- 福岡県 3人
- 東京都 3人
- 岡山県 2人
- 神奈川県 2人
- 石川県 2人
- 青森県 2人
- 茨城県 1人
- 宮城県 1人
- 群馬県 1人
- 愛知道 1人
- 長野県 1人
- 新潟県 1人
- 佐賀県 1人
日本酒の消費頻度
- 毎日 6人
- 週に4-5日 10人
- 週に2-3日 13人
- 週に1日 2人
- 月に1回程度 1人
- 隔週に1回程度 1人
- ほとんど飲まない 1人
まとめ
熟成酒でおすすめの日本酒はいかがでしたでしょうか♪
今回は
【第1位(同率)】
・榎酒造
『華鳩 貴醸酒8年貯蔵』
・白木恒助商店
『達磨正宗 二十年古酒』
・大地酒造
『瑞鳳30年熟成古酒』
という結果になりました。
日本酒の熟成酒は、ただ時間をかければ良いというものではなく、酒蔵の経験と技術が織りなす代物であり、その価値は世界的に認められるべきお酒です。
今回1位となった3蔵を含め、日本酒の醸造技術の素晴らしさ、そして熟成古酒の魅力を改めて感じることが出来たのではないでしょうか!
今回のランキング結果を参考にしていただき、是非魅力あふれる熟成酒の世界に足を踏み入れてみてください♪
今後も「推し蔵文化」を広めていきたいと思いますので次回の月間推し蔵ランキングもお楽しみに!
過去の月間推し蔵ランキングの記事はこちらからご覧いただけます!
↓ ↓ ↓
<次回予告>今年最後の一杯に選びたい日本酒は?
■次回テーマ:熟成酒でおすすめの日本酒は?
■募集期間:①一次推し蔵投票期間:11月20日〜23日まで
②決選投票期間:11月25日〜27日まで(①で投票された推し蔵に対してみんなで投票)
「それなら絶対この推し蔵だ!」と思った方は是非ランキングに参加して投票してください!
あなたの一票をお待ちしています!
月間推し蔵ランキングに参加するには?
「自分の推し蔵をもっと拡散していきたい!」「推し蔵を他の人とも共有したい!」などなど…
月間推し蔵ランキングに興味がある方は、以下のステップで簡単に投票することが出来ます。
一緒に「推し蔵文化」を創っていき、日本酒業界を盛り上げていきませんか?
知名度や都道府県などは問いません。
皆さんの清き一票をお待ちしています♪
■月間推し蔵ランキング募集期間
①一次推し蔵投票期間:毎月20日〜23日まで
②決選投票期間:毎月25日〜27日まで(①で投票された推し蔵に対してみんなで投票)
■集計発表:毎月初旬に各SNS及びHPで発表します。
■発表場所:
・ハンズオンSAKE インスタグラム
・愛酒クリーム インスタグラム
・ハンズオンSAKE HP
毎月25日に決選投票のアンケートが送られてくるので、回答すれば完了。
つくり手さんと「つながる」
つくり手さんの想いを「のぞく」
自分たちの世界観を「ひろげる」
次回もハンズオンポーズで乾杯!