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【鳥取県境港市・千代むすび酒造】日本酒「千代むすび」は世界へ羽ばたく!

オンライン酒蔵留学レポート(千代むすび酒造)

オンライン酒蔵留学は、おうちにいながら地方の酒蔵さんとダイレクトにつながって、一緒に乾杯できる日本酒体験型サービスです。
作り手さんの想いや人柄も味わうことができ、日本酒を通して「人生の学び」や「新たなつながり」、そして「推し蔵」が生まれる場となります。

本記事では、これまでオンライン酒蔵留学にご出演していただいた酒蔵さんをご紹介!
この記事を通して、酒蔵さんの想いやこだわりについて是非触れてみてください♪

今回は、2025年に創業160年を迎えた鳥取県境港市の千代むすび酒造をご紹介いたします♪

千代むすび酒造について

千代むすび酒造 岡空本店
※千代むすび酒造 岡空本店
画像引用元:千代むすび酒造HP

 

鳥取県の西端。人口わずか3万人ほどの小さな港町・境港市。
境港駅から水木しげる記念館まで続く妖怪の世界”水木しげるロード”に蔵を構える「千代むすび酒造」(ちよむすびしゅぞう)は、1865年(慶応元年)に創業した老舗酒蔵です。

境港といえば、カニやマグロなど豊かな海の幸が集まる日本有数の漁港としてご存じの方も多いと思います。
千代むすび酒造は、この豊かな食文化が続く中で160年以上にわたり、地元の食卓に寄り添い、共に歩んできました。

社名である「千代むすび」には、「千代に八千代に、人と人とのご縁を結ぶ」という、とても日本的に、温かく美しい願いが込められています。
祝いの席はもちろん、日々の食事の時間を豊かにし、人と人をつなぐ存在でありたいという想いが脈々と受け継がれているのです。
また、同蔵では美味しいお酒を通じて「みんなの幸せ 自然の恵みを美味しく楽しく、健康づくり」を経営理念に掲げ、心の健康やご縁を育むことを取り組みを進めています。

そんな千代むすび酒造がお酒造りで特にこだわっているのが、やはり「水」。
実は、蔵がある境港市の地下水は使用していません。
一昔前は地元の水を使っていたそうですが、環境の変化により水質が変わってしまったため、現在ではわざわざ山まで水を汲みに行っているとのこと。

今回の酒蔵留学にご出演いただい佐野部長いわく、
「片道夏は45分、冬は1時間ちょいかけてトラックで水を山まで汲みに行ってます。ミネラル分の少ない軟水なので、ゆっくり低温で発酵させて、私たちの狙ったお酒造りに適しているんです」。
より真水に近い軟水を使うことで、じっくりと低温発酵させ、お米の旨味をしっかりと引き出す。
この並々ならぬ情熱と手間暇が、千代むすびの奥深い味わいのベースを創り上げています。

創業160周年、6代目「岡空 聡(おかそらそう)」蔵元就任!

千代むすび酒造 6代目「岡空 聡」社長
※千代むすび酒造 6代目「岡空 聡」社長
画像引用元:千代むすび酒造HP

「千代むすび酒造」は、2025年11月に創業160周年という非常に大きな節目を迎えました。
そして同年、新社長として6代目蔵元・岡空聡(おかそら そう)氏が就任し、新たな時代へ向けた挑戦のスタートを切っています。


岡空社長は、大学卒業後、山陰合同銀行に入社し法人融資などを担当。
結婚を機に「岡空」性となり婿入り。2017年10月1日「日本酒の日」に千代むすび酒蔵に入社した異色の経歴の持ち主です。
千代むすび酒造へ入社後は、醸造の現場だけでなく、営業やブランディングにも深く携わり、さらにはアメリカの酒類ディストリビューターでの実務経験も積んで海外市場の流通も学んできました 。
現在は総杜氏として酒蔵業務のタクトを振っています。

佐野部長によれば、
「社長は、元銀行員として色々な企業とのコネクションもあり、営業もしてきたので他社の状況もよく知っています。色々な業界とのつながりの重要性を理解しているので、日本酒業界以外の良いところもうまく取り入れながら進めていますね」と語ります。

今日、日本酒業界を取り巻く環境は大きく変化しています。人口減少や高齢化が進み、従来の経営だけでは未来を切り開けない時代。岡空蔵元は、こうした現状に危機感を抱きながらも「今こそ挑戦の時」と考えています。
その象徴として掲げたのが、2026年のスローガンである「飛躍」。
地域に根ざした老舗酒蔵であり続けながら、さらに大きな世界へ羽ばたくための取り組みです。 まず力を入れるのが「境港へのインバウンド」。国内外から多くの人が訪れる街づくりに貢献し、酒蔵を中心とした新たな交流や連携を生み出していくという構想。 そしてもう一つが「アウトバウンド」。時には酒蔵同士が協力しながら、日本酒や日本産酒類の魅力を世界へ発信し、各国で信頼できるパートナーを見つけていく。 岡空蔵元は、「自社だけが良ければいいという時代ではない。連携によって日本酒の魅力を国内外へ伝えていきたい」と語っています。

160年以上の伝統的な製造方法をしっかりと守り継ぐ一方で、新たな風を吹き込む。
その一番の表れとして、千代むすび酒造では、日本酒の購入だけでなく、
“蔵を体験する楽しさ”を総合的に味わえる各施設を充実させています。

JR境港駅から徒歩約5分。観光名所「水木しげるロード」の近くという立地もあり、観光客から地元の日本酒ファンまで、多くの人が訪れる人気スポットとなっており、そこで3か所に日本酒好きが訪れたくなる店舗を構えています。

①まずは本拠地である「岡空本店」。
千代むすび酒造の蔵元直営ショップ「岡空本店」では、定番商品はもちろん、季節限定酒や蔵限定商品など、ここでしか出会えないお酒も取り揃えています。
鳥取県産酒米「強力(きょうりき)」を使用した人気シリーズをはじめ、純米吟醸や純米大吟醸、スパークリング日本酒、リキュールなどラインナップも豊富。
観光のお土産としてはもちろん、“自分用の特別な一本”を探しに訪れる日本酒ファンも少なくありません。
スタッフに相談しながら、自分の好みに合ったお酒を選べるのも直営店ならではの魅力です。

②次に、すぐに飲みたい吞兵衛にはとっておきの日本酒バー「酒蔵角打ち」。
岡空本店に併設された「酒蔵角打ち」は、千代むすびのお酒を気軽に楽しめる立ち飲みスタイルの日本酒BAR。
純米酒や吟醸酒、限定酒などを少量ずつ飲み比べできるため、「いろいろ試してみたい」という方にもぴったり!
さらに、お酒に合うおつまみも用意されており、境港ならではの味覚とともに千代むすびの酒を存分に楽しめます。
“購入する前に実際に飲んで選べる”という体験は、日本酒初心者にも嬉しいポイントですね♪
旅先でふらりと立ち寄り、日本海の空気を感じながら一杯楽しむ――そんな贅沢な時間を味わえる空間になっています。

③そして、3つめは、茶房「蔵や」。
ここは岡空本店で購入した商品や、テイクアウトメニューを自由に楽しめる休憩スペースです。観光の合間にひと息つける場所として親しまれており、日本酒だけでなく、甘酒や軽食などをゆったり味わうことができます。
さらに、ゴールデンウィークや夏休みなどの期間には、“酒蔵蕎麦”を提供することもありますので、お子様連れでも安心。
酒蔵ならではの落ち着いた雰囲気の中で、鳥取の食と酒文化をじっくり楽しめる空間となっています。
ただ日本酒を味わうだけではなく、“蔵の時間そのもの”を体感できるのが、千代むすび酒造の大きな魅力です!

酒米「強力」は鳥取の誇り

鳥取県産酒造好適米「強力」

※鳥取県産酒造好適米「強力」
画像引用元:千代むすび酒造HP

千代むすび酒造の日本酒を語る上で絶対に外せないのが、鳥取県固有の酒造好適米「強力(ごうりき)」の存在。
この「強力」とは、大正時代に誕生した鳥取オリジナルの酒米。
しかし、背丈が高くて倒れやすく、病気に弱いうえに収量が少ないといった理由もあり、新しい品種の台頭とともに一時は栽培が完全に途絶えてしまった“幻の酒米”でした。
しかし、昭和の終わり頃、地元農家や酒蔵の熱意によって見事復活させたのです。
現在では「強力を育む会」という組織に加盟している鳥取県内のわずかな農家と酒蔵だけが取り扱うことを許されているとのこと。

「実際、『強力』は非常に作りづらいお米なので、もう酒蔵のほうから『今年もなんとか作って』と農家さんにお願いして、なんとか作ってもらっている状態ですね。それでもこだわるのは、やっぱりお米の旨味がしっかり出せるからです」と、佐野部長。

さらにこの「強力」。県外への持ち出しは一切禁止されており、栽培から醸造まで全て鳥取県内で行われる、まさに"鳥取の誇り"とも言えるお米なのです。

粒が大きく、米本来の厚みやコク、そして適度な酸味を持った力強い味わいが生まれるのが最大の特徴とのこと。
地元の希少な酒米から醸した酒と、地元の海鮮料理との相性は当然ながら抜群となります!

単なる地酒の枠を超え、“鳥取の風土そのものを味わう酒”が生まれるのです。

世界に羽ばたく千代むすび

千代むすび酒造 JFC サンフランシスコEXPO 2026
※千代むすび酒造 JFC サンフランシスコEXPO 2026
画像引用元:千代むすび酒造 岡空 聡"X"アカウント

 

“進化する老舗”である千代むすび酒造の挑戦の最大の特徴。
それは、常に日本酒文化を海外へ羽ばたかせること!

なんと1994年という早い段階から海外展開をスタートさせ、現在ではアジア、北米、ヨーロッパなど世界30か国以上(今回のイベント時点では直接輸出で28カ国)へ日本酒を届け続けてきた実績があるのです。

2004年には境港と韓国の東海(トンヘ)への貨客船の就航に合わせ、平井鳥取県知事から船に積む荷物を依頼されたことがきっかけで、韓国に現地法人「JIZAKE CY KOREA」も設立。
全国の蔵元の日本酒を韓国で販売しようと思い、多くの蔵元の協力の元、売上・業績を伸ばし、現在では韓国での地酒売上1位2位を争う地酒販売会社となっています。

また海外での信頼を確固たるものにするための取り組みも本格的かつ戦略的で、一例をあげると、衛生管理や情報管理などの非常に厳しい国際基準である「FSSC 22000」を取得しているのもその一環。

現場に立つ佐野部長いわく、
「これを取得していることで、海外へ輸出する際に製造工程の安全性が世界的に信用されるんです。証明書を送るだけで済むという大きなメリットがあります」。

中小企業の酒蔵がこの認証を取得するのは非常に珍しいことだそうですが、この先見の明が結果として、世界進出を後押しし、信頼を得ているのです。
海外営業の最前線を飛び回る佐野部長は、日本酒を全く知らない現地の方々に、お酒の造り方や、「冷やして飲む美味しい日本酒もある」といった飲み方を一から説明して回るなど、地道な努力を重ねています。
こうした熱意が、東南アジアやオーストラリアなど、世界中のファンを増やし続けることにつながり、まさしく「千代にむすび」取り組みとなっているのです。

”進化する老舗”としての商品

千代むすび酒造 岡空本店
※千代むすび酒造 岡空本店
画像引用元:千代むすび酒造HP

 

千代むすび酒造の面白さは、単に伝統を守るだけでなく、柔軟な発想で次々と新しいジャンルのお酒を醸していることでもあります。その多彩なラインナップをざっとご紹介します!

CHIYOMUSUBI AWA SAKE SORAH(動画:1:08:30~1:11:16、1:11:20~1:16:20)

CHIYOMUSUBI AWA SAKE SORAH
※CHIYOMUSUBI AWA SAKE SORAH
画像引用元:千代むすび酒造オンラインショップ

 

まず目を奪われるのが、美しいグラデーションが施されたスタイリッシュなデザインのラベルではないでしょうか。

この「SORAH(ソラー)」という一見変わったネーミングには、お酒の美しさをそのまま表す素敵な意味が込められており、佐野さんは笑顔でそれを教えてくれました。
「『SORAH』というのはですね、ネイティブアメリカン(アメリカ大陸の原住民)の言葉で『オーロラ』という意味があるんです。ラベルもちょっとこうオーロラっぽくないですか?色んな色のグラデーションになっているんです」
確かに、夜空に美しく揺らめくオーロラのように、グラスの中で幻想的に弾ける泡を連想させられます。

美を追求したこのお酒の最大の特徴は、人工的に炭酸ガスを注入するのではなく、本場フランスのシャンパンと同じ「瓶内二次発酵」を採用している点だといいます。
通常の日本酒はタンクでの発酵が終わると瓶詰めされますが、「SORAH」は発酵がまだ完了していない途中の状態で瓶に詰められます。
そうすることで、瓶の中で生きている酵母が残った糖分を食べて呼吸を続け、自然できめ細やかな極上のシュワシュワ感が生み出されるという設計になっています。

この「SORAH」の誕生のきっかけもまた世界を意識した同蔵ならではのものでした。
それは「東京オリンピック2020」の開催が決定したこと。
国際的なレセプションやパーティーの場で、乾杯の定番といえばフランスのシャンパンですが、
「せっかくの日本開催なのだから、フランスのシャンパンに負けないクオリティを持つ、日本の上質な泡のドリンクで世界中のゲストをおもてなししたい」という強い想いが、国内の蔵元の間で沸き上がったのだそうです。
そこで、まず群馬県で「水芭蕉」を醸す永井酒造の社長が旗を振り、各社が集まって高品質なスパークリング日本酒を普及させようと「awa酒協会」という団体が立ち上げられることになります。
勿論、千代むすび酒造もその志に深く共感して初期メンバーとして加盟し、そこから「SORAH」の本格的な商品開発がスタートしました。

ただ残念ながら、コロナ禍の影響によって、当初予定していたオリンピックは延期され、大規模なレセプションでの大々的なお披露目は惜しくも叶いませんでした。
けれども、「SORAH」のその圧倒的な実力は世界に認められることとなります。
「その後、色んなところで使われるようになりましてね。各国にある日本の大使館のパーティーなどで要人の方々をお招きする際に、このスパークリングが色んな国に渡って、乾杯のお酒として使っていただいています」と、佐野部長。
今や、世界のVIPをもてなす、まさに日本を代表する最高峰の乾杯酒へと見事な成長を遂げたのです。

この「SORAH」がこれほどまでに高い評価を受ける理由は、その徹底した製法と品質管理にもあるといいます。
「awa酒協会」が認定する「awa酒」を名乗るためには、非常に高いハードルをクリアしなければなりません。
認定基準は数あるのですが、中でもとりわけ、
「濁りがなく、見た目がクリア(透明)であること」が最大の難関だそうです。
協会の認定を受けるには、シャンパンのように一筋の泡が美しく立ち上る、完全に透明な液体でなければならないのです。

佐野部長もその製造の難しさについて、
「濁ってない状態にするというのは、職人にとって、非常に一手間も二手間もかかるんです。一部特殊な設備も必要になりますし、どうしても普通のスパークリングよりはお値段が高めになってしまうんですよね。それでも、毎年、認定機関に出してガスの圧力や透明度を実際に見てもらい、合格すれば毎年この泡酒として販売することができるんです」と明かしてくれました。

毎年行われる厳しい検査をクリアし、職人の熱意と最新の技術が結実した結晶こそが、この「SORAH」。
デザインも味わいも、まさに世界基準の1本だと言えます!

千代むすび 純米吟醸 オーガニック「NATUREナチュール」(動画:1:17:15~1:21:50)

千代むすび 純米吟醸 オーガニック「NATUREナチュール」
※千代むすび 純米吟醸 オーガニック「NATUREナチュール」
画像引用元:千代むすび酒造オンラインショップ

 

―自然の恵みをそのまま一杯に―

日本酒の世界でも近年注目を集めている「オーガニック」というキーワード。 そんな流れの中で、千代むすび酒造が新たに送り出したのが、「純米吟醸 オーガニック NATURE(ナチュール)」。

実は同蔵は、2005年にはすでに「有機酒類認定工場」の認証を取得しており、オーガニックへの取り組みを早くから続けてきました。
そして2022年、JAS法改正によって「有機酒類」の制度が整備されたことを受け、本格的な有機JAS認証日本酒として誕生したのが、この「NATURE」です。


原料米には、茨城県の契約農家が育てた有機栽培の山田錦を100%使用。
農薬や化学肥料に頼らず育てられた酒米を、千代むすびの有機認定工場で丁寧に醸しています。

派手すぎない穏やかな香り。そして口に含むと、お米本来のやわらかな旨味が広がり、軽快な酸が後味をすっと引き締めます。
その飲みやすさは幅広い料理に合わせるための設計で、蔵元はこのお酒を“食中酒”として提案しており、飲み進めるほど料理との相性の良さを感じる味わいになっています。
例えば、白身魚のカルパッチョや野菜のグリル、ハーブを使った料理、あるいはシンプルな塩味の和食とも好相性です!
また、単に“オーガニックだから身体にやさしい”というだけでなく、
「NATURE」という名前には、"自然との調和を大切にした酒造りへの想い"が込められています。農業や環境、そして未来へつながる日本酒を目指す姿勢から生まれた1本と言えるでしょう。
さらに千代むすび酒造は、このオーガニック日本酒を国内だけでなく、カナダや台湾など海外市場へも展開していて、美味しいだけではなく、「自然に寄り添った日本酒の価値」を世界へ発信しています。

自然の恵みを、無理なく、まっすぐに味わう。そんなお酒です。

純米大吟醸 山田錦 15 中取り 「GAINA」 (動画:1:26:40~1:28:40)

純米大吟醸 山田錦 15 中取り 「GAINA」
※純米大吟醸 山田錦 15 中取り 「GAINA」
画像引用元:千代むすび酒造オンラインショップ

 

―限界を超えた精米歩合15%!―1本10万円のプレミアム日本酒「GAINA」への挑戦。

伝統を重んじながらも、常に新しいジャンルを切り拓く千代むすび酒造ですが、
その飽くなき挑戦を象徴するプレミアムな逸品が誕生しました。
それが、精米歩合15%という極限の世界に挑んだ純米大吟醸「GAINA(ガイナ)」

これまで同蔵で最もお米を磨いていた商品は30%精米でしたが 、今回はそのさらに半分。
つまり、お米の85%を削り落とし 、中心のわずか15%だけを贅沢に使用するという 、気が遠くなるような手間暇がかけられています。

佐野営業部長も、この試みには困った部分がありつつも、
「さすがに15%ともなると自社の精米機では対応できなくて、専門の業者さんにお願いしました 。本当に小さくて繊細な15%の真ん中だけを使っています。できあがったお酒は、雑味やエグみが一切ない、極めてクリアで洗練された味わいになりました 」 と、自信をのぞかせていました。

しかしなぜ「1本10万円」と、驚くような価格帯の日本酒を造ったのか?
この価格の背景には、日本酒の未来を見据えた熱いストーリーがありました。

例えば、ワインやテキーラなどマニアがいる洋酒の世界では、数万〜数十万円、時にはそれ以上の高付加価値商品が数多く存在し、世界中のマニアがコレクションをしているという現実があります。

一方で日本酒は、どれほど職人が魂を込めて造っても、そこまでの高価格帯で評価される文化がまだ十分に根付いていないのが実態なのです。
つまり、まだまだ日本酒は過小評価されている、と言えるのです。

佐野部長は、体感からこう言われました。
「ワインが好きな方からは、よく『日本酒はこれだけ苦労して作っているのに安すぎる 。もっと値段を上げて、きちんと利益を取るべきだ』と言われることがあったんです 。現在の日本酒業界には、こうした高付加価値な商品がまだ少ないのが現状です 。だからこそ、作り手のこだわりやプレミアム感を前面に出した商品を、まずは私たちのチャレンジとして形にしてみました 」

「GAINA」は中身の味わいだけでなく、パッケージやボトルのデザイン性にも徹底的にこだわっているのが、画像から読み取れると思います。
国内の贈答用としてはもちろん 、海外のワイン愛好家たちの目にも魅力的に映るよう、スタイリッシュで高級感あふれるデザインと佇まいに仕上げられています。

「売れないかもしれないけれど、とにかくやってみよう」という老舗の枠に捉われない圧倒的なチャレンジ精神から生まれた特別な1本。

一口含めば、これまでの日本酒の常識を覆すような、どこまでも澄み切ったクリアな感動が広がる。
記念日や、大切な方へのここぞという贈り物に選んでいただきたい、"千代むすび酒造の最高峰といえる作品"です!

Chiyomusubi Single Malt Japanese Whisky 林太郎 Chestnut 3年(動画:1:30:10~1:34:35)

Chiyomusubi Single Malt Japanese Whisky 林太郎 Chestnut 3年
※Chiyomusubi Single Malt Japanese Whisky 林太郎 Chestnut 3年
画像引用元:千代むすび酒造オンラインショップ

 

―日本酒蔵が挑む、新たな蒸留の世界―

今、世界中のウイスキーファンから熱い注目を集めているのが、千代むすび酒造のジャパニーズウイスキー事業です。
長年培ってきた発酵技術を活かし、2021年から本格的にウイスキー造りへ参入しました。
その中心ブランドとなっているのが、同蔵3代目社長の名を冠したシングルモルトウイスキー「林太郎(りんたろう)」です。

この「林太郎」は、もともと焼酎製造で使用していた蒸留設備を活かしながら、日本洋酒酒造組合が定める厳格な「ジャパニーズウイスキー」の自主基準を満たした、本格的な国産ウイスキー。

そして2026年4月、待望の新作としてリリースされたのが、「Chiyomusubi Single Malt Japanese Whisky 林太郎 Chestnut 3年」。

何といっても、このウイスキーの最大の特徴は“栗樽熟成”という個性的なアプローチ。 これは、一般的なウイスキーで多く使われるオーク樽とは違い、栗樽で熟成することで、やわらかく自然な甘みが出るのが特徴とのこと。
グラスに注ぐと、ほんのりと穏やかな樽香が立ち上がり、口当たりは驚くほどなめらか。 この味わいを支えているのが、千代むすび酒造が長年の日本酒造りで磨いてきた「緻密な発酵管理技術」というわけです。
麹や酵母と向き合い続けてきた老舗蔵だからこそ、繊細で栗樽由来の優しい甘みと美しく調和するウィスキーを造れるのです。
“飲み疲れしない上品さ”を持っているのも、このウイスキーの魅力!
実際、その反響は凄まじく、佐野営業部長によると、オンライン販売を開始した瞬間から注文が殺到し、
「もうクリックの嵐で、数分で完売してしまいました」と語るほど、大きな注目を集めました。

近年、ジャパニーズウイスキーは世界的な人気を背景に、入手困難な銘柄も増えています。 そんな中で、「林太郎」は大手メーカーのウィスキーとはまた違う、“地方蔵の個性”を感じさせるユニークな存在。

日本酒蔵が本気で挑むジャパニーズウイスキー「林太郎 Chestnut 3年」。ぜひ味わってみたいものです。

 

【千代むすび酒造】
684-0004
鳥取県境港市大正町131
TEL:0859-42-3191
FAX:0859-42-3515
HP:https://www.chiyomusubi.co.jp/
オンラインショップ:https://www.chiyomusubi.co.jp/user_data/shop

千代むすび酒造の日本酒を紹介♪

千代むすび 純米吟醸 強力60

千代むすび 純米吟醸 強力60
※千代むすび 純米吟醸 強力60 スペック

前述した鳥取県の超希少酒米「強力(ごうりき)」を使用した、千代むすび酒造を代表する人気銘柄。

精米歩合は60%。バナナを思わせるようなやさしい香りと、お米の旨味をしっかり楽しめる味わいが魅力です!
「強力」をぜいたくに使った「千代むすび 純米吟醸 強力60」は、口に含むと、ふくよかなコクとやさしい旨味が広がり、後味はすっきり。
派手すぎない、食事に寄り添う味わいに仕上がっています。

おすすめの飲み方は冷酒だけではありません。
50〜55度ほどの少し熱めの燗にすると、酸味がよりまろやかに。そしてさらに旨味が引き立ちます。

ペアリングは、やはり境港ならではの海鮮がおススメ。白身魚のお刺身や焼きガニ、のどぐろの塩焼きだけではなく、出汁の効いた和食とも相性は抜群です!
風土と食文化を感じられる一本。
「鳥取らしい日本酒を」という方に、ぜひおすすめしたいお酒です。

■千代むすび 純米吟醸 強力60 スペック■

原材料 米(国産)・米麹(国産米)
使用米 強力米79%・山田錦21%
精米歩合 60%
アルコール度 15度

千代むすび 純米酒

千代むすび 純米酒
※千代むすび 純米酒 スペック

 

華やかな吟醸酒も魅力的ですが、「毎日飲みたくなる日本酒」と聞いて日本酒好きの皆さんに思い浮かぶのは、やはり”純米酒”ではないでしょうか。

千代むすび酒造の「千代むすび 純米酒」は、まさにそんな一本です。

派手さを前面に出すのではなく、お米の旨味をじんわりと感じさせてくれる、やさしく落ち着いた味わい。
精米歩合は55%で、米本来のふくよかさをしっかり残しながら、飲み疲れしにくいバランスになっています。

まず口に含むと、穏やかな米の甘みと旨味が広がり、後味はすっきりとしていて、
冷酒では軽快に、常温ではやわらかく、そして燗にすると旨味がふくらむという、様々な楽しみ方ができるある意味シンプルでニュートラルな設計。

また、この「千代むすび 純米酒」の面白い点は精米歩合55%なのに”純米酒”と名乗っているところ。
先にご紹介した「千代むすび 純米吟醸 強力60」が精米歩合60%の純米吟醸酒に対して、「千代むすび 純米酒」は何故”純米酒”なのでしょうか?

それは、もともとこの純米酒は地元では「特別純米酒」として親しまれていたからなのです。
特別純米酒とは、通常の純米酒とは異なり、精米歩合60%以下または特別な醸造方法で醸すことが条件とれている特別な純米酒。
「千代むすびの純米酒と言えばこれ!」と言われるほど地元で馴染んでいたため、全国に流通する際にも敢えて”純米酒”として世に送ることにしたそうです。

そんな「千代むすび 純米酒」は、食事との相性も抜群。
焼き魚、煮物、肉じゃが、唐揚げなどの家庭料理はもちろん、出汁を使った和食とも。
料理の味を邪魔せず、自然に寄り添ってくれる感覚。

派手なインパクトはないけれども、「気づけばまた飲みたくなる」。
そんな日常酒にさりげなく寄り添ってくれる魅力がこの純米酒にはあります。

肩肘張らずに楽しめる、千代むすびの定番純米酒。晩酌のお供として、ゆっくり味わいたい一本です♪

■千代むすび 純米酒 スペック■

原材料 米(国産)・米麹(国産米)
使用米 五百万石
精米歩合 55%
アルコール度 15度

千代むすび酒造Q&A

千代むすび酒造はどのような場所にある酒蔵ですか?
千代むすび酒造は鳥取県境港市、水木しげるロードの近くに蔵を構える老舗酒蔵です。カニやマグロなど豊かな海の幸が集まる日本有数の漁港として知られる境港で、160年以上にわたり地元の食卓に寄り添い、人と人とのご縁を結ぶという願いを込めて酒造りを続けています。
千代むすび酒造の日本酒造りにおける「水」へのこだわりとは何ですか?
千代むすび酒造は、蔵のある境港市の地下水ではなく、わざわざ山まで水を汲みに行っています。片道45分から1時間かけて汲むミネラル分の少ない軟水を使用することで、ゆっくりと低温で発酵させ、お米の旨味をしっかりと引き出す奥深い味わいの日本酒を造り上げています。
千代むすび酒造の日本酒造りに欠かせない「強力」とはどのような酒米ですか?
「強力(ごうりき)」は、大正時代に誕生した鳥取県固有の酒造好適米です。一時は栽培が途絶えた“幻の酒米”でしたが、地元農家と酒蔵の熱意で復活しました。粒が大きく、米本来の厚みやコク、適度な酸味を持つ力強い味わいが特徴で、県外への持ち出しは禁止されています。
千代むすび酒造の日本酒と境港の海鮮料理とのペアリングはどのような特徴がありますか?
千代むすび酒造の日本酒は、鳥取県固有の酒米「強力」から醸されており、米本来の厚みやコク、適度な酸味を持つ力強い味わいが特徴です。この地元の希少な酒米から造られたお酒は、境港の豊かな海の幸、特に海鮮料理との相性が抜群で、鳥取の風土そのものを味わうことができます。

まとめ

 

鳥取県・境港市の老舗蔵「千代むすび酒造」。
カニやマグロなど新鮮な海の幸が集まるこの港町で、地元の食文化とともに歩み続けてきた酒蔵です。
蔵名の「千代むすび」には、“人と人とのご縁を結ぶ”という温かな想いが込められているとのこと。

この蔵で特に大切にしているのが「水」。
現在の境港の地下水は使わず、わざわざ片道1時間近くかけて山まで仕込み水を汲みに行っています。
ミネラル分の少ない軟水を使うことで、低温でじっくり発酵させ、お米の旨味を綺麗に引き出す。その丁寧な積み重ねが、千代むすびらしい透明感のある味わいを支えています。

2025年には創業160周年を迎え、6代目蔵元・岡空 聡氏が新社長に就任。
元銀行員という異色の経歴に加え、アメリカの酒類ディストリビューターでの経験も持つ岡空氏は、伝統を守りながらも新しい感覚を蔵に吹き込んでいます。

また、JR境港駅近くの「水木しげるロード」周辺には、直営ショップや角打ち、日本酒を楽しめる茶房なども展開していて、観光と一緒に、千代むすびの世界観を気軽に体験できます。

また千代むすびの酒を語るうえで欠かせないのが、鳥取県固有の酒米「強力(ごうりき)」の存在です。この酒米は、一度は途絶えながらも復活を遂げた“幻の酒米”で千代むすびの酒造りには欠かせない絶対的な存在です。

さらに近年の千代むすびは、伝統だけに留まらない“進化する老舗”としてもユニークな取り組みを行っています。
例えば「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズや、瓶内二次発酵によるスパークリング日本酒「SORAH」、有機JAS認証の「NATURE」、精米歩合15%の超高級酒「GAINA」。
さらには、日本酒蔵の発酵技術を活かしたジャパニーズウイスキー「林太郎」まで、その挑戦は実に多彩かつ自由な発想と確かな技術があってこそ。

どの商品にも通底しているのは、“美味しいだけでは終わらない”ということ。
地元の風土、人とのつながり、自然への敬意、そして新しい価値への挑戦――。
そうした想いが、一杯のお酒の中にしっかりと込められています。

伝統を守りながら、時代に合わせて進化を続ける千代むすび酒造。 日本国内はもちろん、日本酒を通じて世界中の人々を結ぶ存在として、その名を広げてほしい蔵です。

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とも 日本酒ライター ラジオ番組制作者を経て、Web・EC事業に長らく携わっています。
趣味:立ち飲み、ロックバー巡り、ジム、料理、映画
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じゅん 日本酒ライター ものづくりに携わっている傍ら日本酒ライターをしています。
日本酒の美味しさに目覚め、すっかり虜になりました。
是非、日本酒の文化を広めていきたいです♪

趣味:ガラス細工、旅行、フットサル
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