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【長崎県平戸市・福田酒造】日本最西端の酒蔵が贈る"海"の日本酒「福海」で笑顔と心が繋がる!~オンライン酒蔵留学~

オンライン酒蔵留学レポート

オンライン酒蔵留学は、おうちにいながら地方のお酒の作り手さんとダイレクトにつながって、一緒に乾杯できる日本酒通販サービスです。
作り手さんの想いや人柄も味わうことができ、日本酒を通して「人生の学び」や「新たなつながり」、そして「推し蔵」が生まれる場となります。

本記事では、これまでオンライン酒蔵留学にご出演していただいた酒蔵さんをご紹介!
この記事を通して、酒蔵さんの想いやこだわりについて是非触れてみてください♪

今回は、第29回オンライン酒蔵留学にご出演いただいた福田酒造(長崎県)をご紹介いたします♪

福田酒造(ふくだしゅぞう)について

福田酒造 長崎県平戸市
※画像引用元:福田酒造HP

 

長崎県平戸の南端。霊峰志々伎山を望み、潮の香り漂う志々伎湾のほとりに、 三百年以上の時を超えて酒を醸し続ける蔵――福田酒造があります。

その歴史は、今からおよそ三百三十余年前、元禄元年(1688年)にまで遡ります。

創業者の福田長治兵衛門(ふくだちょうえもん)は、もともと平戸で捕鯨なども行っていた網元でした。
海の恵みとともに生きてきた彼は、平戸藩主より酒造りの許可を受け、御用酒屋として福田酒造を創業します。

長治兵衛門は、「酒造りは、心でつくり、風が育てる」という言葉を残しました。
この信念は、時を経た今も変わることなく、蔵の礎として息づいています。
自然の声に耳を傾け、人の手で丁寧に醸し、風土に育まれる酒を造る。
それが、福田酒造の原点であり、十五代にわたって長く受け継がれてきた魂なのです。

現在、蔵を支えているのは十五代目当主・福田竜也さんと弟の信治さん。
兄弟は、先人の想いを胸に、伝統を守りながらも新たな挑戦を続けています。

弟の信治さんは、網元の血を引く釣り人としても知られています。
自ら船を操り、ヒラマサ、クエに似た希少な「イシナギ」、そして平戸を象徴する大きなヒラメを釣り上げる腕前の持ち主です。
その姿は、まさに海とともに生きる平戸の精神と元網元のDNAを引き継いでいます。
豊かな漁場に育まれたこの地で生まれる酒は、新鮮な魚介や海の幸と抜群の相性を誇ります!
海を知り、風を感じ、自然とともに生きる。

福田酒造の三百年の歴史が生み出した、唯一無二の味わいがここにあります。

※画像引用元:平戸観光協会webサイト


蔵の背後にそびえるのは、平戸南部の霊峰・志々伎山(しじきさん)

古くから海人(あま)たちの信仰を集め、航海の目印として、また風を遮る守り神として崇められてきました。
その神聖な山を祀る志々伎神社では、古代から続くヤマド祭りが今も息づき、「海=俗界」「山=神界」として海人の信仰文化を現代に伝えています。

そして志々伎山を包む志々伎湾は、日本海と東シナ海の潮が出会う場所です。
寒流と暖流が交わることで、鯛やヒラメ、イカ、鮑など、多彩な魚介が育まれます。
磯の香り漂うこの豊かな自然こそが、福田酒造の酒を支える“もう一人の偉大な杜氏”とも言えるでしょう。

地理的にも平戸島南部は、古くから海外との交流の玄関口でした。
遣隋使や遣唐使の寄港地として、そして後にはオランダ商館が置かれた自由な港町として栄えました。
海風とともに新しい文化や技術がもたらされ、人々の暮らしに独自の活気をもたらしたのです。

そんな風土の中で育まれた福田酒造の酒には、異国文化に触れながらも、土地の恵みと伝統を大切にしてきた平戸の精神が息づいています。
志々伎の海と山、そして人々の暮らしが織りなすこの地で、福田酒造はこれからも「心でつくり、風が育てる」酒を醸し続けます。

日本の古(いにしえ)の世界と原風景が脈々と息づく志々伎の美しさを、一本の酒に込めて。

令和のリブランディング!”海を表現するお酒”「福海」への物語

※画像引用元:福田酒造Instagram

「もの言わぬものに、物を言わせるものづくり。」

創業者の福田長治兵衛門(ふくだちょうえもん)の残した言葉であり、福田酒造の大切な理念。
この言葉を受けて、「先人たちの努力と先見性を誇りにして挑戦し続けたい」とご兄弟は語ります。

米も、水も、風も、声を持たない。
しかし、造り手の心と自然の力が重なり合ったとき、そこには確かな“言葉”が生まれます。それが、酒の力。

福田酒造 福鶴 日本酒
※画像引用元:福田酒造オンラインショップ

そんな創業者の魂が込められた、福田酒造で最も古い銘柄が、「福鶴(ふくつる)」です。

江戸時代の創業当初から地元で愛され続けてきたまさに“福田酒造の原点”とも言えるお酒。
こちらの特別純米酒の味わいはやや甘口で、香りは控えめ。
派手さよりも穏やかさを重んじ、食事の邪魔をしない優しい風味が特徴です。

『福鶴』の名前の由来は、縁起の良さの象徴である鶴と、そして元網元だった酒蔵らしく、福を鶴(釣る)という意味合いから。
縁起の良いお酒ですので、贈り物にも最適!

福田酒造 長崎美人 日本酒
※画像引用元:福田酒造オンラインショップ

次に誕生したのが、会長であり福田兄弟の父が生み出したブランド「長崎美人」です。 ラベルに描かれた浮世絵の「見返り美人」が印象的な一本。

代表的なものがこちらの大吟醸酒。
青りんごのようなフルーティーで爽やかな香りが広がるまさに長崎の粋と艶を体現しています。

これまで全国新酒鑑評会をはじめ、IWCなどあらゆるコンペティションで多くの受賞を獲得してきた「長崎美人 大吟醸」ですが、この度、2025年IWC(インターナショナル・ワインチャレンジ)で見事GOLD賞 TROPHY受賞を果たしました。
伝統の技にモダンな感性を融合させた名酒として、国内外で高く評価されています。

福田酒造 日本酒
※画像引用元:福田酒造Instagram

そして、蔵元の兄・福田社長が蔵に戻り、日本酒を飲まない方にも飲んでほしいという想いで全国流通品として立ち上げたのが「福田」

「福田 純米吟醸 山田錦」は、2020年に福岡国税局の鑑評会で認証を受け、IWCのSAKE部門でブロンズ賞を獲得。
さらに2018年から3年連続で「プラチナ賞」に輝くなど、その実力は確かなものです。
穏やかな香りと、料理を引き立てるやさしい味わいを追求しています。

このブランドのモットーは、ラベルにも刻まれた「笑顔」です。
「笑顔をつくる酒造りを。」
飲む人、造る人、届ける人。 酒に関わるすべての人が笑顔になれるように――

福田酒造 福海 日本酒
※画像引用元:福田酒造Instagram

令和5年(2023年)、福田酒造の物語は新たなステージへ。

「酒造りは、心でつくり、風が育てる」

先代から伝わるこの言葉がようやく分かってきたと言う福田社長。
心機一転を図りこれまでの「福田」をリブランディングし、「福海(ふくうみ)」へとリニューアルを果たしました!

「福海」のコンセプトは「海を表現する酒」

ラベルも志々伎湾の海と山、太陽を表現した爽やかなデザインになっています!
「福海」は、幕末の頃の当主が海で遭難しかけた海外の商人を助けたことがきっかけで、商人がお礼に書いた書、『福海』に由来。

志々伎湾の潮風を感じながら、風光明媚で豊かな美しい海を表現する酒を生み出すことに全力で挑戦するご兄弟の新たな決意が表現されたブランドです。

「福鶴」「長崎美人」「福田」から「福海(ふくうみ)」へ。

これらの酒はそれぞれの時代と伝統を反映しながら、一本の物語のように300年余―そして未来まで脈々と連なっているのです。

志々伎湾の潮風と共に。平戸の海で育てる米作り

※画像引用元:福田酒造HP

 

長崎県平戸市に蔵を構える福田酒造の酒造りを語るうえで欠かせないのが、安満岳(やすまんだけ)の清らかな湧き水と、丁寧に育てられた酒米。

標高536メートル、平戸島の最高峰である安満岳。
その深い森から湧き出る水は、やがて神曽根川へと流れ込みます。

福田酒造では、この安満岳の伏流水を仕込み水として使用しているのです。
蔵元の弟である福田信治さんは、こう語ります。

「この水はミネラル分がとても少なく、平戸島の中でも日本酒造りに最も適した水だと思います。」

ミネラルが少ない軟水のメリットとして、酵母や麹の働きを穏やかにし、ゆっくりと発酵を進めることがあります。
その結果、口当たりがやわらかく、繊細な旨みをもつ日本酒が生まれるとのこと。
まさに、平戸の自然がもたらす恵みの水といえるでしょう。

一方で、福田酒造がもう一つ大切にしているのが“米づくり”です。

「私が蔵に戻った年から、自分たちで酒米を作り始めたんです」と弟の信治さん。

当初は、農家への依頼も難しかったといいます。

「最初はなかなか受けてもらえませんでした。農家さんにとってはリスクもありますし、不安も大きいですから。
だからまずは自分たちで挑戦して、その大変さを知ることから始めました。その上で、農家さんに依頼することにしたんです。」

すると少しずつ、福田酒造に共感してくれる農家さんが協力をしてくれるようになり、信頼できる契約農家と協力しながら、年々試行錯誤を重ねています。
現在は、平戸の海で育てられたとも言える”無農薬栽培の米で福田の酒を醸す”ことを目標に、農家の方々と米作りに力を入れています。

夏の田んぼは、ミドリガエルやミジンコなど多様な生き物が集う小さな楽園。
無農薬かつ人の手で田の水を濁らせ、雑草の成長を抑えるなど、自然の力を生かした丁寧な栽培を行っています。
「長崎では、おそらくうちが一番最初に自社米づくりを始めた蔵だと思います。やっぱり酒造りは米作りから、という思いでやってきました。」と語ります。

平戸の地で育つ酒米は、蔵人と農家の手によって丁寧に磨かれ、蔵の味を形づくる大切な原料となっています。
志々伎地区では、人口減少と高齢化が進み、耕作放棄地の増加が課題となっています。
福田酒造は、これらの田んぼを再生させ、環境を守りながら地域とともに酒を造る「循環型の酒造り」を目指して日々奮闘しています。
この取り組みは、単なる酒の原料づくりではなく、平戸の風土と人々の暮らしを未来へつなぐ大切な一歩でもあるのではないでしょうか。

安満岳の伏流水と、棚田で育つ酒米。 福田酒造の日本酒は、この二つの自然の恵みと、地元に根差した人々の努力から生まれます。

伝統ある生月杜氏の技が生きた酒蔵

※画像引用元:福田酒造HP

 

平戸島の北西にある生月島(いきつきじま)は、かつて北部九州一帯に名を馳せた「生月杜氏(いきつきとうじ)」の故郷です。

酒造りの伝統を代々受け継いできたこの杜氏集団は、平戸杜氏の一派として長く日本酒文化を支えてきました。

「私が幼い頃、うちの杜氏を務めていたのが生月杜氏の方でした。その息子さんが、今も福田酒造の杜氏を務めています。
今、蔵の製造メンバーは5人。そのうち2人が生月杜氏の系譜を継ぐ職人です。」
と信治さん。

生月杜氏の酒造りは、几帳面さと誠実さが根底にあります。

五人の造り手それぞれが、酒母・麹・原料処理・上槽など異なる工程を担当し、全員が責任を持って一つの酒を仕上げていきます。

「ひとりひとりで支え合いながら造る。だから酒に“人の手の温もり”が残るんです」

生月杜氏の技を受け継ぎながらも、福田酒造は常に挑戦を続けています。

「今は全国の造り手との横のつながりができていて、毎年少しずつ“より良い酒”を目指して改良を重ねています。伝統は守るものではなく、生かすものだと思っています。」

兄である蔵元・福田社長も、東京農業大学を卒業後、酒販店勤務や醸造研究所での研鑽を経て蔵に戻り、兄弟で新しい酒造りに挑んでいます。

「昔ながらの杜氏の知恵を学びながら、今の時代にふさわしい酒を生み出す。それが、平戸に生きる私たちの使命だと思っています。」

発想力豊かな兄弟経営陣!福田酒造の新たなチャレンジ!

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※画像引用元:福田酒造HP

 

1688年(元禄元年)創業の福田酒造の蔵内には、窯場跡や大きな梁など300年の歴史が詰まっています。
一時は文化財登録の話題も上がったそうですが、”今も生きた蔵として使い続ける”ことを優先し、登録は見送りにしてもらったとの事。

そんな現代を生き続ける酒蔵で奮起しているのが兄弟経営陣である福田竜也社長と福田信治副社長。

昔ながらの風土と伝統を大切にしながら革新的な酒造りに挑戦する二人は、個性豊かでアイディア溢れる創造性のある持ち主。
近年、「福海」へのリブランディングを始め、様々な商品開発にチャレンジしてきました。

福鶴 熟成本みりん

福田酒造 福鶴 みりん
※画像引用元:福田酒造オンラインショップ

こちらは副社長の信治さんが手掛ける本みりん。

「他の酒蔵で修業させていただく機会がありまして、そこで“みりん”造りを学びました。その蔵はみりんで有名なところだったんです。平戸のお米で本みりんを造ってみたい——そう思い立ち、製造免許を取得して本みりんづくりを始めました。」

使用するのはすべて平戸産の米。
もち米には平戸産のものを、麹米には契約農家や自社田で栽培した山田錦を使用。
さらに、みりんに欠かせない米焼酎も自社で蒸留したものを使っています。
まさに、素材から仕込みまで全てを自分たちの手で賄う“オール平戸”の逸品です。

また、通常のみりんは40日から60日ほどで仕上がりますが、福田酒造では伝統製法を守り、約90日間かけてゆっくりと糖化させています。
絞りもすべて袋で行い、そこからさらに3年間熟成させてから出荷しているというこだわりぶり。

みりんは、戦国時代には甘い口当たりの高級酒として親しまれていました。

丁寧に造られる福田酒造の本みりんは料理に使うのはもちろん、“飲むみりん”として楽しめるほどの完成度を誇ります。

日本酒造りの技を活かし、平戸の米と水で仕込む本みりん。ここにも平戸の恵みを次世代へ伝える想いが込められています。

福田 ぼくらの生酛 三蔵合同醸造酒

福田酒造 ぼくらの生酛 日本酒
※画像引用元:福田酒造Instagram

「福田酒造」、滋賀の「笑四季(えみしき)酒造」、そして三重の「早川酒造」

この3つの蔵が合同で仕込むという福田酒造初の試みとなった特別な一本が、「ぼくらの生酛(きもと)」です。

それぞれの蔵が持つ技と個性を掛け合わせて生まれた、まさに“蔵元たちの青春酒”ともいえる一作。

「きっかけはですね、実は“飲み会のノリ”だったそうなんです(笑)」と信治さんは笑いながら話します。

「うちの兄(福田酒造社長)が、笑四季酒造さんの跡取りの方と飲んでる時に“なんか面白いことしようよ!”って盛り上がったのがきっかけらしくて。そこに早川酒造さんの息子さんも加わって、『じゃあ一緒に造ろう!』と。もう本当に、楽しそうなノリですよね。」

 ただ、その“ノリ”から始まったコラボが、後に本格的で情熱あふれる挑戦へと発展していくのだから酒造りは面白い。

「ぼくらの生酛」では、得意分野を持ち寄るリレー方式のような仕込みが行われました。

まず、酛麹を早川酒造が仕込み、それを笑四季酒造へ送り、3蔵のメンバーが一緒に生酛造りを行います。
その出来上がった酒母を福田酒造に送り、本仕込みを担いました。

遠距離同士での仕込みは輸送コストも手間も相当なものだったはず。
それでも、「3つの蔵のノウハウを詰め込んだからこそ、美味しいんです!」と信治さんは笑顔で語ります。

また“ぼくらの生酛”は、これまた福田酒造初の挑戦となる無農薬栽培の山田錦を100%使用。_
台風の影響・カメムシの被害により等級はつきませんでしたが、真夏の暑い時期に社員みんなで育てた米は、等級以上の価値のあるものになったとのこと。

3つの蔵の友情と挑戦が詰まった「ぼくらの生酛」。 この一本には、日本酒を進化させていく“ぼくら”の物語が静かに息づいています。

福田 生酛 オーク樽貯蔵

福田酒造 福田 生酛 オーク樽
※画像引用元:福田酒造Instagram

伝統を重んじながらも、どこか遊び心を忘れない福田酒造には、またひとつ個性的な一本があります。

その名も「生酛のオーク樽貯蔵」。

古典的な“生酛造り”に、洋酒の世界でおなじみの“オーク樽熟成”というスパイスを加えた、日本酒の新しい表情を楽しめる一本!

「これはもう、兄(社長)の思いつきというか…“やってみよう!”って感じで始まりました(笑)。」と信治さん。

「最初に生酛を仕込んだ時、まだ販売もしてなかったんですが、試しにオーク樽で貯蔵してみました。そうしたら良い仕上がりになって、“これはいけるぞ!”となりましてね。九州酒蔵開きで初めて販売したんですが、予想以上に反響があって驚きました。」

こうして生まれた「生酛×オーク樽」の組み合わせ。
日本酒らしい酸と、樽のまろやかな甘みが見事に調和した味わいが生まれました。

こういった発想は一体どこから出てくるのか?尋ねたところ、 「実は、うちは元々麦焼酎を樽で寝かせることがあるんです。なので、その経験を日本酒にも活かしてみたらどうだろう、と兄が考えたようです。」

さらに、そこに“長崎らしさ”も加わりました。

「長崎って甘いものが好まれる文化があるんです。だからオーク樽の香りの甘やかさと相性が良いんですよ。飲んだ時に、どこか“カステラっぽい”印象があるんです(笑)。」

地元の味覚文化に根ざした発想。
単なる奇をてらった挑戦ではなく、土地の“直文化”を表現した1本と言えます。

「ラベルには“鶴”をあしらっているんですが、印刷会社さんと話しながら“フェニックス(火の鳥)”のようなイメージにしました。シンプルだけど、これまでの福田酒造にはなかったデザイン。透明瓶なのも珍しいんですよ。」

 歴史の長い蔵によくあるクラシックなデザインではなく、モダンなデザインに踏み込んだのは、“今の福田酒造”らしさ。

「これ、冷やしても燗でもいけます。特に“ぬる燗”くらいが香りが立っておすすめです。熱々よりも、ふわっと香りを楽しむ温度がいいと思いますよ。」

アルコール度数は14度、精米歩合は35%。
もちろん、自社の田んぼで育てたお米を使用しているとのこと。 軽やかで飲みやすいのに、しっかりと芯のある味わいです。

 

【福田酒造】

859-5533
長崎県平戸市志々伎町1475番地
TEL:0950-27-1111
HP:https://fukuda-shuzo.com/
オンラインショップ:https://fukudashuzo.base.shop/

福田酒造の日本酒とペアリングをご紹介♪

福田 純米吟醸 山田錦 活性うすにごり

福田酒造 福田 純米吟醸 山田錦 活性うすにごり
※画像引用元:福田酒造Instagram


福田酒酒造さんにオンライン酒蔵留学へご登壇いただいたのは「福海」へのリブランディング前でしたので、当時はこちらの「福田 純米吟醸 山田錦 活性うすにごり」をご提供いただきました。

実はこの活性うすにごり、5月頃から発売される夏季限定商品でしたが、今回オンライン酒蔵留学が実施されたのは4月1日。
なんと特別に発売前にご用意いただいたのです!

透明感のある酸・すっきりと爽やかな後味の純米吟醸酒で、上品なグレープフルーツを思わせる香りがフレッシュな味わい。
毎年発売を待ち遠しくしているファンも多く、暑い夏にぴったりな一本です。


本来、瓶内二次発酵により発泡感を楽しめる『フレッシュ活性タイプ』となっておりますが、今回は発売前の搾りたてのものをご提供いただいたため、滑らかな微発泡とまろやかな旨味を楽しむことが出来ました。

また、現在は「福海」へリブランディングされているので、当時の提供分で「福田 純米吟醸 山田錦 活性うすにごり」は生産終了となっています。
改めてオンライン酒蔵留学が貴重な体験の場であることを感じられました。

福田酒造 福海 レイホウ 活性うすにごり
※画像引用元:福田酒造Instagram

現在、福田の活性うすにごりを引き継いでいるのがこちらの「福海 レイホウ 活性うすにごり」

テーマは『浅縹(あさはなだ)』。
透き通った海を感じさせるイメージと、活性うすにごりならではのふんわりとした白さが溶け込み、シュワッとはじける発泡感と爽快で心地よい飲み口に、ほんのりビターな余韻が広がります。
海のきらめきや、澄み渡る海の美しさを表現しております。

使用米は山田錦から平戸産の契約栽培米「レイホウ」へ。
「レイホウ」は、「福田」ブランドを立ち上げた際に使用した過去があり、山田錦に比べてやや酸が出やすく、酒に表情の違いが生まれることから改めて採用。

今後は是非このバージョンアップした活性うすにごりをお楽しみください!

■福田 純米吟醸 山田錦 活性うすにごり スペック■

原材料 米(国産)・米麹(国産米)
原料米 山田錦100%
酵母 協会9号
精米歩合 55%
アルコール度 15度

「福田 純米吟醸 山田錦 活性うすにごり」におすすめのペアリング

福田 福海 活性うすにごり おつまみ ペアリング ハンズオンsake オンライン酒蔵留学

福田酒造の活性うすにごりにおすすめしたいのは「ヒラメやタイのカルパッチョ」!
オリーブオイルの香りとレモンの酸味が、うすにごりの微発泡感と見事にマッチします。 白身魚の噛むほどににじみ出る旨味を引き立てながら、後味をすっきりとまとめてくれます。

次におすすめしたいのは、イカ刺しです。
透明感のあるイカの甘みが、やさしい甘酸っぱさと共鳴します。

最後に相性抜群なのが「焼き鳥(塩)」。タレではなく塩がおすすめです!
鶏の旨味と炭火の香ばしさを感じながら、キレの良い上品な後味が脂を心地よく洗い流し、さっぱりといただくことができます。

海の幸にも、焼き物にも寄り添う包容力♪
「福海」は、まさに平戸の風土が育てた“食中酒”です。
志々伎の風を感じながら、海と山の恵みをゆっくり味わってみてはいかがでしょうか。

福田酒造Q&A

今回の留学中に挙がった信治副社長への質問を一部ご紹介します。

今回の活性うすにごりは開栓後も瓶内二次発酵は続くのですか?
進みます。
だいたい5度くらいの温度で冷蔵していただくと、ゆっくりと発酵が続きます。時間が経つにつれて、シュワシュワとした発泡感やチリチリとした舌ざわりが出てきます。
冷蔵庫で紫外線を避けて保存していただければ、一定期間は十分に持ちます。
ただ、開栓して中身が減ると、その分酸化が進みやすくなりますので、できるだけ早く飲んでいただくのが良いかと思います。
保存温度は5〜8度くらいが理想なので、冷蔵室だと少し低すぎる場合があります。したがいまして、野菜室などを使っていただくとちょうど良いです。
お米は全量買い取りなのですか?
はい。福田酒造では、協力農家の皆さんが育ててくださった酒米をすべて買取しています。
その年によって気候や災害で収量や質にバラつきが出てしまいます。ですが、農家さんの努力や想いは変わりませんので、『福田の酒造りに関わるすべての人が笑顔でいられるように』という理念のもと、私たちは全量買取を続けています。
長崎県オリジナルの酒米や酵母の開発はされていないのですか?
本当は長崎生まれの酒米があれば物語として面白いのですが、実は、長崎県で酒造好適米として品種登録されているのは山田錦だけなんですよ。

オンライン酒蔵留学に参加するには?

 

「もっと酒蔵さんの想いを知りたい!」「オンライン酒蔵留学に興味がある!」という方は、下記よりご参加ください!
毎月異なる酒蔵さんとダイレクトにお話が出来る貴重な場となりますので、推せる蔵が見つかるかもしれませんよ♪
是非皆さんのご参加お待ちしております!

オンライン酒蔵留学に参加する

オンライン酒蔵留学の流れ

①事前にお酒が届く!
・オンライン酒蔵留学をお申し込み後、ご自宅にお酒をお届け。

②オンライン酒蔵留学に参加!
・つくり手さんと乾杯!(ZOOMまたはYouTube LIVE)
・前後半に分けて皆さんと交流しながら推し蔵ポイントを探る。

③全国に飲み友達が出来る!
・オンラインで全国の日本酒ファンと情報交換し、飲み友達が出来る。

過去のオンライン酒蔵留学の様子をまとめたレポートは記事はこちらからご覧いただけますので、是非参考にしてみてください!
↓ ↓ ↓

つくり手さんと「つながる」
つくり手さんの想いを「のぞく」
自分たちの世界観を「ひろげる」

次回もハンズオンポーズで乾杯!

※過去のレポート記事はこちらから!!

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じゅん 日本酒ライター ものづくりに携わっている傍ら日本酒ライターをしています。
日本酒の美味しさに目覚め、すっかり虜になりました。
是非、日本酒の文化を広めていきたいです♪

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