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【島根県出雲市・旭日酒造】神々の街で醸される日本酒「十旭日」。その味わいの秘訣は微生物たちとの戯れにあり?~オンライン酒蔵留学~

オンライン酒蔵留学レポート

オンライン酒蔵留学は、おうちにいながら地方のお酒の作り手さんとダイレクトにつながって、一緒に乾杯できる日本酒通販サービスです。
作り手さんの想いや人柄も味わうことができ、日本酒を通して「人生の学び」や「新たなつながり」、そして「推し蔵」が生まれる場となります。

本記事では、これまでオンライン酒蔵留学にご出演していただいた酒蔵さんをご紹介!
この記事を通して、酒蔵さんの想いやこだわりについて是非触れてみてください♪

今回は、第27回オンライン酒蔵留学にご出演いただいた旭日酒造(島根県)をご紹介いたします♪

旭日酒造(あさひしゅぞう)について

旭日酒造
※旭日酒造 外観
画像引用元:旭日酒造Facebook

 

神々の地・出雲で“蔵そのものが醸す味わい”を守り続ける酒蔵——旭日酒造。

島根県出雲市の中心部、商店街の一角にひっそりと佇む旭日酒造は、明治初期に創業した歴史ある蔵です。

代表銘柄「十旭日(じゅうじあさひ)」「八千矛(やちほこ)」で知られ、出雲という土地の空気や文化までも封じ込めたような、芯のある日本酒を造り続けています。

旭日酒造の始まりは、明治2年(1872年)。
当初は「白雪」という名前で酒造りをしていましたが、1907年に当時の東宮(後の大正天皇)が巡幸された折、その酒を「天下一の美酒」と評価し、「旭日」の名を授かったことが転機となり、現在の屋号へと繋がりました。
その後は近隣蔵の銘柄であり出雲大社の御神酒「八千矛」も継承し、出雲の地に根差した酒蔵として歩み続けています。

蔵の中心にあるのは、大正15年から使われている土壁の仕込み蔵です。
外気と呼応しながら微生物が生きているこの空間は、まさに“呼吸する蔵”。
旭日酒造は、建物そのもの、そしてそこに棲みついた菌や酵母までも酒造りの仲間として捉えています。
とりわけ、生酛(きもと)造りへの強いこだわりが象徴的です。
人工の乳酸を使わず、蔵付きの微生物のみで酒母を育てるため、手間も時間もかかりますが、その分だけ米の旨味や酸が生きた豊かな味わいが生まれます。

また、旭日酒造では熟成酒にも力を入れており、「搾って終わり」ではなく、酒が最も輝くタイミングを見極めて出荷する姿勢が貫かれています。
米づくりや農家との連携にも積極的で、島根県の御幡地区で無農薬栽培された「改良雄町(かいりょうおまち)」を使った生酛酒など、土地の恵みを最大限に引き出した酒を多く生み出しています。

旭日酒造の魅力を語るうえで欠かせないのが、副杜氏である寺田栄里子さんの存在です。
もともとは家業を継ぐつもりがなかった彼女が、酒と料理のマリアージュ体験を重ねる中で「うちの蔵で造られる酒には、ここにしかない力がある」と気づいたというエピソードがあります。
父娘が旅先の食事先で、自社の酒が料理と見事に調和した瞬間を共有し、酒造りの意味を再確認した話は、多くの酒好きの心を打つのではないでしょうか。

時代が移り変わっても、蔵に棲む微生物の力を信じ、米と水と時間に向き合い続ける旭日酒造。
その一本を口に含めば、きっと出雲という土地と、蔵人たちの情熱がそっと語りかけてくるはずです。
出雲の風土を味わえる地酒として、一度口にしていただきたいです。

旭日酒造の酒造りは“酒造りの神様”に手を合わせてから一年が始まります。
出雲大社のほど近くに佇む佐香(さか)神社は、古来より酒造りと深く結びついてきた特別な場所です。
副杜氏の寺田栄里子さんは、毎年蔵人たちと必ずこの神社を訪れ、その年の醸造の安全を祈願してから仕込みに入るのだと話してくれました。

寺田さんによれば、佐香神社は“お酒の神様”を祀る数少ない神社のひとつであり、全国でも限られた場所にしか許されていない「どぶろくの醸造」を行える神社としても知られています。
毎年10月13日には、神社の中で仕込まれたどぶろくを奉納する祭事が行われ、古式ゆかしい酒造りの文化が今も息づいているそうです。

「コロナ禍で以前のように多くの方が気軽にどぶろくを楽しむことは難しくなりましたが、神社で醸されるどぶろくの香りや、神事に込められた願いは変わりません。私たち蔵人にとっても、この神社への参拝は身を引き締め、今年も良いお酒を造ろうと背筋が伸びる、大切な時間なんです。」

寺田さんの言葉から、出雲の酒造りが土地の歴史や風土、そして祈りとともに続いてきた営みであることが伝わってきます。
佐香神社は、旭日酒造の酒が持つ“出雲らしさ”の源のひとつなのかもしれません。

旭日酒造 十旭日 純米吟醸生原酒 佐香錦
※旭日酒造 代表銘柄「十旭日」
画像引用元:旭日酒造HP

 

蔵の看板銘柄は「十旭日(じゅうじあさひ)」。
寺田栄里子さんは、この名前に隠れたちょっとした“読み方の秘密”から話し始めてくれました。

「ラベルに“★"があって続いて”旭日”と書いてあるので、“星旭日(ほしあさひ)ですか?”と言われることが本当に多いんです」と寺田さんは笑います。

実は、ロゴに使われている星のようなマークは“十”をかたどったもの。
7代目の当主が能勢の妙見山を篤く信仰しており、「切竹矢筈十字」の紋章を御守りとして大切にしていました。
この十字と“旭日”を合わせて「十旭日(じゅうじあさひ)」と読むのが正しい名前。
寺田さんによると、「十旭日」は“フルーティーど真ん中”のお酒ではないものの、フレッシュなタイプから熟成酒、生酛(きもと)造りまで、味わいの幅がとても広いのが特徴です。
現代的な仕込みと伝統的な手法の両方を採り入れているため、「十旭日」というひとつの銘柄の中に、まるで別世界のような個性の酒がいくつも存在しているのだそうです。

「一言で説明するのが難しい銘柄なんです。でも、それも含めて“いろんな十旭日を楽しんでほしい”という気持ちがあります。タイプ違いのお酒を飲むたびに新しい発見がある、そんな蔵でありたいですね。」

寺田さんの言葉には、蔵の日本酒が“単なるひとつの銘柄”ではなく、豊かな世界を秘めたものであることが滲んでいます。

自然体の「十旭日」。時代を逆に生きる”ありのまま”の酒造り

※旭日酒造 蔵人
画像引用元:旭日酒造Instagram

“ありのまま”を積み重ねていくと、こんなにも自由で伸びやかな酒造りになる――寺田栄里子さんの話を聞いていると、旭日酒造の酒の味わいがそのまま人柄に重なるように感じます。

「水は宍道湖のあたりから取ってるんですか?」と聞くと、
「宍道湖に流れ込む流域ではあるんですが、実際は佐香神社の少し南に入った山の方なんです。私たちが所有する井戸までトラックでタンクを積んで行って、水を汲んで蔵へ持ち帰ります。」

街中の蔵ゆえ、仕込み水は自分たちで運ぶしかありません。決して効率がいいとは言えませんが、その手間こそ旭日酒造の“宿命”。

寺田さんは、むしろ誇らしげにこう続けます。

「時間も手もかかります。でも、すごく“力のある水”なんですよ軟水なんですけど、軟水の中でもミネラルがぎりぎりのところまで多い、水の厚みがあります。その水が、お酒の骨格を作ってくれていると思っています。」

「私が蔵に戻ったのが21年前で、その頃は島根県で新しい品種が次々と生まれていた時期なんです。
『佐香錦』『縁の舞』が登場して、“面白そうだから使ってみよう”って気持ちで、気がついたら種類が増えていました。」
そして、増える理由には寺田さんらしい“しつこい好奇心”があったようです。

「一度チャレンジしたことは、割としつこく続けるんですよ(笑)。品種が同じでも、農家さんが違えばまったく別の米として見ていますし、“これも使ってみたい、あれも気になる”って、どうしても増えていきます。」

扱っている酒米は7種類。
コシヒカリ、五百万石、改良雄町、佐香錦、縁の舞、山田錦、そして岡山の知人が育てた“雄町”。
どれも性格が違い、どれも魅力的。
寺田さんの語り口からは、計画より“ワクワク”が先に立つ、そんな自由さがにじみます。

旭日酒造の仕込みはとても小規模です。
同じタンクを何十本も仕込むことはありません。

「この米は今年2本、この米は3本…そんな感じなんです。だから商品数は多くないけど、バリエーションはすごく広がります。お酒屋さん泣かせの蔵ですね(笑)。」

ただ、その“ややこしさ”こそが十旭日の魅力でもあります。
ひとつの蔵で造られるとは思えないほど味わいの振り幅があり、探求心を刺激されるのです。

「お料理屋さんでコース料理を頼んだら、最初から最後まで全部『十旭日』で合わせられるくらいの種類があります。そのくらい、いろんな姿を楽しんでいただけるお酒を造りたいです。」

寺田さんの言葉は、どれも肩の力が抜けていて、純粋に“酒造りが好き”という気持ちがまっすぐ伝わってきます。

そんな寺田さんは、絞ったお酒を極力“触らない”ことで、その年の米や水、酵母の個性をそのまま感じられる酒に仕上げています。

「うちは絞ったお酒を濾過しないんです。炭で濾過すれば味はスッキリしますし、見た目も綺麗になります。でも、そういうことを一切しません。」

そのため酒には少し色がつくこともあれば、味が濃くなっていくこともあります。
現代の“クリアな味わいが正解”という風潮とは逆を行くスタイルにも感じられますが、寺田さんは淡々と続けます。

「濾過しないからこそ、育つ要素が中にたくさんあるんです。フレッシュな状態で出すこともあれば、火入れして1年後、2年後、3年後に出すこともあります。」

時間をかけて熟成された酒は、旨味も色も深みも増す。
その自然な変化を“欠点”ではなく“個性”として受け止める姿勢が、旭日酒造らしさでもあるのです。
手を加えない酒造りは、飲み手によっては「濃い」「色がついている」と敬遠される場合もあるといいます。
しかし、その“ありのまま”だからこそ相性の良い料理がたくさんある、とも寺田さん。

「これが自然の姿だと思えばこそ、楽しめる料理って本当に多いんです。だから、このやり方も残していかなければいけないなと思っています。」

つまり、酒の個性だけに寄り添うのではなく、素材が持つ力をそのまま料理が受け止めるということなのでしょう。
その“ありのまま”の積み重ねが、十旭日という唯一無二の酒の世界をつくっているのだと感じます。

夫婦二人三脚。出雲杜氏に学んだ「寺田栄里子」副杜氏

※旭日酒造 副杜氏「寺田栄里子」さん

副杜氏・寺田栄里子さんの人生をたどると、旭日酒造の“現在”がどれだけ多くの偶然と選択の積み重ねでできているか伝わってきます。
そもそも生まれは酒蔵の娘。しかしその道に進むつもりはまったくなかった彼女が、なぜ蔵に戻り、いま夫婦で酒造りを担っているのか——。

「長女って、どうしても親の背中を見て育つところがあるんでしょうね。」
寺田さんはそう前置きしつつ、少し照れながら語ります。

兄弟3人の中で最初に生まれた彼女は、幼い頃から「蔵に戻る未来」をなんとなく避けていました。だからこそ、高校卒業後は迷わず県外へ。
京都・立命館大学へ進学し、そこで現在のご主人と出会い、結婚します。

「蔵に戻るなんて全く考えていませんでしたし、むしろ“どうやって県外へ出よう”と考えていたくらいでした。」

そんな彼女が、気づけば出雲へ戻り、副杜氏として酒造りの中心に立っています。
蔵に戻ったとき、寺田さんはいきなり酒造りに入れる状況ではありませんでした。
当時の旭日酒造には、冬季だけ親戚一同を引き連れて造りに来る“昔ながらの酒造り集団”が残っており、外から入った人間がすぐに中心に立てるような雰囲気ではなかったのです。

「瓶詰めや細かな作業を手伝いながら、様子を見て、邪魔しながら(笑)、ちょっとずつ入っていきました。」

本格的な修行に出る余裕も時間もない。
それでも東京・滝野川の醸造研究所で6週間の研修を受け、空いた時間には他の蔵の情報を集め、地道に学びを重ねていきました。

やがて高齢の杜氏たちが引退し、蔵の世代交代が訪れたことで、寺田さん自身も本格的に造りのメンバーとなります。
平成15〜17年頃、夫婦ふたりが蔵で中心的な役割を担い始めたタイミングでした。当時、ご主人はまったく畑違いのサラリーマン。 しかし、酒蔵の娘である妻と結婚したことで、ご主人の人生も大きく変わりました。

「2人で同時に勉強し始めたんですか?」と尋ねると、寺田さんは笑いながら首を振ります。
「私は彼より少し早く戻っていたので、最初は主人が先に造りのメンバーになりました。私は徐々に酒造りに入っていきました。」

「夫婦で造りをしていたらケンカは?」という質問には即答でした。

「しまくりです(笑)。」

その飾らなさが、寺田さんらしいところ。しかし、そのあとには大切な言葉が続きます。

「副杜氏として二人で力を合わせてほしい、という意図があるので、方針は対等に話し合っています。ちょっと変わった形かもしれませんけど。」

夫婦だからこそ遠慮がない。夫婦だからこそ意見をぶつけ合える。
その「ちょうどいい距離感」が、今の旭日酒造のバランスを作っているように感じます

一方、寺田さんの父は、現在も社長として蔵を支え続けています。
彼女とご主人が仕込みで蔵にこもっているときも、地域との連携や酒蔵の外側の仕事を担ってくれているそうです。

「だいぶ高齢になってきて、負担をかけていると感じます。でも新しい形を少しずつ作りながら、なんとかやっています。」

家族の歴史と、土地の伝統と、そして次の世代の挑戦が一体となっていること。
全国の酒造に勇気を与えてくれる寺田さんの言葉です。

蔵に住まう微生物たちの降臨「生酛造り」

※旭日酒造 生酛造り
画像引用元:旭日酒造Instagram

 

大正15年に建てられた立派な蔵と生酛造り。
"十旭日の生酛(きもと)造り"について尋ねると、寺田栄里子さんは、静かに微笑みながら話し始めました。
その語り口には、理屈だけでは説明のつかない“蔵への愛情”が滲んでいるように感じます。

「梁がむき出しで、ずっと長い歴史を見てきた蔵なんです。この蔵があったから、“ここで造りたい”と思いました。」

お米も水も麹も、基本は昔から同じ。それなのに、蔵によって味が違う。その不思議さに惹かれたといいます。
仕込み蔵の天井を見上げていると、長い梁(はり)の上に棲み、蔵の長い営みを見てきた酵母たちが、まるでキャラクターのように見えてきたそう。

「いたずらっ子たちが、お酒に降りてきて“ほいっ”って味を変えてるんじゃないかと思って(笑)」

この蔵ならではの酵母で造れたら——。そんな思いから、寺田さんは生酛造りを目指します。

「思い始めた年から2年後に、生酛を造らせてもらえました。」

そこから少しずつ種類を増やし、農家との出会いが新たな酒を生み、いまの十旭日の生酛の世界が形づくられてきました。

「生酛造りは手間も時間もかかります。でも、それが良さでもあるんです。」

旭日酒造の生酛の仕込みは、蒸した米と麹と水をタライに入れるところから始まります。 前日に準備し、翌日は二人一組で向かい合いながら米をすりつぶす「元擦り(もとすり)」作業へ。

「向かい合って、呼吸を合わせながら擦っていきます。隣の様子を見ながらリズムを揃えるんです。」
ひたすらに手と体と時間を使って、素材が変化していくのを見守る。その素朴さとまっすぐさ、情熱が旭日酒造の生酛の魅力そのものへと昇華していきます。

この仕込み作業に際して、昔は「元擦り歌」という歌があったと言われています。
「歌詞が“寒いよ〜”“会いたいよ〜”という内容でして(笑)。今の作業風景とは少し合わないんです。」と寺田さん。
いずれ十旭日らしい元擦り歌を作りたいという思いはあるものの、いまは“無言の合わせ方”が基本。
呼吸や動きで相手を感じながら、米と麹の変化に寄り添っていく。
その丁寧で静かな時間が、寺田さんにとって大切なひとときになっています。

「十旭日」の哲学は“自然と人のほどよい距離”にあると感じます。 ちなみに旭日酒造の公式サイトには、こんな言葉があります。

「大切にしているのは、微生物や素材の力を“人は手伝っているだけ”という思想。」
寺田さんの語りと、この言葉はぴったり一致します。
人がすべてをコントロールするのではなく、蔵という環境と微生物という“目に見えない仲間”に委ねる部分がある。

大正の蔵に宿る空気、微生物たちの気配、
そして素材が育っていく時間そのものを大切にしてきたからこそ、
十旭日の生酛には“ここでしか生まれない味”があるのだと感じます。

旭日酒造新たな展開!干支ラベル&わんにゃんカップ

旭日酒造 十旭日 干支ラベル

旭日酒造 十旭日 干支ラベル 日本酒 純米吟醸
※旭日酒造 十旭日 干支ラベル
画像引用元:旭日酒造Facebook

旭日酒造では25年以上にわたり、毎年その年の干支をテーマにした限定純米吟醸「干支ラベル」を新酒の季節に合わせて発売してきました。
もともとは、祖母が書き始め、母へと受け継がれた白いラベルに筆文字だけという、非常にシンプルな佇まいでした。

しかし、歳月を重ねる中で干支の意味の奥深さに触れ、寺田さんは気づきます。
「日本人として日々の暮らしに暦が影響してきたのに、私はその意味を十分感じていなかった」
せっかく続けてきた商品なら、干支の魅力をもっと伝えたい。もっと楽しんでもらいたい。
そんな思いから、2022年(寅年)より干支ラベルは大きく進化することになります。

寺田さんの想いに共鳴したのは、松江市在住の紙芝居作家・よしと氏と、四柱推命鑑定士の佐藤奈菜さん。
干支の深い意味を佐藤さんが読み解き、その世界観をよしとさんが版画タッチのオリジナルイラストで表現する。
そんなコラボレーションが今の干支ラベルの魅力となりました!

さらに干支の動物だけでなく、背景・色・季節感・モチーフまで丁寧に描き込まれ、とても個性的なラベルに仕上がっています。

ちなみに2025年は、十干・十二支の組み合わせで60種類ある干支の中でも「乙巳(きのと・み)」の年でした。

佐藤さんの解説によると、
・「乙」=草木がしなやかに伸びる様
・「巳」=蛇(脱皮、成長、再生のシンボル)
を表し、“見えなかったものが形になり、変化が大きく進む一年”になるとのこと。
また五行では「火」に属するため、心な疲れや肝の弱りにも注意したい年だったそうです。
年末年始、ちょっと意識していきたいメッセージがありますね。

そんな干支ラベルの中身ですが、島根県産の新しい酒米「縁の舞」を55%まで磨いた純米吟醸になります。
このお酒は立春に合わせて仕込み・瓶詰めされるため、ほぼ“生まれたて”
搾りたて特有の荒々しさがありつつも、時を重ねるほど丸さが増し、味わいの魅力が深まるとのこと。

ただ新酒についてはその若々しさから個人の好みは分かれるところがあるのではないでしょうか。

そこで旭日酒造は、この干支ラベルをあえて3つの時期・3つの表情で味わえるようにしているんです!なんというきめ細かな配慮!

2月4日頃(立春):おりがらみ生 …… フレッシュで若々しい味わい
2月19日頃(雨水):澄み酒生 …… 澱が沈み、味が落ち着きはじめるバランス期
6月21日頃(夏至):火入れタイプ …… 丸みが出て贈り物としても最適な安定感

このように同じお酒を分けて販売しているのです。 

時間によってまったく異なる表情を見せてくれる同じお酒をたしなむ贅沢——これが干支ラベルの奥深さとこだわりではないでしょうか。

また、
・自分の干支の年に買う
・知人の還暦祝いに贈る
・その年に生まれたお子さんの記念に乾杯する
などといった場面で選ばれています。

「この一年が健康で良い年になりますように」 そんな願いを込めて、年のはじまりに開ける方も多いのだそうです。

干支の意味を知り、味わいの変化を楽しみ、その年のテーマを静かに感じながら飲む——。
旭日酒造の干支ラベルは、「一年をともにする日本酒」として長く愛されて続けていくことでしょう。

旭日酒造 十旭日 わんにゃんカップ

旭日酒造 十旭日 わんにゃんカップ 日本酒
※旭日酒造 十旭日 わんにゃんカップ
画像引用元:旭日酒造Instagram

"純米酒 十旭日 わんわんカップ"と"にゃんにゃんカップ"。
ともに地元の酒米を使用しています。

"わんわんカップ"は犬をイメージした素直な味わいとともに、辛口で飲みごたえがあります。
対して、"にゃんにゃんカップ"は丸みがあり伸びやかな味わいです。両方ともカップのまま温めて飲むのもおすすめ!
なにより前述の「干支ラベル」を手がけた紙芝居作家「よしと」さんのデザインした"わんちゃん"と"ねこちゃん"が、かわいい♪

さらに"ただかわいいだけではなく"、ご購入いただくと
1本当たり150円が出雲市の動物愛護団体「アニマルレスキュー・ドリームロード」様へ寄付されます。

同団体は主に、
・犬、猫の保護(譲渡)
・犬、猫の保護(譲渡)迷子はお家に帰そう!!(チラシポスティングなど)
・犬、猫の保護(譲渡)啓発活動(パネル展示・チラシ配布・譲渡会)
上記のような活動を行っています。
アニマルレスキュードリームロード
ただ美味しくこのお酒を味わうことで、動物愛護活動の支援に参加することができます!

このプロジェクトは、様々な皆様のご厚意と協力によって実現。旭日酒造としても永続的に続けていきたいと考えていらっしゃるそうです。

かわいくて、おいしくて、誰かの役に立つお酒。 「わんにゃんカップ」は、そんな三拍子がそろった心温まる一本となっています!

【旭日酒造】

693-0001
島根県出雲市今市町662
TEL:0853-21-0039
FAX:0853-21-3216
HP:http://jujiasahi.co.jp/

旭日酒造の日本酒とペアリングをご紹介♪

純米吟醸「癸卯」 生

旭日酒造 十旭日 干支ラベル 癸卯 純米吟醸 無濾過 日本酒
※画像引用元:旭日酒造HP


新年の“芽吹き”を思わせる、しなやかな一本
旭日酒造が手がける干支シリーズの中でも、“新しい年の息吹”をもっとも感じさせてくれるのが純米吟醸「癸卯(みずのと・う)」 生です。
しなやかでフレッシュな一杯に仕上がっています。

特徴としては「新酒の透明感 × 生酒の勢い」
生酒ならではのみずみずしさと、清らかな香りが立ちのぼります。

やわらかな甘み → すっきりした酸 → 透明感のある余韻
という穏やかな弧を描きます。

米のふくらみと上品な甘みがあり、華やかすぎず、自然にふくらむ味わいが魅力です!
日本酒らしい落ち着きと、生酒らしい瑞々しさが心地よく調和します。

まとめると、
・最初は控えめな香り
・口当たりはやわらかで、ほんのり甘い
・後半はきれいな酸で引き締まり、軽快に消えていく
・生酒ならではの若さがアクセントに
飲み始めから飲み終わりまで、静けさと若さとのバランスの良さが特徴です。

■純米吟醸「癸卯」 生 スペック■

原材料 米(国産)・米麹(国産米)
原料米 縁の舞
酵母 島根K-1
精米歩合 55%
アルコール度 15度
日本酒度 +1.5

「純米吟醸「癸卯」 生」におすすめのペアリング

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フレッシュさと優しい酸に寄り添う“軽やかな一皿”

「癸卯 生」は、新酒らしいみずみずしさと、やわらかな酸が特徴の純米吟醸。
その個性を引き立てる料理として寺田さんがあえて選んだのは、
冬野菜のフレッシュピクルス / アスパラガスの天ぷら / 白身魚のカルパッチョ の3品。

寺田さんが語るペアリングの基準は、とてもシンプル。
「素材の味が生きていて、少し酸味や軽さのある料理が合うんです。」

「癸卯 生」は、発酵調味料で長く煮込んだ重い料理よりも、食材の輪郭がそのまま感じられる“あっさり系”の一皿と相性が良く、特に 軽やかな酸味 を持つ料理と美しく調和するとのこと。
”冬野菜のフレッシュピクルス”では、お酒の酸とピクルスの酸が重なり、相乗効果でより透明感のある味わいに変化。
”アスパラガスの天ぷら”ですと、アスパラの青い香りや軽い苦みが、「癸卯 生」のフレッシュさと好バランスをもたらします。
白身魚のカルパッチョでは、白身魚の淡泊な中にある旨味を、「癸卯 生」のやさしい酸味と繊細な甘みが引き立ててくれます。

寺田さんは、もう一つの視点としてこう語ります。

「まだ渋みや苦みが残っている時期なので、山菜のほろ苦さとも相性がいいんですよ」

春の山菜や青みのある野菜は、「癸卯 生」のフレッシュさを心地よく引き立てる存在。
苦味どうしが重なり、“春らしい香りのペアリング”が楽しめます。

コース料理なら前菜などの軽い料理に寄り添う一本として大活躍!
「癸卯 生」が持つ柔らかなテンポが、食事のスタートを爽やかに整えてくれます。

十旭日 生もと「御幡の元気米」

旭日酒造 十旭日 純米 生酛 元気米 日本酒
※画像引用元:旭日酒造HP

土地の滋味をそのまま閉じ込めたような”本当の十旭日”と呼べる一本。
酵母無添加の「生もと仕込み」ならではのしなやかな酸と、御幡地区で育った無農薬米の力強い旨味が重なり、素朴で奥行きのあるコクが穏やかに広がります。
香りは控えめで、食事と寄り添う食中酒としての魅力が際立ちます。

そして、この「生もと 元気米」を語るうえで欠かせないのが熱燗。
「令和4年広島国税局清酒鑑評会 燗酒部門優等賞」を受賞するほど燗につけると神髄を発揮。
何といっても55℃以上のアツアツ”とびきり燗”で飲み比べしていただくのがおすすめ!
蔵に住み着いた酵母で育てられたお酒の旨味と香りが体の芯まで染みわたり、おもわず心を落ち着かせてしまう安心感を体験できることでしょう。

この一本の静かな力が際立ち、食卓全体に豊かな余韻をもたらしてくれます。

■十旭日 生もと「御幡の元気米」 スペック■

原材料 米(国産)・米麹(国産米)
原料米 改良雄町
酵母 無添加
精米歩合 70%
アルコール度 14度

「十旭日 生もと「御幡の元気米」」におすすめのペアリング

旭日酒造 十旭日 純米 生酛 元気米 日本酒 おつまみ ペアリング ハンズオンsake オンライン酒蔵留学

「御幡の元気米」の魅力の一つは、ペアリングの幅がとても広いことです!

生もと仕込みの力強さと、米本来の旨味がしっかりと感じられる酒質だからこそ、多様な料理を自然と受け入れてくれます。
特に発酵×旨味の料理と相性抜群とのこと。例えば、
・チーズ
・角煮
・肉じゃが

まずはこの3品。どれも“発酵の旨味”や“火を通したタンパク質”が中心の料理です。
寺田さんは、その理由をこう話します。

「発酵食品や、発酵調味料で煮込んだり焼いたりしたもの。 そういう“旨味の層がある料理”とは特に相性がいいんです。」

そんな“包容力のある味わい”が、このお酒の強みではないでしょうか。
さらに、驚くのはここから。単に「和食に合う」だけではないとのこと。

「中華にも合いましたし、イタリアンとも相性が良かったんです。」

香りの強い料理、スパイスやオイルがきいた料理でも、お酒が上手にバランスを取ってくれるため、「これは何と合わせよう…?」と迷う場面でも頼れる一本になっています!
“元気米を選んでおけばだいたい整う”という安心感すらあるお酒ですね♪

そして、今回特に参加者をうならせたのが、地元・出雲の人気名物「津田かぶの干し漬け」。
発酵食品としての乳酸の酸味と旨味、「御幡の元気米」にある生もとの乳酸発酵のマッチング効果。

寺田さんも笑顔でこう語ります。

「津田かぶ漬けが出てくると、うちの蔵人はみんなにこっとするんです。 勿論、ご飯にもすごく合います!」

津田かぶは勾玉のような独特の形で、見た目の面白さも人気の理由とのこと。
地元の人たちは、店頭に並ぶとつい手を伸ばしてしまうという季節の風物詩です。

迷ったら「元気米」。そのくらい万能なペアリング酒。
発酵の旨味を持つ料理、油やスパイスを使った多国籍料理、そして出雲の名物・津田かぶ漬けまで。

“御幡の元気米”は、料理との出会いの幅をぐっと広げてくれる一本です。

旭日酒造Q&A

今回の留学中に挙がった寺田さんへの質問を一部ご紹介します。

酒質設計の際、どのように飲んでもらいたいか考えているのですか?
旭日酒造は、素材の“瞬間”に寄り添うことを大事にしています。
そのため飲み手に「冷や燗など、こう飲んでほしい」と厳密に決めて造ってはいないのです。
素材でどこまでいけるのか、その瞬間瞬間を大事にしています。できあがったお酒そのものが“答え”なので、それをどう楽しんでもらえるかに重きを置いているんです。
いろんな温度で、自由に楽しんでいただければ嬉しいです。
とびきり燗にする時は温度を上げすぎると旨味が飛んでしまわないですか?
そうですね。長く煮てしまうと飛びます。
うちのお酒は比較的温度に耐えますが、私たち蔵の人間が“これで大丈夫”と言うと、他のお酒にも当てはまると思われてしまうので“この温度が好きだな”という感覚を大事にしてもらえればいいと思っています。

オンライン酒蔵留学に参加するには?

 

「もっと酒蔵さんの想いを知りたい!」「オンライン酒蔵留学に興味がある!」という方は、下記よりご参加ください!
毎月異なる酒蔵さんとダイレクトにお話が出来る貴重な場となりますので、推せる蔵が見つかるかもしれませんよ♪
是非皆さんのご参加お待ちしております!

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オンライン酒蔵留学の流れ

①事前にお酒が届く!
・オンライン酒蔵留学をお申し込み後、ご自宅にお酒をお届け。

②オンライン酒蔵留学に参加!
・つくり手さんと乾杯!(ZOOMまたはYouTube LIVE)
・前後半に分けて皆さんと交流しながら推し蔵ポイントを探る。

③全国に飲み友達が出来る!
・オンラインで全国の日本酒ファンと情報交換し、飲み友達が出来る。

過去のオンライン酒蔵留学の様子をまとめたレポートは記事はこちらからご覧いただけますので、是非参考にしてみてください!
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次回もハンズオンポーズで乾杯!

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