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【愛知県半田市・伊東】日本酒「敷嶋」のアルミ缶ボトルをレビュー!21年間の廃業から復活した酒蔵の挑戦!~オンライン酒蔵留学~

オンライン酒蔵留学とは?

オンライン酒蔵留学は、おうちにいながら地方のお酒の作り手さんとダイレクトにつながって、一緒に乾杯できる日本酒通販サービスです。
作り手さんの想いや人柄も味わうことができ、日本酒を通して「人生の学び」や「新たなつながり」が生まれます。
離れて暮らす仲間と「たのしく学ぶ」ことで、いつものお酒がさらに美味しく味わい深くなっていきます。

・酒蔵見学に行ってみたいけど、時間が取れない…

・もっと色んな日本酒の知識を増やしたい!

・日本酒好きの仲間が欲しい!

・酒蔵を応援していきたい!!

こういった想いを抱いている方には是非おすすめの場です!!

第53回 オンライン酒蔵留学

伊東株式会社 日本酒 敷嶋 愛知県 半田市 酒蔵 ハンズオンsake オンライン酒蔵留学

■日時:3月15日(土)19:00~

■登壇者:伊東株式会社 九代目蔵元 伊東優(いとうまさる) 氏

今回ご紹介するのは愛知県の地酒「敷嶋」の醸造元である伊東株式会社。

常連の留学生より「これを飲んでくれ!」と敷嶋を勧められ、ひと口飲んで仰天。
お米の旨味、甘み、酸のバランスが見事で、瞬く間に虜になりました。

伊東株式会社はかつて中部最大の規模を誇っていた酒蔵。
21年間の廃業を経て、九代目の伊東優さんが若くして苦労の末に酒造免許を再取得し見事復活させました。
そして、今回新たな試みとしてアルミ缶ボトルの「敷嶋」のバリエーションが増えるとのこと!
なんと伊東さんには発売に先駆けてそのアルミ缶ボトルを今回ご用意していただきました!!

第53回オンライン酒蔵留学では、一足先にそのアルミ缶ボトルの「敷嶋」を飲み比べしましたので、蔵の魅力と共にレビューしていきたいと思います♪

伊東株式会社について


敷嶋 愛知県 日本酒 酒蔵
※画像引用元:伊東優note


日本酒「敷嶋」の醸造元である伊東株式会社。
かつて醸造と海運の街として栄え、50余の酒蔵で賑わっていた愛知県半田市亀崎町に蔵を構えます。

前身である伊東合資会社の創業は、天明8年(1788 年)。
知多半島は、地酒の名所だった灘・伏見よりも関東への距離が近く、いち早く江戸に届けることができたため、この地域のお酒は「中国酒(中部地方の酒)」として江戸で人気を博していました。

代表銘柄「敷嶋」は、同時期に「古事記伝」で人気だった江戸の国文学者「本居宣長(もとおりのりなが)」によって詠まれた「敷嶋の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花」の詩から命名されたもの。
『敷嶋の』は、大和心にかかる枕詞であり、日本を表現した言葉です。

大正 12 年(1923 年)には名古屋税務局監督局管内(東海4県・長野県・新潟県)で唯一「横綱」 に位置づけられるほど、中部地方を代表する酒蔵となり、「敷嶋」は大和の名に恥じぬ銘酒となったのです。

こうして全国に名が知れた伊東合資会社は、酒造り以外にも、卸業、味噌・醤油業、薬屋、銀行の立ち上げなども手がけ、複合企業として地域の産業に深く根差していきました。

そんな中部地方最大規模を誇る酒蔵でしたが、昭和50年代からの清酒需要の低下、別事業の不調等から平成12年(2000年)に酒造免許を返上し、廃業という形で200年を超える歴史に幕を閉じることになります。

しかし、令和3年(2021年)、九代目「伊東優」さんの手によって愛知県半田市の「敷嶋」は 酒造として復活を遂げ、“心に届くお酒を造り、食事の時間の価値を上げること”をミッションに、【1+1=3にするお酒】として再び全国に名を馳せるのです。

「敷嶋」は、旨味があり、力強い味でありながら、すっとキレの良い旨さ。
毎日飲んでもその度に“でら旨い”(=名古屋弁で「とっても美味しいの」意)と感じられる食中酒を目指し、亀崎の地にて今日も醸されています。

九代目蔵元としての使命


敷嶋 九代目蔵元 伊東優 愛知県 酒蔵 日本酒
※画像引用元:伊東HP

 

伊東株式会社代表取締役「伊東優」氏。

伊東家九代目として生を受けますが、平成12年(2000年)に蔵は廃業してしまったため、大学卒業後は酒造りに携わることなく、平成19年(2007年)に大手電気通信事業会社「NTTドコモ」へ就職。
東京本社や名古屋にて料金企画などの業務に励む中、ある転機が訪れます。

それが平成26年(2014年)の祖父の他界。

亀崎には葬儀までロウソクの灯が消えないよう寝ずの番をする風習があり、通夜前日の当番が伊東さんでした。

敷嶋 純米大吟醸 純


その時、一本の「敷嶋」と出会います。
廃業前に造られたこちらの「敷嶋 純米大吟醸 純」

伊東さんは、祖父が眠る隣で14年間冷蔵庫で眠っていた生酒を口にします。
すると、その美味しさが五臓六腑に染みわたる感覚を覚えたそうです。

14年前に造られた純米大吟醸がこんなにも骨格を保ち旨味が凝縮されていることに驚かされた伊東さんは改めて「敷嶋」のポテンシャルの高さを実感しました。

それと同時に九代目としての自身の存在意義に疑問を抱きます。

父の代で廃業し、九代目として後世に何が残せるのか?

かつては多くの酒蔵で賑わっていた亀崎町。
過去を知る人たちは皆口を揃えて「昔はすごかった」と言います。
その言葉が伊東さんにとってはとても悔しかった。
江戸から続いてきた亀崎の営みや素晴らしい文化を自身の代で絶やしたくはない。
そして、「敷嶋」の味わいを伝え続けたい。

伊東さんは、九代目としてもう一度酒蔵を復活させ、亀崎の営みを取り戻し、未来につなげることが自身の使命だと感じたのです。

「敷嶋復活」への道のり

敷嶋 日本酒 愛知県 酒蔵
※画像引用元:伊東優note

 

自身の存在意義を見出した伊東さんですが、これまで日本酒は飲んでいたものの、酒造りについては全くの無知でした。

酒蔵復活には、酒造りのイロハや製造免許の取得などクリアしなければならない課題が多く、そのための準備を進めなければなりませんでした。

まず始めに、NTTドコモで働きながら2016年と2017年の冬に先代からの付き合いがあった鯉川酒造(山形県)で約1週間の酒造りを体験。

2018年にNTTドコモを退職し、長珍酒造(愛知県)にて蔵人として働き、初めて造りの期間を通しで酒造りを学びます。

しかし、この時伊東さんは、『このままでは製造免許の取得には一切進まないままだ』と感じました。

現在、日本では需要と供給のバランス調整のため清酒製造免許の新規発行は認められていません。
そのため免許を取得するには、すでに製造免許を持っている会社の株式を手に入れる(M&A)しか手段がないのが現状です。

NTTドコモ在籍時より会社の譲渡を検討している酒蔵を探し続けてきましたが、亀崎に移転できるような案件がなく、免許取得は難航していました。

そんな時、2019年に東京で開催された日本酒イベントにて井上酒造(神奈川県)の杜氏と知り合います。
井上酒造では、株式会社ライスワインの日本酒ブランド「HINEMOS(ヒネモス)」の委託醸造を行っていることを知り、伊東さんの中で“委託醸造”という選択肢がプランに追加されます。
そして、まずは「敷嶋」のブランド復活を最優先させることに舵を切り、以前から面識のあった福持酒造場(三重県)にて委託醸造させてもらうことになったのです。

歩み出した「敷嶋 0歩目」

写真:福持酒造場 蔵元 羽根清治郎氏


「天下錦」の醸造元である福持酒造場蔵元杜氏の羽根清治郎さんは、先代蔵元の姪の息子にあたる人物。
羽根さんは、大学卒業後にシステムエンジニアとして働き、2015年に後継者がいなかった酒蔵を継いだという伊東さんと似たような境遇の持ち主です。

そんな羽根さんは、伊東さんにとって酒造りや経営面でとても勉強になる存在でした。
羽根さんも、自身と似た境遇の若者が頼ってくれることが嬉しく、委託醸造の依頼を快く引き受けることに。

敷嶋 0歩目
※画像引用元:伊東HP

 

こうして伊東さんはタンク1本分の酒米を自己調達し、2020年、福持酒造場にて「敷嶋」の仕込みを開始します。
そして19年ぶりに復活した待望の敷嶋がこちらの「敷嶋 0歩目 」

「0 を 1 に変える」
「愛知県半田市亀崎の地にての酒造りが 1 からのスタートライン」

そういった想いを込めて「敷嶋 0 歩目」と名付けられました。

伊東さんは、あらかじめ酒販免許を取得した会社を設立し、福持酒造場で造った「敷嶋 0歩目」を自身で仕入れ、酒販店に卸すスタイルで販売を開始します。

最初の取引先店舗は4軒でした。
高校の先輩から電話で『でら旨い(=本当にうまい)』と言ってくれたことが、最初に聞いた感想です。
伊東さんにとって、この時初めて自身で日本酒を造ったことを実感した瞬間であり嬉しい瞬間でした。

そして、この「敷嶋 0歩目」は、発売後まもなくSNSで話題となり、あっという間に完売したのです。

M&A成立!酒蔵復活へ。

敷嶋
※画像引用元:伊東合資webサイト

 

ようやく「敷嶋」ブランドを復活させた伊東さんはそのまま製造免許取得に向けて勢いに乗ります。

SNSで人気となった「敷嶋 0歩目」は、東京の日本酒専門店「ぽんしゅ家」にて扱われることに。
2020年9月、伊東さんは、そこに通っていた酒販店開業希望の男性「徳原宏樹」さんと出会い、酒販店を開業した際には「敷嶋」を置かせてほしいと依頼を受けるのでした。

しかし、伊東さんは、まだ製造免許取得の見通しが立っていないことを話します。
すると、徳原さんが一緒に製造免許取得可能な案件を探してくれると言ってくれたのです。
ちょうど別件のM&Aが頓挫したタイミングだった伊東さんにとっては心強い言葉でした。

それから1か月後、徳原さんから

「伊東さん、関東に譲渡可能な酒蔵がありますが、いくらまで払えますか?」

と本当に電話がかかってきました。

伊東さんは、急な展開に驚きながらも様々な条件をクリアし、譲渡の交渉を順調に進め、M&Aを成立させます。
そして、2021年3月、遂に清酒製造免許を再取得することができたのです。

時同じくして、2021年1月には、かつての製造場、本蔵と新工場を買い戻すこともできました。

そして2021年12月1日、製造免許の亀崎移転が認可され、20年余りの時を超えて、半田市亀崎町に清酒「敷嶋」の醸造元が伊東株式会社として帰ってきたのです。

こうして伊東家九代目として使命を掲げた伊東さんにとっては、ようやくスタートラインに立つことになりました。

亀崎の魅力を体感!歴史的複合施設「伊東合資」

伊東合資
※画像引用元:伊東合資webサイト

 

伊東さんが酒蔵を復活させたかった理由の一つに、蔵の敷地内に現存する、築200年余の本宅や旧銀行の事務所などの魅力的な建物を未来へ繋いでいきたいという想いがありました。

亀崎の地で清酒「敷嶋」を復活させ、残された建築物を繋ぎ、活用することで本来の営みを取り戻せると考え、2024年1月に実現したのが、「食と酒、イベントを楽しむ空間」として生まれ変わった歴史的複合施設「伊東合資」です。

コンセプトは、「KURAMURA(蔵村)」
江戸からの趣や情緒をありのまま残し、まるでタイムトラベルしたかのように当時の空気を感じてほしい。
そして軸となる仕込み水と酒粕で作った食事と飲み物を楽しむ。
まさに“時を味わう蔵村”

お酒を飲まない人や飲めない次世代の人にも醸造で栄えた亀崎の魅力を知ってほしい。』

そんな想いから、様々な体験が出来る施設となっています。

 

伊東合資
※画像引用元:伊東合資webサイト


5000平米を超える敷地を誇る伊東合資では、現在、主に3つの施設があり、どのようなショップでどんな体験が出来るのでしょうか?

それぞれご紹介したいと思います!

Restaurant gnaw(レストラン・ノー)

伊東合資 レストラン gnaw
※画像引用元:伊東合資webサイト

 

“キロメートルゼロ”を掲げたテストキッチン。

南知多で獲れる無農薬・不耕起野菜。
片名市場の鮮魚。
経営陣自ら和牛を育て、畑で収穫した大豆で味噌や醤油を造る。

“食べたい食材や使いたい食材“を買うのではなく“目の前にある食材”から革新的伝統料理を生み出す場所が、レストラン「gnaw」。

※画像引用元:伊東合資webサイト

 

誰も見たことがない、誰も作ったことがない、誰も食べたことがない、誰も飲んだことがない料理。

先人たちが築き上げてきた知多半島の“食”と“空気”を是非“かじって”みてください

 

Restaurant gnawhttps://ito-goshi.com/gnaw/

Sake Cafe にじみ

伊東合資 sake cafe にじみ
※画像引用元:伊東合資webサイト

 

かつて亀崎は、酒蔵文化が根付いており、繁栄をもたらしていた土地。
地域の中心としてお酒を飲む・飲まないに関わらず多くの人が訪れる想いの場でした。

先人が繋いできたこの文化を未来に繋げる場所。
かつての酒蔵のように、多くの人が文化を感じ、語り合う場所。
「Sake Cafe にじみ」は、伝統と革新と共に味と味とがにじみ合う場所として誕生しました。

伊東合資 sake cafe にじみ
※画像引用元:伊東合資webサイト

 

「にじみ」では、酒蔵でしか味わえない試験醸造のお酒、敷嶋を一番愛する場所が故の味の組合せ、そしてキロメートルゼロのテストキッチンによる革新的伝統料理と唯一無二のペアリング体験を味わえます。

また、テストキッチンでは敷嶋の仕込み水や米麹を使ったミクソロジーカクテルやモクテルなどノンアルコールの開発も行っているので、お酒好きも羨むノンアルコールのペアリング体験なども楽しめるのが魅力的♪

ランチ、カフェ、ディナー、テイクアウトなど様々な要素でここにしかない時間、そして過去と未来のにじみ合いを味わってみてください。

 

■Sake Cafe にじみhttps://ito-goshi.com/nijimi/

蔵の店 かめくち

伊東合資 かめくち
※画像引用元:伊東合資webサイト

 

伊東合資会社だった頃。
酒蔵の一部は、町の銀行や郵便局でもありました。
今もその面影が残る事務所を、ふたたび人が立ち寄る場所として直売店にしたのが「蔵の店 かめくち」。

「敷嶋」と地元の“旨いもん”を日々の食卓へ。
亀崎のある知多半島や近隣エリアは、酒からはじまり味噌・たまり・みりん・白しょうゆなど発酵と醸造が豊かなエリア。
それらの蔵の逸品や、敷地内のカフェ・レストランでも愛用のお茶やお米、オリジナルの酒器やグッズなどをセレクトしました。

伊東合資 蔵の店 かめくち
※画像引用元:伊東合資webサイト

 

レトロなガラスからの光を受ける、深い褐色の床や家具。
セピア色の賞状に、重厚な鉄の金庫。
そして長年、人々が想いや願いを託し、交わしたカウンター。

まるで当時にタイムスリップしたかのような「かめくち」では、お買い物だけではなく角打ち(有料試飲)も楽しむことが出来ます。
すべての「敷嶋」を味わうことが出来るので、
明治や大正からほぼそのままのノスタルジックな空間で「敷嶋」に酔いしれてみてはいかがでしょうか♪

 

■蔵の店 にじみhttps://ito-goshi.com/kamekuchi/

伊東の蔵開き「亀崎酒蔵祭

敷嶋 亀崎酒蔵祭
※画像引用元:敷嶋Instagram

 

「敷嶋」や亀崎の魅力を体験できるもう一つのイベントが、伊東株式会社が主催する年に一度の蔵開き「亀崎酒蔵祭」!!

この亀崎酒蔵祭、ただの一つの蔵の蔵開きではないんです。
広大な敷地を有する「敷嶋」の蔵に、なんと愛知県内の3蔵が集結。

<参加蔵元>

山忠本家(愛西市) 銘柄:義侠

丸石醸造(岡崎市) 銘柄:三河武士、二兎

盛田金しゃち酒造(亀崎) 銘柄:金鯱

「敷嶋」を含めた4蔵合同で行われる豪華な蔵開きは、まさにお祭りの名にふさわしく、2023年の開催以来、毎年2,3千人の動員数を誇っています。

亀崎酒蔵祭では、お酒のみならず各地方の食事が楽しめたり、ビンゴ大会などのイベント、生演奏やワークショップなど様々な体験が盛りだくさん♪
毎年この日は亀崎の地は活気で溢れかえり、酒蔵が持つ人を惹きつけるパワーを感じられることとなるでしょう。

KT酒米プロジェクト

 

また、亀崎酒蔵祭で欠かせないのが「KT酒米プロジェクト」です。

このプロジェクトは愛知県半田市の米農家「NAORICE(ナオライス)」に所属している「農家のKT」さんとのコラボ企画。
NAORICEの専務である「農家のKT」さんは、祖父の意志を継ぎ、兄弟で農薬を減らし環境に配慮したこだわりの米を生産・販売しています。
また、SNSなどで米農家の現状やリアルな活動を発信し続けているインフルエンサーでもあります。

近年、米農家の状況は厳しいものになりつつあり、その現状を知ってほしい、注目してほしいという想いから、NAORICEの同じ酒米を使って「義侠」「二兎」「敷嶋」の3蔵がそれぞれのお酒を製造する“米”にフォーカスしたプロジェクトを実施。
そして、毎年そのお酒のお披露目の場となるのが亀崎酒蔵祭なのです。

酒米KTプロジェクト 義侠 二兎 敷嶋 日本酒


こちらが2024年の亀崎酒蔵祭でお披露目されたコラボ商品。
ゴリララベルのデザインは、「二兎」のラベルを手掛けているデザイナーによるもので『愛知県の形ってゴリラに似てるよね?』という発想から得られたもの。
ちなみにそれぞれの味わいには裏コンセプトがあり、「敷嶋」は“上品なゴリラ”をイメージしているのだとか。

毎年このコラボ商品を目指して訪れる人も多く、贅沢な飲み比べが出来る貴重な機会でもありますので、春には是非亀崎の地に足を運んでお祭りに参加してみてください♪

 

【伊東株式会社】

475-0023
愛知県半田市亀崎町9-111
TEL:0569-29-1125
HP:https://shikishima-ito.com/

「敷嶋」のアルミ缶ボトル3種をレビュー!


敷嶋 日本酒 純米酒 山田錦 無濾過原酒 夢山水 夢吟香 アルミ缶 ハンズオンsake オンライン酒蔵留学
※参加留学生提供画像

【1本目】 敷嶋 山田錦 特別純米 アルミ缶ボトル 180ml

敷嶋 特別純米 山田錦 アルミ缶ボトル 日本酒 伊東 愛知県
※画像引用元:敷嶋Instagram


2024年に発表された「敷嶋」初の缶ボトル
代名詞でもある「敷嶋 山田錦 特別純米酒」を“2度火入れ”しており、通常の瓶タイプよりも口当たりのまろやかさと味わいの落ち着きが感じられる一本。
この2度火入れは、「敷嶋」では初の試みで、缶ボトル独自の味わいとなっています。

「敷嶋」缶ボトルは、日本酒を飲んだことがない人でも気軽に楽しんでいただけるように開発されました。
180mlの容量は、手軽に持ち運びが出来、収納もかさばることがないので日常に溶け込めるサイズ感になっています。
グラスに注いで飲んでも良いですが、そのまま直接飲んでいただくのもおすすめなので、パーティーやアウトドアなど幅広いシーンで楽しめそうですね♪
また、アルミ缶ボトルにより紫外線もカットしてくれるので品質保持には最適です。

こちらの「敷嶋 山田錦 特別純米酒」は、敷嶋らしい味わいと骨格、キレを持ちつつ、味のバランスをとった飲み疲れしにくいお酒となっているのが特徴。
開栓後の味の変化も楽しめる一品です。

愛知特産の赤味噌、特に同じ知多半島にある伊藤商店の「傳右衛門みそ」とペアリングしていただくと両者の旨味が引き立てられて絶品ですよ。

原材料 米、米麹
使用米 山田錦
精米歩合 60%
アルコール度 16度
火入れ 2回

【2本目】 敷嶋 特別純米 夢吟香 無濾過原酒 アルミ缶ボトル 180ml

敷嶋 特別純米 夢吟香 無濾過原酒 アルミ缶ボトル 日本酒 ハンズオンsake オンライン酒蔵留学
※発売前のため無地デザイン


こちらは愛知の酒造好適米、地元知多半島産「夢吟香」を利用した無濾過原酒
通常の瓶で販売されているものは、「無濾過生原酒」ですが、この缶タイプは、1回火入れの「無濾過原酒」となります。
1回火入れにすることで味わいが洗練されるため“生原酒よりも美味しい”と伊東さんは評価しています。

使用している「夢吟香」は、母親に山田錦、父親に若水を持つ酒米であり、若水の野性味や穀物感を感じられるのが特徴です。
少しビターなテイストであり、甘さ、酸、キレのバランスが整っているので、ジビエ系の料理や「三河味醂」を使用した豚の生姜焼きなどと合わせると旨味が存分に発揮されます。

実は、「敷嶋」は“硬さ”のある酒質のため飲む前に振ると味がまろやかになって味わいの変化が楽しめるのが最大の魅力。
そしてこの缶ボトルにすることでより振りやすくなり、持ち運び時の上下振動でも最高のスパイスになって「敷嶋」の神髄を味わえるメリットがあるのです。

原材料 米、米麹
使用米 夢吟香
精米歩合 60%
アルコール度 18度
火入れ 1回

【3本目】 敷嶋 純米吟醸 夢山水 アルミ缶ボトル

敷嶋 純米吟醸 夢山水 アルミ缶ボトル
※発売前のため無地デザイン


愛知県の山間部で取れる酒米「夢山水」を使用した純米吟醸。
夢山水は、香りが良く透明感のある「きれいな酒」ができるのが特徴です。
近年、酒米は高温障害に悩まされており、夢山水のような標高の高い山間部で収穫される酒米がフォカースされています。

こちらの純米吟醸も2度火入れにより安定した味わいとなっていて、ほのかなフルーティな香りとともに、上品な旨味、そして敷嶋らしいキレがあります。

伊東合資 米塩
※伊東合資webサイト

 

伊東合資が手掛けるこちらの「米塩」を使った魚の塩焼きなどと合わせると最高のペアリングになります!

また、「敷嶋」は熱燗にするのもおすすめで缶ボトルのままお湯を張った鍋に入れるだけで簡単に楽します。
その際にキャップを開けておくと中にアルコール感が溜まらずに美味しく飲むことが出来ますよ♪

原材料 米、米麹
使用米 夢山水
精米歩合 50%
アルコール度 18度
火入れ 2回

伊東Q&A

今回の留学中に挙がった伊東さんへの質問を一部ご紹介します。

アルミ缶ボトルは名古屋駅での販売はありますか?居酒屋新幹線したいです!
構想はあります。
JR東海さんともイベントなどしたことがあるので、いずれは新幹線の駅に置きたいです。
自社で缶詰め機を持たれていることですが、ボトルデザインも出来るんですか?
出来ます。
瓶より大きくプリントすることが出来るので可能性は広がります。
2021年に酒蔵を復活して以降、ものすごい勢いで酒蔵として成果を出していますが何か秘訣はあるのですか?
酒造りだけではなく、やりたいことのビジョンが明確なのが要因かなと思います。
そして本気で全力で取り組むことで、「義侠」や「二兎」との縁に繋がったんだと思いますね。
敷嶋のイベント情報はどこで見れば良いですか?
少し更新が遅くなっていますが、InstagramなどSNSをチェックしていただけると情報が入ってきます。

オンライン酒蔵留学に参加するには?

 

「もっと酒蔵さんの想いを知りたい!」「オンライン酒蔵留学に興味がある!」という方は、下記よりご参加ください!
毎月異なる酒蔵さんとダイレクトにお話が出来る貴重な場となりますので、推せる蔵が見つかるかもしれませんよ♪
是非皆さんのご参加お待ちしております!

オンライン酒蔵留学に参加する

オンライン酒蔵留学の流れ

①事前にお酒が届く!
・オンライン酒蔵留学をお申し込み後、ご自宅にお酒をお届け。

②オンライン酒蔵留学に参加!
・つくり手さんと乾杯!(ZOOMまたはYouTube LIVE)
・前後半に分けて皆さんと交流しながら推し蔵ポイントを探る。

③全国に飲み友達が出来る!
・オンラインで全国の日本酒ファンと情報交換し、飲み友達が出来る。

過去のオンライン酒蔵留学の様子をまとめたレポートは記事はこちらからご覧いただけますので、是非参考にしてみてください!
↓ ↓ ↓

つくり手さんと「つながる」
つくり手さんの想いを「のぞく」
自分たちの世界観を「ひろげる」

次回もハンズオンポーズで乾杯!

※過去のレポート記事はこちらから!!

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じゅん 日本酒ライター ものづくりに携わっている傍ら日本酒ライターをしています。
日本酒の美味しさに目覚め、すっかり虜になりました。
是非、日本酒の文化を広めていきたいです♪

趣味:ガラス細工、旅行、フットサル
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