オンライン酒蔵留学レポート
オンライン酒蔵留学は、おうちにいながら地方のお酒の作り手さんとダイレクトにつながって、一緒に乾杯できる日本酒通販サービスです。
作り手さんの想いや人柄も味わうことができ、日本酒を通して「人生の学び」や「新たなつながり」、そして「推し蔵」が生まれる場となります。
本記事では、これまでオンライン酒蔵留学にご出演していただいた酒蔵さんをご紹介!
この記事を通して、酒蔵さんの想いやこだわりについて是非触れてみてください♪
今回は、第26回オンライン酒蔵留学にご出演いただいた魚津酒造(富山県)をご紹介いたします♪
魚津酒造(うおづしゅぞう)について

日本海と山岳地帯が近い“富山らしい地形”の港町、富山県魚津市。
夏には港に浮かぶ蜃気楼。
海底には2000年前の杉林が噴火や洪水で海底に沈んでそのまま保存されているというとても希少な天然記念物「埋没林」。
海の幸ではホタルイカが獲れるなど様々な表情を1年を通して見せてくれます。
そんなバラエティ豊かな気候風土を持った北陸の大地に「魚津酒造」は蔵を構えます。
魚津酒造は2023年に生まれ変わったばかりですが、蔵の歴史は約100年。
1926年(大正15年)創業の「本江酒造」を前身とし、長い間「北洋」の銘柄で地元に愛されてきました。
「北洋」の由来は、地元魚津港が鮭鱒船団で賑わう北洋漁業の船団基地であったため、その隆盛に肖ってと命名したと伝えられており、一貫して海の人々に寄り添う酒造りが行われてきたのです。
北陸特有のコントラストに富んだ気候の魚津ですが、特に冬の寒さは酒造りには理想的な環境であり、雑菌の活動が抑えられ、低温発酵を安定して行うことができます。
もちろん、仕込み作業を行う蔵人にとっては大変厳しい冬ですが、日本酒にとっては“最高の季節”。
その他、立山山麓水系の豊富な伏流水、兵庫県産の山田錦、富山県初の自主開発酒米雄山錦をもとに、本江酒造は、銘柄の由来に恥じない海の幸に合う酒を造り続けてきました。
しかし、そんな日本酒造りに最適な土地柄でありながら、近年、設備老朽化や後継者不在が深刻化し、酒造りの継続が危ぶまれる状態に陥りました。
「もう地元の酒は飲めなくなるのか...」という声も出始めていた頃のこと。
その"土地の自然が持つポテンシャルを無くしてはいけない"という強い想いを持ったある一人の男に白羽の矢が立ちます。
その人物とは、酒蔵再生のプロフェッショナル――日本酒キャピタル代表・田中文悟(BIGBOSS)社長。
秋田の「阿櫻酒造」、南部杜氏発祥の里として知られる岩手の「紫波酒造店」など、多くの蔵を立て直した実績から"BIGBOSS”の異名を持つ人物。
とはいえ、そんな異名のイメージとは違い、田中社長はよく笑い、よくしゃべり、決して怖い人ではありません(笑)
むしろ、親しみやすさすら感じます。
「失敗を失敗と感じない。だからそもそも失敗なんてないんです。失敗しない味の成功はない」
この言葉に象徴されるように、彼の再生哲学はとても前向き。
「魚津の水と風土には、まだまだ可能性がある」と確信し、蔵を引き受ける決意を固めました。
こうして、2023年に本江酒造は魚津酒造へと名を改め、再生蔵への道を歩み始めたのです。
本江酒造時代からの銘柄「北洋」「蜃気楼の見える街」を引き継ぎ、お米本来の旨味と香りを感じられるよう、R4BYより純米蔵へと転身。
さらには無濾過生原酒をメインとした特約店限定流通の新ブランド「帆波」を発売。
この「帆波」が【令和5酒造年度全国新酒鑑評会】にていきなり入賞を果たしました。
また、【SAKE COMPETITION】純米大吟醸部門でも上位入賞を果たすなど、魚津酒造は、事業承継後間もないながらも見事に快進撃を披露しています。
酒蔵再生請負人であるBIGBOSS、魚津酒造の蔵人、そして魚津の地酒を愛する人々の想いがあったからこそのこの復活劇。
魚津酒造は、今後も港町に根を張りながらこれからの100年に向けて大きな一歩を踏み出しているのです。
再生請負人!日本酒キャピタル代表「田中文悟BIGBOSS」

2022年、魚津酒造の廃業危機を事業承継という形で救ったのが「株式会社日本酒キャピタル」代表の田中文悟社長。
大学卒業後、アメリカンフットボール社会人強豪チームであるアサヒビールシルバースターの一員としてアサヒビール株式会社へと就職。
営業職も行う中、多くの日本酒蔵の蔵元と出会い、その現状を耳にする度、胸が痛くなりました。
自身の経験が役に立つのであればと2010年に酒蔵事業再生会社を立ち上げ、12の酒蔵を再建。
その後、自分自身のスピード感、リズム感で事業展開を行いたく、2021年9月に日本酒キャピタルを創業。
「街から酒蔵の灯を消さない。酒造りは街造りである」という信念の下、地域経済の活性化、日本酒の市場拡大を命題に、“この人生は日本酒蔵と共に”と覚悟を決めて酒蔵再生事業に取り組んでいます。

現在、魚津酒造をはじめ、各地の酒蔵を運営し、都内で飲食店も経営するなどフライングオーナーとして全国を飛び回る日々を過ごしている傍ら、能登半島地震の支援やユネスコ無形文化遺産登録後のイベントなどいち早く日本酒の提供及び拡散に取り組んでいます。
魚津酒造再建までの道のり

魚津酒造の再生ストーリーには、実は大きな迷いと覚悟がありました。
オンラインで語ってくれたBIGBOSSは、当時の心境を振り返りながら、どこか明るく笑い交えて話してくれました。
「正直、これほど悩んだ蔵は初めてでした」
再生に着手する直前まで、何度も何度も迷ったと言います。
「もう、本当にどうしようかなってギリギリまで悩んでいたんですよね。」
その理由は明確。本江酒造時代の主力設備はほとんど動かず、蔵の状態は“過去最悪レベル”。
そして、いちばん大きな問題は杜氏も、酒造りの核となる経験者が誰もいない状態だったこと。
「今までに14蔵くらい再生してきましたけど、これは…かなり過酷になるぞ、と覚悟しました。」
苦笑が混じっていましたが、当時は深い重みとプレッシャーがあったはず。
「これは一人じゃ無理だな...」 と直感したといいます。
そこで向かったのが、魚津市長のもと。
「我々は魚津市で唯一の酒蔵ですから。やっぱり行政のバックアップが必要だと思って、市長に相談に行ったのが良かった。」
市長は事情を理解し、「応援するよ」と背中を押してくれたそうです。 さらに、こう続けます。
「いちばん温かかったのは、街の人たちの声でした」
再生の大きな後押しになったのは、地元の飲食店や酒販店の熱い想い!
「本当に、街の飲食店さんや酒屋さんが“なんとかしてくれよ!”って声を上げてくれたんですよ。」
しかも、その声は一日では終わらず、
「会合が2日間も続いたんですよ。“応援するから、絶対やってくれ”って。」
現状としては、10年連続の赤字、積み上がった累積損失。数字だけ見れば、誰も手を出したくない状況だったはず。それでも地元の人たちは、「魚津の酒を絶やしたくない」と声を上げてくれた。
「あれがあったから、"やりましょう"と動けたんです」
笑顔で語りながらも、失いかけた地域の宝を守る決意が静かに宿っていたことは想像に難くありません。
こうして、本江酒造は魚津酒造として再出発を決めました。
しかし設備も人もゼロからの再スタート。けれど、その背中を押したのは“行政と地元の声”。
そんな背景を背負いながらスタートした老舗蔵「本江酒造」を前身とする魚津酒造の再生プロジェクト。
田中代表は、半年間の再建ビフォーアフターを、明るく笑いを交えながら語ってくれました。
最初の課題は、蔵の環境改善。
田中代表は、当時の状況をこう振り返ります。
「本当に悩みましたよ。タンクは動かないし、菌の温床だらけで……。まず“断捨離”しないと何も始まらなかったんです。」
初手はタンク45本の撤去・廃棄。
長年使われず放置されていたタンクを一気に片付けることで、ようやく明るく広いスペースが生まれました。
酒蔵再生は掃除から始まる──これは日本酒界でよく言われますが、魚津酒造はまさにその典型でした。
そこで次に取り組んだのが 徹底した衛生管理の改善。
「“ただの清掃”じゃないんです。徹底的にやる。衛生管理ができていない蔵では、美味しいお酒は生まれませんから。」
新しい下駄箱の設置、手洗い場の整備など、当たり前に思える設備が整っていなかったため、一から導入。この地道な改善が再生の土台となりました。
次に麹室(こうじむろ)を全面リニューアルに着手。酒造りの要である 麹室の状態は、さらに深刻だったとのこと。
「雨漏りはしてるし、火災の危険もあったんです。これは“さすがに危ない”と思いましたね。」
そこで、もともと資材置き場だった場所を丸ごと改装し、最新設備を備えた麹室を新設。
「当時、日本でいちばん新しい麹室でしたね(笑)」 再生後の魚津酒造の酒質がクリアに変わった理由のひとつが、ここにあります。
さらに精米方法も大きく変わりました。以前は 500〜600kgの大量精米 が当たり前でしたが、再生後は10kg単位の“小仕込み精米”へ。
「丁寧に、衛生的に扱えるようになりました。うちはみんなピンクのエプロンを着て、10kgずつ大切に精米しています。」
大量生産から丁寧な少量仕込みへ──この転換が、酒の透明感を生んでいます。
古い甑(こしき)はバーナー式で、温度管理も大変だったそうです。
「大工さんにも協力してもらって、蒸気ボイラー式の甑に変えました。」
さらに、充填打栓器もコンパクトな新型へ更新。酒蔵全体の動線が改善され、作業効率も大幅アップ!
中でも最も苦労したのがボイラーの導入。
富山県は安全基準が厳しく、工事や配管設備の調整に時間がかかり、仕込み開始が危ぶまれました。
「本当にギリギリでした。仕込み前日にようやく間に合ったんですよ!」
今回、参加された皆さんが飲んでいる酒は、この“綱渡り”の末に生まれた一本なのです。
洗瓶機・電気系統も総入れ替え。火災リスクをゼロへ。洗瓶機はボロボロ、電気は昭和の配線そのまま──。
「これでは危険すぎると思いました。酒蔵に火事は致命傷ですからね。」
現代の酒蔵にとっては安全面の強化が、高品質な酒造りの大切な一要素であることは間違いありません。
酒蔵再生の最後に取り組んだのは神棚の整備でした。
「お酒って本来“神に捧げるもの”ですから、神事はちゃんとしないといけない。」
「誠心誠意、お祈りして酒を造っています。」と、田中さんは語ります。
酒造りは祈り──その精神性が、魚津酒造の再生を支えています。
今回のオンライン酒蔵留学でわかったのは、蔵の再生とは「ただの設備更新」ではなく“文化の継承”であるということ。
半年という短い期間で、改革と再生を実現した背景には、“魚津の酒を絶やしたくない”という地元の願いと、“絶対に再生させる”という田中代表とスタッフの強い覚悟があったから。
魚津酒造の再生物語は、ほかの地域でも参考になり、これからも語り継がれるべき地域財産のひとつではないでしょうか。
地元愛溢れる「TEAM UOZU SHUZO」

魚津酒造の魅力は、再生ストーリーだけではありません。
蔵の奥で日々酒を支える“人”にこそ、実は強い個性と物語があります。
ここでは、本江酒造時代から現在に至るまでのユニークで頼もしいスタッフたちをご紹介!
■ 杜氏(事業承継時)・坂本克己さん
全国6カ所の酒蔵を渡り歩いた“様々な蔵の個性を知る杜氏”
坂本さんは、千葉・石川・富山など6つの蔵で経験を積んできた、本物の現場叩き上げの杜氏といえます。
2022年7月に魚津酒造へやってきてから、再生プロジェクトの中心人物として活躍。
初年度の初しぼりを振り返っての自己採点について尋ねると、なんとも控えめな「5点」。
「まだまだ至らない点が多いですよ。」
そう言う坂本さんに対して、ほかのメンバーは
「10点をつけたいくらい感動した」と即答。
蔵内での信頼度がどれほど高いかが伝わりますね。
さらに当時新しく設置された麹室については、
「一番心配していた木香も、事前対策のおかげで問題なし。理想的な麹が育てられる環境です。」
と太鼓判。
最新設備を使いこなし、酒蔵のポテンシャルを最大限に引き出す“現場の司令塔”ともいえるポジション。
田中代表も思わず、
「よく他の蔵が彼を手放してくれたなぁと思っています。ありがたいです」
と言ってしまうほど。
■ 管理部長(事業承継時)・堀隆之さん
銀行マンから一転、“毎朝の米洗い担当”へ。
魚津酒造の再生ストーリーで、必ず名前が挙がるのが堀管理部長というほどの名物部長。 もともとは銀行マンであり、資金繰り、融資交渉、財務管理など“数字のプロ”として承継時の蔵を支えていました。
ところが、蔵に来た堀さんはその役割だけでは終わりませんでした。
「自分も仕込みをしたい」
と希望。なんと田中社長と一緒に、毎朝の米洗い担当に。
冬の朝6時、二人で米を洗う姿は、当時の蔵の名物風景になっていました。
■ 醸造部部長 兼 杜氏・富居純一さん
R7BYより新杜氏に就任!
魚津酒造一筋30年!蔵を知り尽くす“地元の顔”
富居(ふごう)さんは、地元・魚津を知り尽くしたベテランであり、蔵の歴史も文化も体で理解しているキーパーソン。
柔和な雰囲気ながら、酒造りでは妥協しない職人気質で、“魚津らしさ”を酒に落とし込む巧みさには定評があります。
そして、この度令和7年酒造年度より杜氏へと就任しました。
仕込前にはグループ蔵である岩手県紫波酒造店の小野裕美杜氏(南部杜氏初の女性杜氏)に従事し、南部杜氏流の仕込みを学んできたとのこと。
今後の活躍がより一層楽しみです♪
ちなみに富居さん、「花嫁募集中です!」
■ 酒造部 兼 営業・神代 隆博さん
見た目は強面、中身はお茶目。フットワーク抜群の営業マン。
神代(こうじろ)さんは、見た目は少しワイルドで強面。
しかしとても人懐っこく誰とでもすぐ仲良くなってしまうタイプだそうです。
蔵での仕込み、瓶詰め、ラベル貼り… 何でもこなす万能選手でありながら、営業マンとしてのフットワークも軽く、
「呼ばれればどこへでも行きます!」
と頼もしいコメント。
魚津酒造の“広報塔”として活躍しています。
魚津酒造の公式サイトには、スタッフ全員の個性豊かなプロフィールが並んでいます。 それだけで“この蔵は人を大切にしている”と伝わるほど。
酒造りは、自然と向き合う仕事。しかし同時に、“人が人のために造る飲みもの”でもあります。
再生された魚津酒造が美味しい酒を生み出せる理由は、最新設備や技術だけでなく、そこに立つ人が魅力的だからかもしれません。
密かにファンを持つ社長秘書・道又美奈子さんのブログなども是非チェックしてみてください!
魚津の地酒ブランド「北洋」「帆波」
魚頭の地酒「北洋」

魚津酒造のロングセラー。
現在、北洋ブランドで造られる酒は定番酒から限定品まで幅広く、日常使いの純米酒から純米大吟醸レベルの高品質酒まで多彩なラインナップを誇っています。
さらに魚津酒造は近年、蔵全体を純米蔵へリニューアルし、従来のアルコール添加を廃止。
純米酒の比重を高めることで、原料の米の旨味をより大切にした酒造りへと深化しています。
北洋ブランドもこの流れによって、より素材感を活かした酒質へとなり、それをベースとしたさまざまな種類の酒を醸しています。
そんな「北洋」のとてもバラエティに富んだ個性あふれるラインナップをご紹介します!
■純米大吟醸原酒 袋吊 洋(OCEAN)3割磨き
ゆっくりと滲み出す北アルプスの雪解け水が育てた富山の恵みを、袋吊で一滴ずつ集めた贅沢な3割磨き。
清冽で気品のある、穏やかな時の海を思わせる透明感ある一本です。
■純米大吟醸原酒 袋吊(3割5分磨き)
北洋の伝統「袋吊」が復刻。
自然に滴る雫だけを集め、3割5分磨きならではの澄んだ旨味が広がる、シリーズの象徴的存在。
■純米大吟醸原酒 袋吊 空(SKY)4割5分磨き
その名の通り、北陸の冬晴れの澄んだ空をイメージ。
袋吊ならではの軽やかさと、4割5分磨きの上品なキレが共存する清涼感のある味わい。
■純米大吟醸原酒 袋吊 山(MOUNTAIN)5割磨き
富山の山々が育む清らかな水を反映した一本。
ふくらみある旨味と清流のようなキレが心地よい、落ち着きのある仕上がり。
■純米大吟醸 超辛口 +10
純米大吟醸の贅沢さと、+10のキレを両立した辛口酒。
食中酒として万能で、米の旨味もきちんと感じられるバランス型。あらゆる食卓を彩る辛口好きにはたまらない一本!
■純米
令和4年醸造年度から純米蔵へ移行しました。
米の味わいを素直に楽しめる、毎日に寄り添う定番酒なので定期的に満足してお付き合いができる1本。
■スパークリング
やさしい泡と甘酸っぱい味わいが魅力。
乾杯シーンにぴったりの華やかなスパークリング日本酒。初心者にも女性にも優しい1本となっています。
■8(eight)
富山リンゴ酵母 × 魚津ミルキークイーン。
白ワインのような甘酸っぱさで、軽く飲めるアルコール8%の爽やかな一本に仕上がっています。魚介類とも相性抜群♪
魚津酒造新たなブランド「帆波」

2022年、新たなブランド構成の一環として 「帆波(ほなみ)」 を立ち上げました。これは特約店・数量限定ブランドとして展開されるシリーズで、従来の主力ブランドとは異なる、新しい味わいと表現を目指した銘柄。
「帆波」の大きな特徴のひとつは全てが純米スペック・無濾過原酒であることです。
原酒の濃さや生きた香味をしっかり残すことを意図した設計で、濾過によって味わいの細部が削ぎ落とされるのを避けています。
そのため、しっかりとした米の旨味や香りが残り、海産物に親しむ人々が多い富山の地で、食との相性を大切にする姿勢が見えます。
市販される帆波の多くは特約店・数量限定のため、地元の酒販店や専門店で見かけることが多いですが、その品質と多様性から口コミでも評価が上がっているとのこと。
日本酒通のみならず、地域の料理と合わせて楽しむ地酒としても魅力的です!
また、帆波シリーズは地元富山をはじめ秋田県産の「秋田酒こまち」や 石川県産の「五百万石」など、米の種類や精米歩合を変えたラインナップを展開。
熟成タイプや季節限定の味わいを楽しめるのも大きな魅力!
■帆波 純米吟醸 初しぼり アクア
R6BY初しぼりとしてリリースされたアクア。港町・魚津の魚料理との相性を意識した、酸味のある食中酒向けにぴったりの純米吟醸。
■帆波 純米吟醸 秋田酒こまち(イエロー/オレンジ)
秋田県産「秋田酒こまち」を用いた純米吟醸です。米の旨味と華やかな香り、穏やかな酸が特徴で、熟成生酒としても販売されています。
■帆波 純米吟醸 五百万石 マリンブルー
55%精米の五百万石仕込みで、やや辛口ながら爽やかな香りと米の旨味のバランスが良い純米吟醸。
■帆波 純米大吟醸 山田錦(レッド/ピンクウェーブ)
山田錦を使用した純米大吟醸で、フレッシュさと華やかな香り、余韻の膨らみが特徴的です。特約店限定でピンクウェーブなどバリエーション展開も。
■季節限定「秋酒」
季節の限定酒として、秋に出荷される秋酒も登場。熟成感と旨味の厚みを楽しめるタイプで、冷やでも燗でも楽しめるバランスの良さ!
【魚津酒造】
〒937-0803
富山県魚津市本江新町6-1
TEL:0765-22-0134
FAX:0765-22-0234
HP:https://uozushuzo.co.jp/
オンラインストア:https://hongoshuzo.base.shop/
魚津酒造の日本酒とペアリングをご紹介♪
蜃気楼の見える街 初しぼり

魚津は蜃気楼の街とも呼ばれ、江戸時代以前から蜃気楼の名所として知られる場所。
その名称をブランドにしたのが「蜃気楼の見える街」。
長年愛されたこのブランドを富山県内・季節・数量限定ブランドとしてリブランディングされました。
「蜃気楼の見える街 初しぼり」 は、魚津酒造が冬季に仕込む新酒の中でも、その年の一番最初に搾られた無濾過生原酒の純米酒。
新酒らしい若々しさがありながら、刺身や焼き魚に合うよう“魚津らしい辛口基調”を保っています。
2022年の蔵再生後、杜氏・坂本克己氏が魚津酒造での最初の仕込みとして手がけた酒で、田中社長は「この一本が魚津酒造の再出発の象徴」と語っています。
仕込みに使用される水は、立山連峰から流れ込む「片貝川」水系の超軟水。
この水は魚津酒造の酒質を形づくる重要な要素で、柔らかく澄んだ味わいに。
”華やかすぎない穏やかな香り”、”フレッシュでみずみずしい米の甘み”、 ”軽やかに効いた酸”が特徴となっています!。
■蜃気楼の見える街 初しぼり■
| 原材料 | 米(国産)・米麹(国産米) |
|---|---|
| 原料米 | 雄山錦 |
| 酵母 | 協会7号 |
「蜃気楼の見える街 初しぼり」におすすめのペアリング

富山県魚津市の冬を告げる新酒、「蜃気楼の見える街 初しぼり」。
このお酒は、派手な香りで主張するタイプではなく、料理と並んだときに初めて本領を発揮する、いわば"静かな名脇役"。
「軽やかであり、穏やかで芯がある」 というタイプと言えるでしょう。
日本酒度+1.5は、辛口とまではいかないものの、甘さに寄らない設計です。
そこに精米歩合55%による雑味の少なさと、初しぼりならではのフレッシュ感が加わります。
島根K-1酵母は、香りを過度に立てず、酸とキレをきれいに出す特徴があり、
トータルとして、「料理と一緒に飲まれること」を前提に設計されていることがよく分かります。
杜氏の坂本さんがこの酒の香りについて語ってくれました。
「これは、いわゆる酵母がつくる香りが素直に出ているタイプだと思っています。
たとえるならメロンなんですが、完熟した甘いメロンではなくて、少し若いメロン。
どちらかと言えばメロンの皮に近いニュアンスですね。プリンスメロンのような、青みを感じる爽やかさがあって、その奥にほんのりとした甘さも感じられる。」
まず、焼き魚は、脂・塩・香ばしさが主役の料理なので、香りの強い吟醸酒を合わせると、魚の風味を損なってしまうことがあります。
けれども「蜃気楼の見える街 初しぼり」は、香りが穏やかで酸がきれい、重すぎないアルコール度数なので、
魚の脂をさりげなく切りつつ、旨味を口中に残すという味わいになります。
次に、揚げ出し豆腐は出汁の旨味や油のコク、大根おろしや薬味の辛味が絡む料理。
この料理に合う酒には、やはり"派手さよりもバランス!
酸味が油を軽く流しつつ、出汁の余韻をしっかり味わうことができます。
「料理と酒が一体化する」ペアリングといえるでしょう。
最後に、砂肝のネギ塩焼。
塩味、ネギの香味、砂肝特有のコリっとした触感、うまみなどの、やや輪郭のはっきりした料理ですので、ここで甘口酒を合わせると塩味とぶつかってしまい、味がぼやけたものになりがち。
「蜃気楼の見える街 初しぼり」を合わせると、塩味をさらっと受け止めつつ、程よい酸が、後口を引き締めてくれます。
香りが穏やかなので、ネギ塩の香りを邪魔しないという部分も非常に相性が良いといえますね♪
北洋 スパークリング

「北洋 純米 スパークリング」は、 日本酒スパークリングの中でも“甘さに寄らない”設計が特徴の一本!
乾杯用としてだけでなく、料理と合わせてこそ本領を発揮します。
この酒はよくあるスパークリングの「軽さ」よりも「旨味の自然さ」を重視。
というのも、瓶内二次発酵由来の発泡を生かしているから。
そのため、泡はきめ細かく、炭酸が主張しすぎず、口当たりが柔らかい。
いわゆる「後付け炭酸の炭酸飲料的な刺激」ではなくて、ほどけるような適度な発泡感が、料理との相性を高めます。
さらに使用している酒米の「改良雄町」は、雄町系らしいふくよかな米の旨味を持っており、更に精米歩合70%とあえて磨きすぎないことで、米由来のコクや自然な甘みが残りやすくなります。
この「米の輪郭」を残すことが、ペアリングにも大きな意味を持ちます。
■北洋 スパークリング スペック■
| 原材料 | 米(国産)・米麹(国産米) |
|---|---|
| 原料米 | ミルキークイーン(富山県産) |
| 協会7号 | |
| 精米歩合 | 90% |
| アルコール度 | 8度 |
「北洋 スパークリング」におすすめのペアリング

まず富山の食文化を代表する「かまぼこ」。
白身魚のたんぱくな旨味、塩味、弾力のある食感が特徴です。
ここに甘口スパークリングを合わせると、甘さによって魚の繊細さがぼやけてしまうことがあります。
しかし「北洋 純米 スパークリング」は、甘さに寄らない設計と強すぎない穏やかな酸、自然なきめ細かな泡によって、かまぼこの塩味と旨味を際立たせ、すっきりといただくことができます。
さすが、富山の地酒らしい、理にかなったペアリングですね♪
次におすすめなのは「チーズ盛り合わせ」。
チーズは脂肪分、乳酸由来の酸、熟成香を持つ発酵食品ですが、無添加酵母・純米設計の「北洋 スパークリング」は、チーズの脂肪分や酸や香りを包み込むような丸みを持っています。
まず自然できめ細かい泡が脂を軽くリセットし、アルコール14度で重すぎず、精米70%の米の旨味が、チーズのコクを受け止める、という包容力があります。
素材の味を邪魔せず、乾杯だけでなく、料理の間をつなぐ酒として「主張しすぎず、料理本来のうまみを淀みなく演出する」1本です。
魚津酒造Q&A
今回の留学中に挙がった田中社長への質問を一部ご紹介します。
- 事業承継するうえで辛かったことや後悔したことはありますか?
- 人によって想像以上に大変だと思った人もいたみたいですが、私も含め皆さん楽しく前向きに再建へ向けて取り組んでくれたので後悔したことはなかったです。
- 再建後、魚津酒造として初めて醸したお酒の自己評価はどうですか?
- 承継前の蔵は本当に環境が整っていなかったので、その状態を知っている者からすれば十分すぎるほど満足できるお酒が出来ました。
- 何年ほどで理想の再生蔵になりそうですか?
- 事業承継時に私がいつもお約束させていただいているのは3年です。
1年目が把握、2年目が成長、3年目が飛躍の年として目安を立てています。
オンライン酒蔵留学に参加するには?

「もっと酒蔵さんの想いを知りたい!」「オンライン酒蔵留学に興味がある!」という方は、下記よりご参加ください!
毎月異なる酒蔵さんとダイレクトにお話が出来る貴重な場となりますので、推せる蔵が見つかるかもしれませんよ♪
是非皆さんのご参加お待ちしております!
オンライン酒蔵留学の流れ

①事前にお酒が届く!
・オンライン酒蔵留学をお申し込み後、ご自宅にお酒をお届け。
②オンライン酒蔵留学に参加!
・つくり手さんと乾杯!(ZOOMまたはYouTube LIVE)
・前後半に分けて皆さんと交流しながら推し蔵ポイントを探る。
③全国に飲み友達が出来る!
・オンラインで全国の日本酒ファンと情報交換し、飲み友達が出来る。
過去のオンライン酒蔵留学の様子をまとめたレポートは記事はこちらからご覧いただけますので、是非参考にしてみてください!
↓ ↓ ↓

つくり手さんと「つながる」
つくり手さんの想いを「のぞく」
自分たちの世界観を「ひろげる」
次回もハンズオンポーズで乾杯!
※過去のレポート記事はこちらから!!
