【矢野酒造×ハンズオンローカルSAKE】
日本酒の隠れ都である佐賀県鹿島市で200年以上の歴史を持つ矢野酒造。
優しさとカッコ良さが一言一言に滲み出る矢野さん(代表取締役兼杜氏)についてご紹介!
オンライン酒造イベント参加者はこの内容をもとに、もっと聞いてみたいことを直接ぶつけてみてくださいね!
01. 蔵の概要について教えてください
年間製造量350石=一升瓶35,000本程度で従業員数は6名(パート含む)。本当に小規模な蔵です。竹の園、肥前蔵心という銘柄を中心に、粕漬け、リキュール(来年より製造予定)の製造販売を行っております。
創業のきっかけはわかりません。おそらく、創業時は地主で余剰米を酒にしていたものと考えられます。
02. 地域の特徴を教えてください
引用:じゃらんnet
鹿島市は広大な佐賀平野と豊かな伏流水をもたらす多良岳、さらには有明海に面しております。清廉で柔らかい口当たりの軟水と安定して採れる質の高い米、また醸した酒を海運可能であったために、古来より酒造りが盛んな地域でした。
全盛期には20件ほどの酒蔵が存在しておりましたが、現在自社で日本酒の製造を行っているのは6件です。近年では鹿島酒蔵ツーリズムが成功し、日本酒のまち鹿島として一躍有名になりました。
03. 矢野さんがお酒造りに携わり始めたきっかけは何ですか?
兄がいるのですが、その兄が蔵を継がなかったことと、
横浜美術館に勤めていたころ、日常的にクリエイティブなものに触れていたため、自分でもモノ作りがやりたくなったからです。
04. 今まで造ったベストなお酒を教えてください
平:成26年醸造の肥前蔵心特別純米
これといったエピソードはないんです。ただ、とにかく旨かった。冷酒でも常温でも燗しても熟成しても。自分が求めていた味が体現できていた。
国税局の鑑評会や民間のコンペティションなどで大賞や最高金賞をいただいた酒よりも鮮烈に印象に残っています。
05. 酒造りに込める想いを教えてください
日本酒は飲み手に豊かさを提供し、人と人の和を繋ぐツールであってほしと考えています。
自然と杯が進み、場の空気を和やかにできるような酒を醸すことがミッションです。
また、日本酒は日本の文化に根付いた伝統的な飲み物であり(例えばハレの日に飲むもの相場が決まっているように)、文化の担い手であるという矜持を持ち、それを海外に発信していくことも重要な担いです。
また、日本酒を醸造することは一種の表現方法でもあると考えており、作り手の顔や想い、鹿島の空気感を何となく感じていただけるような日本酒を醸していければいいですね。
もちろん、独りよがりになることなく、お客様に喜ばれる、求められる酒を造ることが最重要ですけどね。
06. 将来のビジョン
基本的には想いのところと同様です。もともと日本酒は「うちの酒を受け入れてくれる人にだけ飲んでもらえればいい」みたいな強烈なプロダクトアウトの世界でしたが、これからはそういうわけにはいかないでしょうね。
今まで以上にマーケットインが求められると思います。柔軟に対応していきたいですね。
矢野杜氏ありがとうございました!
オンラインイベントでは、矢野酒造の日本酒を片手に矢野さんに直接質問することができますよ〜!