【酒蔵社長・杜氏直伝】日本酒おつまみシリーズとは
・日本酒を飲むのは好きだけど、どんなおつまみと合わせればいいんだろう?
・いつも同じおつまみばかりで飽きてきてしまう…
・この酒質の日本酒にはどんな料理が合うのかな?
皆さん、日本酒を飲まれる際、こういった悩みに直面したことはないでしょうか??
私はめちゃくちゃあります!!(笑)
日本酒とおつまみの相性は、ハマればハマるほどお互いの味わいを引き立ててくれ、至福のひとときになり得る重要な要素だと思います!
ハンズオンSAKEでは、そのようなひとときを提供できるよう毎月行われているオンライン酒蔵留学にて酒蔵の方におすすめのおつまみを伺っています。
今回は、青森県弘前市に蔵を構える松緑酒造の日本酒テイスター「田代尚志」さんにおすすめペアリングを教えていただきました!
特産品の宝庫である青森県にはお酒の肴となる食材も豊富!
沢山の食材の中から青森の地酒『六根』に合うおつまみを厳選していただきましたのでご紹介していきます!!
ハンズオンSAKEのオンライン酒蔵留学とは
オンライン酒蔵留学は、おうちにいながら地方のお酒の作り手さんとダイレクトにつながって、一緒に乾杯できる日本酒通販サービスです。
作り手さんの想いや人柄も味わうことができ、日本酒を通して「人生の学び」や「新たなつながり」が生まれます。
離れて暮らす仲間と「たのしく学ぶ」ことで、いつものお酒がさらに美味しく味わい深くなっていきます。
今回のように直接酒蔵の方におすすめのペアリングメニューを聞けるのもオンライン酒蔵留学の醍醐味です。
※オンライン酒蔵留学の概要や予定などはこちらからご覧ください!
松緑酒造について
※画像引用元:松緑酒造HP
青森を代表する日本酒『六根』醸造元。
創業は1904年(明治37年)。
春の見事な桜で知られる弘前城の城下町に蔵を構えます。
江戸時代に造園した蔵の庭には、樹齢300年以上の老松が今でも残っていて、屋号でもあり銘柄でもある「松緑」は、この老松にちなんで命名されました。
創業以前は、江戸時代から酒母造りを生業とし、津軽一円の造り酒屋に販売していました。
その後、各地で醸造試験場が創設され、その指導で各酒造家が自製の酒母を造るようになったため、1904年(明治37年)日本酒製造へと事業転換を図り、1959(昭和34)年に株式会社を設立します。
近年まで「株式会社齋藤酒造」の名で蔵を営んでいましたが、2016年(平成28年)、蔵人の高齢化や跡継ぎ不足に伴い経営破綻に追い込まれます。
そんな状況の中、ユダヤの食品安全規定「コーシャ認証(KJマーク)」を取得するのをきっかけに、外資系会社「チャータードグループ」のオーナーと知り合うことに。
オーナーには『日本のお酒やワイン、ウイスキーなどはもっと世界的に評価されるべき』という考えがあったため資本提携を結び、蔵を存続させることに成功しました。
青森県で初めてコーシャ認証を取得し、醸造アルコールを一切添加しない純米蔵へ転換するなど、伝統を重んじながらも時代を見据え、新たな舵を切る一歩として、2019年1月1日付で社名を「株式会社松緑酒造」に変更します。
現在では、もともと蔵人ではなかった千田社長と日本酒テイスターである田代さんを中心に、消費者目線を第一として、青森の地で育まれたお米と酵母にこだわったお酒造りをおこなっています。
【松緑酒造】
〒036-8366
青森県弘前市大字駒越町58番地
TEL:0172-34-2233
FAX:0172-34-2234
HP:https://matsu-midori.com/
オンラインショップ:https://matsumidorideka.shop-pro.jp/
※松緑酒造の詳細やオンライン酒蔵留学の様子をまとめたレポート記事はこちらからご覧いただけます。
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今回紹介する日本酒とペアリングメニュー
※オンライン酒蔵留学参加者提供画像
今回ご紹介する日本酒はこちらの2種類!!
1. 六根 純米大吟醸 吟烏帽子
2. 六根 純米大吟醸 華想い
2本とも純米大吟醸という豪華な顔ぶれ!!松緑酒造さんに大奮発していただきました♪
早速、それぞれの特徴とペアリングメニューをご紹介していきたいと思います!
「六根 純米大吟醸 吟烏帽子(ぎんえぼし)」のペアリングメニュー
青森県産の酒米「吟烏帽子(ぎんえぼし)」と青森県産酵母「まほろば吟(ぎん)」を使用した純米大吟醸です。
日本酒度-5の表記から、甘口を想像しますが、酸度とのバランスにより華やかで上品な甘みとキレの良さが感じられ、お米の風味をしっかり味わえるように仕上がっています。
冷酒(冷蔵庫から出して15分ほどの温度帯)でいただくのがおすすめ♪
使用している「吟烏帽子」は、青森県南部地方で収穫される酒米で、もともと南部地方はヤマセ(冷たい風)にさらされる地域のため農作物には向いていない土地でしたが、耐冷性に強い酒米として長い年月を経て開発されました。
ちなみに吟烏帽子という名前の由来は、八戸で開催される郷土芸能「えんぶり祭」の舞手である太夫が被る烏帽子(えぼし)からきています。
また、えんぶり祭の一番手の舞手の烏帽子には、牡丹の花が飾られていることから、「六根 純米大吟醸 吟烏帽子」のラベルには牡丹の花がデザインされています。
牡丹の花は、陸奥弘前藩津軽氏の家紋に津軽牡丹が使用されていることもあり、まさに津軽を代表する日本酒とも言えるでしょう!!
そんな地元の想いが詰まった「六根 純米大吟醸 吟烏帽子」は、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」「全国新酒鑑評会」「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」など様々な品評会で数々の賞を受賞している実力派です。
・規格:純米大吟醸
・使用米:吟烏帽子
・酵母:まほろば吟
・精米歩合:40%
・アルコール度数:16度
・日本酒度:-5.0
・酸度:1.4
・おすすめ温度帯:冷(冷蔵庫から出して15分ほど)
ペアリングメニュー
六根 純米大吟醸 吟烏帽子 ペアリング
- 真鯛と季節野菜のカルパッチョ
- ホタテの刺身
- クルマエビの酒蒸し
- シャモロックのしゃも鍋
純米大吟醸ですので、そのままでも十分楽しめますが、料理と合わせるとしたら華やかさを邪魔しないようなさっぱりとした料理や淡白な刺身などがおすすめです!
真鯛と季節野菜のカルパッチョ
新鮮な真鯛と旬の季節野菜に、華やかなオリーブオイルの香りとレモンの酸味が食欲をそそるカルパッチョ。
主役級の美味しさにもかかわらず主張しすぎない味付けは、まさに純米大吟醸のパートナーにふさわしいおつまみです!
酸味の効いた真鯛と華やかな純米大吟醸が口の中で絶妙なハーモニーを奏でてくれること間違いなしです♪
ちなみにカルパッチョの名称は、イタリア人の画家「カルパッチョ・カッチーニ」から由来しています。
ホタテの刺身
淡白でクセのないホタテの刺身とも相性は抜群!!
青森県は、北海道に次ぐ二位の水揚を誇る「ホタテ王国」で、平内町をはじめとする陸奥湾内での水揚が最も多く、そのほとんどが養殖のホタテです。
ちなみに北海道の天然ホタテはむっちりとしているのに対して、青森の養殖ホタテはサクッとした歯ごたえが楽しめます♪
クルマエビの酒蒸し
クルマエビの酒蒸しなんかも六根の純米大吟醸と合わせると贅沢な晩酌タイムとなるでしょう♪
酒蒸しによって身が締まったクルマエビはプリプリの食感で、上品な甘みとお米の旨味のある「六根 純米大吟醸 吟烏帽子」と共にじっくり噛みしめたくなるおつまみです!
お酒の華やかさを邪魔しないよう、ほんのり味付けするのがおすすめ!!
シャモロックのしゃも鍋
日本酒と合わせるなら鍋。鍋と言ったら青森のブランド地鶏「青森シャモロック」のしゃも鍋!!
濃厚な旨味が特徴の肉とすっきりと澄んだコクのあるダシが楽しめるしゃも鍋は、箸とお酒が止まらない美味しさなのは容易に想像できます♪
この「青森シャモロック」は、最高品質の地鶏を目指し、県をあげて研究・開発を重ねて誕生した特産地鶏で、名古屋コーチンや比内地鶏と同等の評価を受けているほど良質な肉質。
これは是非味わってみたい一品ですね♪
松緑酒造さんには、「六根」と「シャモロック」のセット販売を希望します!!(笑)
「六根 純米大吟醸 華想い」とペアリングメニュー
吟烏帽子と共に純米大吟醸の両輪を成しているのがこちらの「華想い」。
青森県弘前市など、気象や土壌の条件の良い地域で栽培されている酒造適合米「華想い」を40%まで精米し、その旨さを引きたてる青森県酵母「まほろば吟」を使用して醸しています。
吟烏帽子に比べ、日本酒度-10とさらに高めですが、こちらも酸とのバランスで軽快な飲み口となっています。
優美な香り、ふくらみのある豊かな旨味、透明感ある上品な味わいが楽しめます。
おすすめの温度帯は、冷酒ですが、燗を付けても酒質が崩れることなく味わうことが出来るので是非お試しください!!
弘前城と桜のコラボレーションを見ることが出来る弘前公園は、日本三大桜名所の一つに数えられています。
公園の四方は外濠で囲まれており、桜が満開の時にお堀の水面に花びらで埋め尽くされる「花筏(はないかだ)」は、“死ぬまでに見たい絶景”と称されるほど。
その弘前のシンボルでもある花筏を、弘前を代表する酒米で醸された「六根 純米大吟醸 華想い」のラベルデザインに取り入れました!
非常にシックで雅なデザインは上品かつ高級感があり、贈答品としてもおすすめな一本です♪
・規格:純米吟醸
・使用米:華想い
・酵母:まほろば吟
・精米歩合:40%
・アルコール度数:15度
・日本酒度:−10
・酸度:1.4
・おすすめ温度帯:冷(冷蔵庫から出して15分ほど)
ペアリングメニュー
六根 純米大吟醸 華想い ペアリング
- キノコと真鯛の土瓶蒸し
- 茹でトゲクリガニ
- ヒラメの昆布締め
- サザエのつぼ焼き
吟烏帽子と同様、華想いにも青森の特産品と合わせていただくのがおすすめです♪
華想いの方が酒質的に甘みがある分、合わせるおつまみも濃厚で味わい深い料理が良いでしょう!
キノコと真鯛の土瓶蒸し
先ほどはさっぱりとした真鯛のカルパッチョをご紹介しましたが、こちらは旨味の染みた真鯛の土瓶蒸し。
冬の寒い時期に暖かい土瓶蒸しをお供に「六根 純米吟醸 華想い」でしっぽりと味わいたい組み合わせです♪
さらに燗を付けたら身も心も温まって至福のひとときを過ごせることでしょう!
茹でトゲクリガニ
青森で「陸奥湾の毛ガニ」と呼ばれている「トゲクリガニ」は絶品!!
毛ガニと同じクリガニ科の仲間で、旬の春は、濃厚な蟹味噌が沢山詰まっており、これが日本酒にぴったり!!
もちろんカニの身の方も風味満点の美味しさ!
青森では、“花見のシーズンはトゲクリガニの季節”と言われ程旬の食材なので是非春に行って食べてみたい食材です♪
毛ガニと比べてやや小ぶりですが、同等の美味しさを誇りながら値段は毛ガニの3分の1、4分の1程度の破格。
六根とトゲクリガニを目指して青森に行くしかないですねこれは♪
ヒラメの昆布締め
またまたお酒の肴に最適なおつまみの登場!
タイなどの他の白身魚は昆布締めにするとねっとりとした食感と味わい深さが楽しめますが、ヒラメは昆布締めにしてもしっかりとした食感が味わえるので、昆布締めの甘みや旨味がダイレクトに伝わってきます。
「六根 純米大吟醸 華想い」の上品な甘さと優美な香りを損なうことなく堪能できるペアリングではないでしょうか♪
味が染みたものをお茶漬けにして食べると絶品だそうです!!
昆布締めは、お刺身を昆布で挟むだけですので簡単に用意できるおつまみとしてもポイントが高いですね。
サザエのつぼ焼き
青森県の日本海側ではサザエも豊富に漁獲されます。
サザエはシンプルにつぼ焼きにして食べるのがおすすめ!
醤油を少し垂らした香ばしい香りと磯の風味たっぷりのコリコリとした食感は、純米大吟醸のまとまった味わいとマッチして、おもわず笑みがこぼれそうになります♪
網焼きのイメージが強いですが、おうちでもフライパンで簡単に作ることが出来るので是非お試しください!!
日本酒をお家で飲むならオンライン酒蔵留学
・酒蔵見学に行ってみたいけど、時間が取れない…
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そんな時は是非オンライン酒蔵留学にご参加ください♪
毎回異なる酒蔵さん、日本酒に関する異なるテーマでイベントを開催しており、蔵元さんと直接交流する機会や留学生と真剣に議論するなど貴重な体験が出来ます。
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ご興味のある方は、下記よりご参加ください!
皆さんのご参加お待ちしております♪
オンライン酒蔵留学の流れ
①事前にお酒が届く!
・オンライン酒蔵留学をお申し込み後、ご自宅にお酒をお届け。
②オンライン酒蔵留学に参加!
・つくり手さんと乾杯!(ZOOMまたはYouTube LIVE)
・前後半に分けて皆さんと交流しながら推し蔵ポイントを探る。
③全国に飲み友達が出来る!
・オンラインで全国の日本酒ファンと情報交換し、飲み友達が出来る。
過去のオンライン酒蔵留学の様子をまとめたレポートは記事はこちらからご覧いただけますので、是非参考にしてみてください!
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