【酒蔵社長・杜氏直伝】日本酒おつまみシリーズとは
・日本酒を飲むのは好きだけど、どんなおつまみと合わせればいいんだろう?
・いつも同じおつまみばかりで飽きてきてしまう…
・この酒質の日本酒にはどんな料理が合うのかな?
皆さん、日本酒を飲まれる際、こういった悩みに直面したことはないでしょうか??
私はめちゃくちゃあります!!(笑)
日本酒とおつまみの相性は、ハマればハマるほどお互いの味わいを引き立ててくれ、至福のひとときになり得る重要な要素だと思います!
ハンズオンSAKEでは、そのようなひとときを提供できるよう毎月行われているオンライン酒蔵留学にて酒蔵の方におすすめのおつまみを伺っています。
今回は蔵元直伝ではなく、オンライン酒蔵留学生たちにより考案された番外編!!
第47回オンライン酒蔵留学にご登壇いただいた富山県氷見市の酒蔵「髙澤酒造場」。
富山湾の新鮮な魚介類に合う食中酒「有磯 曙(ありそあけぼの)」を醸していますが、髙澤社長が地元の食材以外にどんな料理が合うのか興味を示されていたので、留学生の皆さんに考えてもらいました!!
ハンズオンSAKEのオンライン酒蔵留学とは
オンライン酒蔵留学は、おうちにいながら地方のお酒の作り手さんとダイレクトにつながって、一緒に乾杯できる日本酒通販サービスです。
作り手さんの想いや人柄も味わうことができ、日本酒を通して「人生の学び」や「新たなつながり」が生まれます。
離れて暮らす仲間と「たのしく学ぶ」ことで、いつものお酒がさらに美味しく味わい深くなっていきます。
今回のように直接酒蔵の方におすすめのペアリングメニューを聞けるのもオンライン酒蔵留学の醍醐味です。
※オンライン酒蔵留学の概要や予定などはこちらからご覧ください!
髙澤酒造場について
髙澤酒造場は、「ひみ寒ブリ」で知られる海辺の街、富山湾に面した氷見市に蔵を構えます。
創業は明治5年(1872年)。
江戸時代末期に初代「高澤利右ヱ門」が氷見を訪れ、豊富な井戸水と富山湾からの海風が酒造りに適していると判断し、酒造りを手掛けました。
蔵の目の前には富山湾上に浮かぶようにそびえる立山連峰の雄大な景観が広がっており、海越しに3,000m級の山々を眺めることが出来る場所は、氷見を含めて世界で3か所のみ。
この絶景とも言える富山湾(旧名:有磯海)越しの立山連峰から登る日の出の勢いの良さと神々しさに感銘を受けた利右ヱ門は、末代まで登り続けますようにと願いを込めて代表銘柄「有磯 曙(ありそ あけぼの)」を誕生させました。
※曙とは、ほのぼのと夜が明けはじめるころや夜明けの意味。
現在は七代目「髙澤龍一」氏が蔵元杜氏を務めており、先代から続く能登杜氏の流派「能登流」を継承し、伝統ある酒造りを守り続けています。
髙澤酒造場では、氷見の四季折々の食文化、とりわけ魚介類に合う酒造りを目指しており、口当たりが柔らかく味わい深い、キリっとキレの良い酒質が特徴です。
富山湾からのめぐみ「あいの風」
髙澤酒造場の酒造りにはいくつか特徴があります。
その一つが「あいの風」。
あいの風とは、酒米に豊饒をもたらすと言われる北東からの海風のこと。
古くは万葉集の時代から豊作、豊漁等「幸せを運ぶ風」として県民に親しまれてきました。
髙澤酒造場では、冬季の仕込み期間中、大戸を開け放ち、蒸しあがった酒米にあいの風をさらして冷やします。
この海風にはミネラルが豊富に含まれているため、発酵を進めてくれ、魚介類に合う、脂をすぱっときって流してくれる曙らしい味わいを醸してくれるのです。
昔ながらの手作り「槽搾り(ふなしぼり)」を守り伝える
もう一つの特徴が創業当初から続く「槽搾り」。
槽搾りとは伝統的な日本酒の搾り方。
手間と時間がかかるため現在では少なくなっていますが、醪(もろみ)を入れた袋の重みで自然に搾られるため、お酒にストレスがかからず口当たりの優しい繊細な味わいのお酒を造ることが出来ます。
現在は「薮田式」が主流となっている中、「全量槽搾り」を採用しているのは、富山県内の酒蔵では髙澤酒造場のみ。
なぜそこまで槽搾りにこだわるのか?
それはやはり槽口から出てくる“お酒の柔らかさ”にあります。
醪(もろみ)にストレスを与えない搾り方のため後味の苦みが少ない優しい味わいとなります。
このお酒の柔らかさこそが「有磯 曙」ならではの特徴であり、“氷見の食文化に寄り添うお酒”として地元の方々に親しまれてきた由縁なのでしょう。
【髙澤酒造場】
〒935-0004
富山県氷見市北大町18-7
TEL:0766-72-0006
FAX:0766-72-2680
HP:https://ariiso-akebono.jp/
※髙澤酒造場の詳しい記事はこちらからご覧いただけます。
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髙澤酒造場の日本酒をご紹介
今回ご紹介する日本酒はこちらの2種類!!
1. 純米吟醸 獅子の舞
2. 純米酒 大漁旗
早速、それぞれの特徴と留学生たちが考えたペアリングメニューをご紹介していきたいと思います!
「純米吟醸 獅子の舞」のペアリングメニュー
髙澤酒造場で昔から醸されている一番古い純米吟醸「獅子の舞」。
世界遺産の五箇山合掌造り集落で知られる富山県南砺市で育てられた五百万石を50%まで磨き上げています。
大吟醸寄りの精米歩合ですが、トップ香よりも含み香の方を重視した造りになっており、口当たりが良くすっきりとした味わい。
髙澤酒造場では、アミノ酸度を酸度よりも低く設定することをポリシーとしており、キレの良さを出しているため氷見特産の脂の多い魚介類との相性は抜群です!
是非、氷見の寒ブリと合わせてご賞味ください♪
ラベルデザインに描かれている「獅子舞」。
富山県は獅子舞が盛んであり、その中でも輪をかけて獅子舞熱が高い氷見市。
伝統芸能である「氷見獅子」は、獅子が舞うことで邪気を食べ尽くし、その獅子を最後は天狗が退治して神様に奉納するというストーリーになっています。
・規格:純米吟醸
・使用米:五百万石(富山県南砺産)
・精米歩合:50%
・アルコール度数:16.4度
・日本酒度:+2
・酸度:1.7
・アミノ酸度:1.3
オンライン酒蔵留学生考案ペアリングメニュー
純米吟醸 獅子の舞 ペアリング
- 焼き鳥
- 豚肉×梅肉
- オイルサーディン
- みょうがの酢漬け
- 生ハムとクリームチーズ
味わいがしっかりとしながら酸度が高く、すっきりとした「獅子の舞」には、脂身のある肉料理や酸味のあるおつまみと相性抜群!!
焼き鳥
お酒のお供に欠かせないのがやはり焼き鳥でしょう!!
塩で食べれば「獅子の舞」の含み香と共に凝縮された鶏肉の旨味とのハーモニーが楽しめますし、タレで食べれば濃い目の味付けをスパッときれいに洗い流してくれて食が進みます♪
豚肉×梅肉
脂身のある魚介類に合う「獅子の舞」ですが、豚肉の脂とも相性抜群!
そこに梅肉を合わせると程よい酸味が引き締めてくれてお酒が進むと留学生も大絶賛♪
おかずにもおつまみにも最適な「豚肉の梅しそ巻き」なんかと合わせてみるのはいかがでしょうか??
オイルサーディン
塩味と魚の旨味が詰まったオイルサーディンも合うのは間違いないでしょう。
簡単に用意が出来るためそのまま味わっても良いですし、バゲットに乗せたり、パスタに使ったり様々なアレンジでお酒と共に楽しめちゃえます♪
みょうがの酢漬け
鮮やかなピンク色が綺麗なみょうがの酢漬けは、シンプルだけどつい箸が伸びてしまうおつまみ。
シャキッとした食感とツンとした香りにほんのり甘酸っぱい味付けが、キレの良い純米吟醸に合います!
箸休めやお口直しなどにも活躍してくれるので、常備しておきたい一品です。
生ハムとクリームチーズ
洋食系の料理やおつまみにも「獅子の舞」は合いそうです!
生ハムの塩味とクリームチーズの濃厚さ、「獅子の舞」の味わい深さ、この三つの調和を楽しんだ後にスパッときれいに洗い流してくれるので軽やかに飲めてしまいます。
「純米酒 大漁旗」のペアリングメニュー
コンセプトは気軽に飲める「コップ酒」。
氷見の漁師たちはお酒を湯呑みで飲む習慣があり、そのような何気ない日常で肩肘張らずにリラックスした気持ちで飲んでもらいたい純米酒です。
氷見の特徴でもある漁港にちなんで、豊漁で皆が元気よく活気づくようにと願いを込めて「大漁旗」と名付けられました。
こちらは、富山県福光産の五百万石を使用して65%まで磨いています。
非常にお米の旨味がダイレクトに感じられますが、日本酒度と酸度が高めのためすっきりとキリっとした味わい。
常温、冷酒、熱燗どの温度帯でも楽しめる食中酒です。
・規格:純米酒
・使用米:五百万石(富山県福光産)
・精米歩合:65%
・アルコール度数:15.4度
・日本酒度:+3
・酸度:1.8
・アミノ酸度:1.4
オンライン酒蔵留学生考案ペアリングメニュー
純米酒 大漁旗 ペアリング
- さんまの刺身
- 油淋鶏
- 手羽中の塩焼き
- おでん
- かつおの佃煮
- うなぎの蒲焼
- うにの貝焼き
旨味とミネラル豊富な「大漁旗」には、やはり旨味が凝縮された料理やおつまみと合わせるとより一層旨味が引き立てられて味わい深くなります。
さんまの刺身
口の中でトロっととろける脂の乗ったさんまの刺身に旨味のある「大漁旗」はまず間違いないでしょう!
旨味・ミネラルともに兼ね備えた両者が合わさればまさに至福のひと時。
あとはじっくりと余韻に浸ってもらうだけです。
油淋鶏
パリッと揚げられたジューシーな唐揚げに香味ダレがやみつきになる油淋鶏。
旨味が凝縮された鶏肉と同じく旨味がある日本酒が合わないわけがないですよね!
香味ダレが染みてジュワっと口の中で溢れる肉汁を「大漁旗」が包み込んでくれる瞬間は、幸せのひと時となることでしょう♪
手羽中の塩焼き
カリッとジューシーな手羽中の塩焼きも相性抜群でした!!
シンプルな塩味だからこそ鶏肉の旨味が凝縮されて、純米酒ならではのお米の旨味との調和が楽しめます。
作り方も簡単ですので気軽に居酒屋気分を味わえちゃうのも魅力的♪
おでん
ダシの染みたホロホロの大根や練り物の多いおでんには、魚介類に合う食中酒である「大漁旗」の本領が発揮されるでしょう。
寒い季節に熱々のおでんの種を純米酒で流し込めば最高の晩酌になること間違いなし!!
静岡の黒はんぺんや愛知の味噌おでんなど地域によって具や味付けも様々なので、どのおでんが合うのか試しているのも面白いかもしれませんね♪
かつおの佃煮
おかずとしてもおつまみとしても重宝する佃煮。
中でもかつおの佃煮は「大漁旗」にとても合うと留学生も絶賛!
ご飯のお供である佃煮はお米との相性は抜群。同じお米で造られた日本酒と合わないわけがないですよね!
しょうゆの甘辛い味わいにしょうがのアクセントが効いた旨味たっぷりのかつおの佃煮を噛みしめながら、是非お酒を流し込みたいです♪
うなぎの蒲焼
しっかりとした味わいの純米酒には、濃い目の味付けのうなぎの蒲焼とも相性が良いと思います。
職人の手によって丁寧に仕込みされたうなぎを秘伝のタレにつけて炭火で焼けばふわふわとろとろの蒲焼が完成。
一思いに頬張って純米酒と共に余韻に浸りたいですね!
うにの貝焼き
魚介に合うお酒ならば「うにの貝焼き」にも合うだろうと福島県の留学生の方がおすすめ!
うにの貝焼きは福島県の郷土料理で、ほっき貝の貝殻にうにを敷き詰めて蒸し焼きにしたもの。
生うにとは違い、ふんわりと優しい風味が特徴です。
お酒のおつまみとしても最高で、ちびちびとつまんでダブルの旨味を楽しむのも良いでしょう♪
日本酒をお家で飲むならオンライン酒蔵留学
・酒蔵見学に行ってみたいけど、時間が取れない…
・もっと色んな日本酒の知識を増やしたい!
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そんな時は是非オンライン酒蔵留学にご参加ください♪
毎回異なる酒蔵さん、日本酒に関する異なるテーマでイベントを開催しており、蔵元さんと直接交流する機会や留学生と真剣に議論するなど貴重な体験が出来ます。
新たな発見や出会いを求めていつもと一味違う晩酌タイムにしてみませんか?
ご興味のある方は、下記よりご参加ください!
皆さんのご参加お待ちしております♪
オンライン酒蔵留学の流れ
①事前にお酒が届く!
・オンライン酒蔵留学をお申し込み後、ご自宅にお酒をお届け。
②オンライン酒蔵留学に参加!
・つくり手さんと乾杯!(ZOOMまたはYouTube LIVE)
・前後半に分けて皆さんと交流しながら推し蔵ポイントを探る。
③全国に飲み友達が出来る!
・オンラインで全国の日本酒ファンと情報交換し、飲み友達が出来る。
過去のオンライン酒蔵留学の様子をまとめたレポートは記事はこちらからご覧いただけますので、是非参考にしてみてください!
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次回もハンズオンポーズで乾杯!